7月31日(火) まだ続けるんですか>安倍総理!
今回の選挙は,事前の予想通り自民党の歴史的大敗でした。一般的には投票率が下がると言われる夏休みの選挙でいつも通りの投票率を記録し,自民党支持者ですら民主党に投票したというこの現実。見えてくるのは「安倍さんが総理では困るんだ」という民意(=怒り)です。
安倍総理は今回の選挙について「私を選ぶか,民主党の小沢代表を選ぶかの選挙だ」と強調していました。ところが,選挙結果で有権者に「小沢さんを選びます」と言われたのに辞めないと言う。「安倍さんでは困る」という民意を感じつつ続投ということであれば,それは安倍総理の意識が国民の方に向いていないということです。
安倍さんは「教育再生」などと言って教師を無能扱いし,現場の私たちから見たら的外れな「改革」で教育をさらにかき回そうとしています。その教員は,生徒と保護者にダメ教師の烙印を押されたら仕事ができません。年度はじめの担任発表で「今年はハズレだ」と言われたら,反省せざるを得ないし,自分はやめた方がいいかなとも思う。でも,教育ナントカ会議などという現場を知らない人たちに何を言われても,腹が立つだけで反省する気にはならないですね。教員にとって一番大事なのは,校長や職員室や一般世間ではなくて,生徒と保護者です。
一方,安倍総理にとって一番大事なのは,国民ではなくて永田町のようです。そんな人から教師の仕事を批判されたくはないな〜。今回の選挙結果を受けて,教育再生会議にも早くしぼんでいただきたい。安倍総理を続投させることは,自民党にはかえってマイナスではないかと思うのですが,さて,今後の政局,国民の怒りはどうなっていくのでしょう。
7月29日(日) FEDHANみちのくオフ2007
夏休み前の三連休に,七ツ森希望の家で一泊二日のFEDHANみちのくオフを開催しました。
その昔 ------- インターネットがまだ存在しない頃 ------- @niftyがまだ NIFTY-Serve というパソコン通信のネットワークだった10年ほど前に,FEDHAN(障害児教育フォーラム)というネット会議室に参加していた仙台や青森のメンバーが集まって,東北の各所でオフラインミーティング(オフ会)を開いていました。その当時のメンバーが今も集まって,旧交を温め合っています。
時代は移り変わり,FEDHANもNIFTY-Serveもなくなってしまったのですが,オフ会の伝統だけは受け継がれています。当時小学生や就学前だったこどもたちは,中学生や高校生,あるいは社会人になりました。こどもが成長するにつれ,オフ会での話題も変わりました。10年前は就学の話だったのに,今は就労の話も出てきます。十年一昔。
今年のオフ会の参加者は総勢16名でした。天気が良ければ希望の家のプールで泳いだり,隣のルミエール牧場で乗馬をしたりして過ごす予定でしたが,当日は台風4号の影響であいにくの雨模様。戸外での予定は中止となり,乗馬の代わりのメニューとして,希望の家のスタッフによる「芝刈りくんづくり」を行いました。これは,靴下の中に西洋芝の種と芝用の土を入れて,フェルトで顔の模様をつけるというもの。水を入れた容器に浸けておくと1週間ほどで芽が出てきて,写真のように髪がボウボウに伸びてきます。taroはどじょうのヒゲにしたいと言って,一人だけヘンな「芝刈りくん」をつくっていましたが,芽が出てみるとちゃんとtaroの計画通り,どじょうのヒゲになりました。
たっちのホームページ
タイミュマシン HP
仙台発、子育て支援情報
ノンちゃんの絵本
7月28日(土) 仙台市における民主主義
先日,こんなニュースがありました。
反対は「民主主義破壊」 仙台市男女参画審人選で市長
仙台市の男女共同参画推進審議会委員として、「新しい歴史教科書をつくる会」の元副会長で明星大教授、高橋史朗氏への委嘱を検討している梅原克彦市長の方針に女性団体などが反発していることについて、梅原市長は3日の定例記者会見で「一部の委員を審議会に採用すべきでないというのは、言論の自由、民主主義の破壊。まったく理解に苦しむ」と痛烈に反論を展開した。
(上記サイトより引用)
皆さんはこのニュースを見聞きしましたか?
どんな印象を持ちますか?
市の審議会委員の人選に対してモンクを言うのは「言論の自由の破壊」で「民主主義の破壊」というのが,仙台市長の考えのようです。私にはそう言っている市長の方が,よっぽど言論の自由を破壊しているとしか思えないのですが…。
女性団体の意見に賛同するかどうかは別にして,意見を言うことは認めるのが民主主義かと思っていました。為政者(自分)への反対意見を批判し,「民主主義の破壊」などと詭弁を弄する人が市長だなんて…。
7月26日(木) Welcome WISH!
