Sphinxのつぶやき

2003年のつぶやき

12月31日(水)

2003年も今日でおしまい。皆さんにとってこの1年はどんな年になりましたか?

私の1年を振り返って,十大ニュースをまとめてみました。

このほか惜しくも選外になりましたが,Bフレッツが開通したのも大きな出来事でした。反省点は,地域参加が少なかったことです。隣近所の皆さんとも話す機会がなかったし,ソフトボールのチームにも参加できませんでした。地域清掃の出席率も…。

社会に目を向けてみると,今年は災害とイラクの年だったように思います。5月から2ヶ月おきに大きな地震が起こり,たくさんの被害が出ました。そして異常気象。冷夏で稲の収穫が大幅に減ってしまいました。また年の瀬の26日にはイランで大きな地震が発生し,4〜5万人の人が亡くなった模様です。一方,イラクの戦後統治問題では,日本人としてはじめて犠牲者を出すなど,私たちのなすべき国際貢献とは何なのか,悩んだ1年でした。

イランの地震はマグニチュード6.3で,先日の宮城県北部連続地震(M6.2)とほとんど同じ規模,同じタイプ(直下型)の地震です。震源の深さがやや浅いとはいうものの,宮城県北部連続地震は死者0名,イランは4万人。このすさまじい落差に言葉がありません。日本もイランも,活断層をたくさん抱える地震頻発国です。日本が今まで培ってきた耐震のシステム(建築,観測,情報伝達,住民への啓発など)を,中・長期的な視点で輸出していくことで,たくさんの人の命を救えるのではないか。そんなことを思います。

国際貢献にも「適材適所」というものがあるのではないでしょうか。イラクへの自衛隊派遣という現実があるなかで,日本人が武器を持つことに私たち自身も抵抗があるし,近隣のアジア諸国の人達にはもっと抵抗があるはずです。戦後,日本人は一生懸命はたらいて経済的に先進国の仲間入りをしました。日米同盟があるからこそできた高度経済成長。そしてその延長線上に今回の自衛隊派遣があるわけです。しかし,イランで地震が起こったりすると,日本は自然災害・先進国でもあったと思い出すことができます。地震・火山・台風・豪雨…これらの自然災害に,日本は科学的に立ち向かって,大きな成果を上げています。この財産で「防災の国際貢献」ができないだろうか。そうすれば,私たちの代表が出かけていって,相手国の民間人を殺してしまうなどという矛盾した悲劇を生まずに,互いに気持ちよく助け合えるのではないか…。そんなことをこの年の瀬に考えました。

兎にも角にも2003年は暮れていきます。新しい2004年は,どんな年になるのかな。皆様,どうぞよいお年をお迎え下さい。そして,またこのSphinxのひとことでお会いできますように。

12月29日(月)

お雑煮

クリスマスも一段落して,一気に年末年始モードになりましたね。うちでは昨日からやっと年賀状作成に取りかかりました。といってもまだこどもたちのコスプレ写真を撮影しただけ。今日はこれから Photoshop Element と格闘です。完成は大晦日か元日か…。

最近,PowerBook G4 の調子がだんだん悪くなってきていたのですが,昨日,ふと気付いて Norton でハードディスクの点検をしました。そうしたら,出るわ出るわ「重大なエラー」の数々。60GBのハードディスクを3つのパーティッションに分割して使っているのですが,3つともハードディスクの修復&最適化を行いまして,これでPowerBookもスッキリと正月を迎えられます。

昨日からまた新しい本を読み始めました。中野民夫著「ファシリテーション革命」−参加型の場づくりの技法(岩波アクティブ新書69)です。ワークショップの場をつくるファシリテーターのテクニックが述べられています。感想はまたあらためて書きますが,印象に残ったフレーズをひとつ。

 参加者の中に,ワークショップで体験した出会いや学びなどが残っても,ファシリテーターについては忘れられるくらいでいいのだ。

私は自分の教師としてのスタイルを,よく「フェードアウト系」と表現します。生徒が自分でできるようになったら,だんだん自分の影響を消していくことを,そう呼んでいます。例えば,養護学校で生徒を体育館に連れていくというシチュエーションでは,最初は一緒に手をつないで行きますが,そのうち数歩後ろを歩くようにして自分の姿を消していきます。生徒たちの自立に向けた指導では,いつまでも教師の姿がちらちらしていてはダメだと思うんですよ。「いつの間にか,自分で決めて自分でできていた!」そういう経験を積ませるのが私の仕事かなと…。だから,ファシリテーションについて,上のような記述を見つけたときはうれしくなりました。

12月27日(土)

今日は感想文特集です。

『光とともに…』第5巻(戸部けいこ,秋田書店)

『光とともに…』第5巻

自閉症児が主人公のコミック『光とともに…』の第5巻が発売になりました。4巻に引き続き「高学年編」で,光くんは5年生です。保護者の願いがなかなか伝わらない担任の郡司先生も,周囲の先生に巻き込まれながら少しずつ変化していきます。こどもに伝わるうれしさを感じられる場面も出てきたようです。光の母・幸子は,仕事をしながら二人の子育てをしています。これまで必死に家族だけでがんばってきたのですが,あることがきっかけで地域の資源を活用しはじめます。