日曜日,カルディナくんをみんなで洗車してきれいにしたあと,家族で記念写真を撮りました。こどもたちは朝にカルディナくんにメッセージと絵を書いていました。taroからのメッセージは「カルディナへ いつもはこんでくれてありがとう」,ayuは「かるりなくんへ いつもおしごといってくれてありがとう」。ayuの「おしごといってくれて」というのは毎日私が仕事に行くときに乗っていたからでしょう。「かるりなくん」と書くところが笑ってしまいます。
新しい車は昼過ぎにやって来ました。TOYOTAのWISHです。歓迎の意味も込めて夕方さっそくドライブへ。目的地は若い頃にカルディナでよく行った温泉「やくらい薬師の湯」です。これから10数年,家族と一緒に無事故で過ごしてほしいものです。よろしく頼むよ>WISH。
ところで,引き取られていったカルディナには通勤の途中で会うことができます。毎日「いるかな?」とドキドキして探します。そしてカルディナの姿が見えると,しばらくさびしい気持ちになってしまいます。カルディナも,千の風になって,常にWISHとともにいてほしいものです。
7月22日(日) カルディナ・ラストラン!
今日の午後,新しい車がやってきて,カルディナくんとはお別れです。最後に家族全員で楽しい思い出をつくろうと,昨日はカルディナでお出かけをしました。
目的地は仙台コロナワールドのボウリング場。taroとayuは初めてのボウリングです。コロナワールドは天気が悪かったせいもありとても混んでいましたが,待ち時間なしですぐできました。最初あまりのうるささに気後れしてテンションが低かったこどもたちですが,やってみればすぐに面白いと分かり2ゲームしっかり楽しみました。ayuは最初スロープを自分で出し入れしてやっていましたが,途中で面倒になったらしく,えっこらえっこらボールを運んでドンと直接投げてました(スコアはないも同然…)。taroはどんどん上手くなり,2ゲーム目はスペアを取れるようになりました。
コロナワールドからの帰り道,taroとayuが生まれた思い出の国立仙台病院(現・国立病院機構仙台医療センター)を1周し,仙台駅東口界隈を通って286号線を西進。車内のラジオからは,家族旅行のときによく聞いていた「サントリー・サタデー・ウェイティングバー・アバンティ」。カルディナくんと過ごした日々を思い返しながら,最後のドライブを楽しみました。今日1日の走行距離は60.5km。総走行距離は171,065km。特に大きい事故もなく,家族の命を乗せて走ってくれたカルディナくん,おつかれさまでした!リサイクルされて部品になっても,それぞれの場所で第2の人生を楽しんでください!
7月21日(土) 夏休み!
今日から夏休み…と言っても,仙台は寒いです。特に10日以降は最高気温も20℃行くか行かないかで,半袖にするか長袖にするか迷うほど。日照時間もほとんどゼロ。天気図を見ると,やませを吹かせるオホーツク海気団の高気圧はしっかり見えていますが,夏の暑さをもたらす太平洋高気圧(小笠原気団)がはっきりしませんね。太平洋高気圧が発達して梅雨前線を押し上げると梅雨明けになります。東北南部の梅雨明けの平年値は7月23日ですが,今年はどうなるのかな。
今年の夏休みも,MAPの中高生フォーラムで3泊4日(松島自然の家),青少年赤十字のリーダー研修で2泊3日(泉が岳自然の家)と大型行事が待っています。どんな生徒たちとどんな学びの場をつくれるか…楽しみ半分,不安が半分です。昨日の夕方から,少しずつそちらの方に気持ちが切り替わりつつあります。
7月15日(日) ピタゴラ装置のおもちゃ
NHKの教育テレビで「ピタゴラスイッチ」という番組を,もう結構長いことやってますが,あれ面白いですよねー!あのボールが転がっていく仕掛けは「ピタゴラ装置」と呼ばれています。
昨日,新しく発売されたモンコレ(ポケモンのフィギュア)を買いにtaroとトイザらスに行ったときに,このピタゴラ装置をつくる感覚で遊べるおもちゃを見つけて,衝動的に買ってしまいました。コロジカルというおもちゃです。昨晩,さっそくtaroとayuが遊んでいました。
YouTube ピタゴラスイッチmini
コロジカル
こちらにコロジカルのビデオ映像があります
7月15日(日) カルディナとおわかれ
昨日の買い物は,カルディナとの最後の時間を楽しむという目的もありました。平成6年に購入してから17万キロ以上走ってくれたカルディナですが,最近はエンジンもパワーがなくなって車検費用もかさむようになり,9月の車検を前に次の車を買うことにしました。新しい車は来週の日曜日にやって来ます。あと1週間でカルディナとおわかれです。
このカルディナとともに過ごした13年,いろんなことがありました。taroやayuが生まれ,Aldoが国立仙台病院を退職し,27歳だった私は40歳になり,勤務先も仙台向山高校→光明養護学校→名取養護学校→蔵王高校→光明養護学校と変わりました。私の勤めたすべての学校を知っている車です。
納車から1週間もしないうちに
仙台市内が大洪水
になり,帰宅できなくなった仙台向山高校の生徒を乗せて川のような道路を走ったこともありました。その少し後,地学部の生徒を乗せて男鹿半島に化石採集に行き,砂浜でスタックしてトラクターで引き上げてもらったこともありました。一番遠出したのはフェリーで名古屋に行き,飛騨高山,北アルプス(立山),魚津をまわった家族旅行かな。
taroやayuが生まれて初めて乗った車でもあります。家族の命を乗せて13年間17万キロも走ってくれたカルディナ。ボディの傷ひとつひとつにも思い出がよみがえります。できることならスモールライトでミニカーにして飾っておきたいところですが…。さびしい日々が続きます。
7月14日(土) 早起き+ご飯+読書
普段,生活リズムを崩さないようにすることに気を遣っています。私の場合,午後9時に寝て午前4時か4時半に起きるというのがベストのリズムですが,そのリズムを保つために,特に就寝時間をずらさないように注意しています。それでも昨日は久しぶりに寝付けなくて,見ないつもりだったサッカーのアジアカップなどを見たりして,結局午前3時就寝,8時半起床となってしまいました。
たぶん,昨日の午後に生徒たちを帰してから,ちょっと馬力をあげて仕事をしたのが原因だと思います。頭のギアをトップに入れて夕方までやってしまったので,その緊張がなかなか解けなかったなかったんでしょう。帰宅後に日経ビジネスオンラインのまとめ読みをしたのも,緊張を持続させた理由のひとつかも。
今日の朝日新聞beに,川島隆太教授のインタビューが掲載されていました。その中で賢いこどもに育てるコツとして,3つのことを指摘しています。
- 生活時間をコントロールする(特に早起き)
- ご飯をしっかり食べる
- 読書
私が朝型人間だというと「自分は夜型だ」と言う人がけっこう多いですが,川島教授によると「夜型だ」と言っている人でも,脳の機能を測ると明らかに午前中の方が活動レベルが高いんだそうです。
フロントランナー:川島隆太さん(be on Saturday)
私は中学時代から30年近く朝型の生活をしていますが(大学時代を 除く),一番能率が上がるのは朝食前の早朝で,その次はやはり午前中ですね。休みの日に1日仕事をしなければいけないようなときは,頭を使う仕事をできるだけ午前中までに終わらせて,午後は比較的考えなくてもできるような仕事になるように配分を考えながらやっていました。
限られた仕事の時間,限られた人生の中で自分のパフォーマンスを少しでもよくしたいと思えば,やはり川島教授の言うように,早起きをして朝飯を食べて活動のピークを午前中にもってくる…ということではないかと思います。
ついでに,昨日読んだ日経ビジネスオンラインから気に入った記事をリンクしておきましょう。
広田教授の「教育も、教育改革もけしからん」ケチな改革が教育をダメにする 【後編】
参院選に何を問うか(前編)小泉改革から乖離する安倍政権の本質
参院選に何を問うか(後編)もう先送りはできないニッポン再構築
不思議の国アメリカ:何でもありの返品制度が築くゴミの山
7月9日(月) クラス経営:行き先の分からない旅?
先週は指導主事訪問で授業を公開したり,taroの誕生日があったり,ayuの肘が抜けかけたり,いろいろ書きたいことがあるのですが,週末に二日間とも研修を受けていたこともあり,ゆっくり書いている時間がとれませんでした。今朝も授業の準備が終わってなくて仕事をするのですが,その前にどうしても書きたいことを短めに…。
週末はMAP研の研修会で,田中裕幸さんをお招きしてプログラムデザインの勉強をしてきました。主にクラス経営に焦点を当て,1年間の流れの中で,学校行事などをどのように活用してクラスをゴールに導いていくか,そのプログラムを計画(デザイン)するというものです。その要点は「現在地と目的地が分からなければ,旅をすることはできない」ということです。例えば運動会や宿泊学習で何を伝えていくか。それらの実施計画案には必ず立派な「ねらい」が書いてあるのですが,それらのねらいは立派すぎてお題目にしかなっていません。クラスの出発地点(4月)の現状からゴール設定をして,その流れの中の宿泊学習のはずなのに,そんな1年の見通しをもって行事を企画することって,実は少ないのが現状です。目的地がないのに旅をしている,そんな状況になっているのです。
自然の家の2泊3日のプログラムをデザインすることを考えても,普通は「何をやるか」から考えていきます。それを田中さんは「コンテンツレベルの話」と仰ってました。テントを張って,野外炊飯をして,キャンプファイヤーをして…と2泊3日の枠をどんどん埋めていき,全部埋まると「計画ができた」というわけです。それではそれらのコンテンツを体験するためだけの宿泊学習になります。
でも,私たちが本当にしなければいけないことは,1年間をかけてクラスや学年をどこかの目的地(その集団のゴール)に連れて行くことであり,そのための途中経過に宿泊学習という学びのチャンスがあるということです。その宿泊学習で1年の旅で到着するための目的地にどう近づけていくのか,ということから考えないと,宿泊学習をやる意味はほとんどないんですね。言われてみれば当たり前のことですが,普段の仕事でなかなかできていないことでもあります。それを具体的にどうデザインしていくかについて,2日間みっちり訓練を受けてきたということです。
時間がないのになんでこのことを長々と書いたかというと,国の教育改革とか教育ナントカ会議もまさにコンテンツレベルの話に終始していて,目的地の設定がないよなーと思うからです。どんな教育にしたいのか,どんな次世代を育てたいかというゴール設定がないまま,教育のしくみをあれこれいじろうとしている。だから,下の記事のような問題がでてくるのだと思います。大の大人が何人もよってたかって脈絡のない話に終始する。その話に基づいて国の教育が変えられていく。ほとんどジョークみたいな話です。
7月2日(月) ケチな改革が教育をダメにする(NBonlineより)
教育社会学がご専門の大学の先生による,教育改革への批判記事です。教育現場の実態をよくご存じの方ですね。私の問題意識と方向が同じで,何度も肯きながら読みました。
広田教授の 教育も、教育改革もけしからん:ケチな改革が教育をダメにする【前編】
記事の中で「休憩・休息時間にいたっては、1日10分もありません。」とありますが,我が身を振り返って,学校で休憩・休息をした記憶はほとんどありません。学校に着いてから帰るまで,常にアクセル全開です。移動もノンビリ歩くことは少なく,小走りか走ってますね。そうでもしないと,どんどん勤務時間が増えていくのです。
自由裁量の時間がなく,会議や書類づくりに追われるという日常も,もうずいぶん前から常態化しています。生徒のことを考え,次の作戦を練る時間は,学校にいるうちはありません。3月まで高校で働いていたときは,通勤の車の中で運転しながら考えてました。車を運転しながらでも仕事をしないと時間が足りないというのが,イマの教師が置かれた環境です。
教員に文句を言う人が多いですが,そういう人のために「教員体験」ができるしくみはできませんかね。生徒に振り回され,親からモンクを言われ,夜まで家庭訪問をして説教し,気力も尽き果て帰宅する。そんな生活を1ヶ月ほど体験していただければ,おおよそ学校の現状を御理解いただけるだろうと思うんですが。
7月1日(日) 銀行のATM(現金自動預け払い機)で撮影
水曜日に近くの銀行に行って,ATM(現金自動預け払い機)を使っている様子をデジタルビデオで撮影してきました。私が担当している課題別の生活学習班で,個別の教育支援計画に基づいてATM利用についての学習をするためです。
ATM利用の学習といっても,1回だけATMを使う体験をしましたというのではつまらないので,校外学習のときに各自の財布に入れる活動費をATMで自分でおろすということにしました。そうすると,ATMを使う回数も増やせるし,おろす意味もできます(ATMを使うために銀行に行くのではなく,活動費を得るためにATMを使うという)。
今回の撮影は,その事前学習に使うビデオの素材集めでした。撮影では,預け入れ,払い戻し,記帳の各シーンをそれぞれ3回別々な角度から撮影しました。まずは斜め後ろから全体を撮り,次に操作画面のアップ,最後に前面パネル(カードや通帳,現金の出し入れ場所)のアップを撮ります。これらの素材を組み合わせて編集し,預け入れ編,払い戻し編,記帳編の3種類のビデオをつくります。
撮影にあたっては,もちろん銀行の許可を得ています。事前に銀行の本店に電話をかけて撮影許可の申請をしたところ,学校の近くの支店で支店長さん立ち会いの元で撮影するならいいですよと快諾していただきました。最近は個人情報保護などを理由にして許可していただけない場合もあるのですが,さすが地元の銀行,本店に電話したその日のうちに段取りをつけてくれました。素速い対応に感謝です。ついでに,銀行のタオルなどお土産までいただきまして,ありがとうございました。(こちらからは高等部の作業作品をもっていきました)