地域のレスパイトサービスを利用するという方向転換,私もかつて担任した自閉症児の家族で経験したことがあります。その家族のケースでもそうでしたが,まわりが「はやく地域資源を利用して!」と思っていても,保護者の方はどうしても踏ん切りがつかないということが多いのかもしれませんね。幸子さんの方向転換が,多くの読者の背中を押すことになるといいなと思います。

また,今回はVOCA(音声によるコミュニケーション支援機器)の活用例も紹介されていて,養護学校で孤独に使い続けていた私としては,たいへんうれしく読むことができました。

『自閉症児の教育が楽しくなる本』(柴田静寛編,無明舎出版)

上の囲みで紹介している本です。秋田県の教員や施設職員が,TEACCHに学んで実践した数多くの事例を紹介しています。構造化や視覚支援などの適切な援助によって,自閉症の人たちの問題行動が減り,学習に集中して取り組むことができる。日々,指導に悩む私たちにとって,そういう事例を知ること自体が,やる気にさせてくれ,挑戦する勇気がわいてくる。そんな思いを抱きながら読みました。

『孤独であるためのレッスン』(諸富祥彦,NHKブックス)

『孤独であるためのレッスン』

蔵王高校に来てくれるスクールカウンセラーに勧められて読んだ本です。本の一部から引用します。

 日本特有のムラ社会,“みんな仲良し”を何より大切にし,“仲間”から外されないために“自分”を押し殺して生きる,というピアプレッシャー(同調圧力)優勢の文化は,まだまだ根強い。それどころか,学校,特に中学校を起点として,ますますその勢いを強めているかのようにさえ見えます。
 そんな中で,“自分”を生きる,私は“私”として生きる,というのは,並大抵のことではありません。
 特に若い世代にとってはそうで,そうした生き方をはじめるスタート地点では,「私はみんなに嫌われてもかまわない」という覚悟,思い切りが必要になってきます。
 それくらいの覚悟がないと,“自分”を生きていけない状況にあるのです。
 つまり,今の日本で“自分”を生きるには,孤独であることの勇気,孤独であってもかまわない,という覚悟と決断を必要とするのです。

著者はさらに続けて,孤独であることが,充実した価値ある人生を送るためにどうしても欠かせないと主張します。私はこの考え方に深く共感します。世の中を見ていると,自分というものが自分の中にちゃんと育ってない人がたくさんいるように感じます。大人にも多いし,高校生にはもっと多いです。他人にあわせることで安心し,その一方で疲れ切っている人たち。そういう矛盾した状況に,早く気付いて自分を確立できるといいのになと…。

孤独であるということは,自分と向き合っているということです。この本には,フォーカシングという自分と向き合う方法についても述べられています。もしかしたら自分にも必要なこと?と感じたあなた,ぜひこの本を手に取ってみてください。

12月25日(木)

クリスマスベル

 Merry Christmas!

暖かいクリスマスの夜,皆さんいかがお過ごしですか?

うちのTaroとAyuは,今朝サンタさんから無事にクリスマスプレゼントをもらいました。Taroがもらったのは,爆竜戦隊アバレンジャーのメガブロック。Ayuは,ミッキーのキッチンセット(トースターつき)です。

昨晩,寝るときに「うちには煙突がないんだよね〜」と心配していたTaro,朝起きて,お願いしていたとおりのアバレンジャーのメガブロックを見つけて大はしゃぎ。トイザらスの袋に入っていたサンタからのメッセージカードも,声に出して何度も読んでいました。朝食前にさっそくSphinxと一緒に組み立てたのですが,その最中の彼のひと言…「今日の朝,大事件が起こったんだよね〜」「どんな?」「ボクのうちにサンタさんが来たんだ!」。相当うれしかったみたい。

TaroのクリスマスプレゼントAyuのクリスマスプレゼント

おとといと昨日で,3冊の本を読みました。『孤独であるためのレッスン』(諸富祥彦,NHKブックス),『光とともに…』第5巻(戸部けいこ,秋田書店)と『自閉症児の教育が楽しくなる本』(柴田静寛編,無明舎出版)です。近々,それぞれ感想を書きたいと思います。

12月24日(水)

クリスマスベル

 Merry Christmas Eve!

今日は雪のないクリスマスイブになりそうです。皆さんはどのように過ごされますか?うちは夕方まで家でゆっくり過ごし,夜は仙台北バプテスト教会のクリスマスイブ礼拝に参加する予定です。

Taroの幼稚園の連絡帳に,先生のこんなメモがありました。(メモの中の「大滝荘」というのは幼稚園の近くのデイサービスセンターで,大滝荘のクリスマス会に招かれて生活発表会で演じた「おおきなかぶ」を披露してきました。Taroは「犬」」の役でした。)

 大滝荘を訪問しました。朝からずーっと無口。先生は「どうしたの?具合悪いの?」と聞くしまつ。「ボク,幼稚園はいいんだけど,今日,行くのがドキドキするんだ〜」とのこと。先生は「ホー,Taro君はこういう面もあるんだ」と思いました。いつもはブツブツ言うスパッツとタートル(←劇の衣装)も,モクモクと一人静かに着替えていました。
 今月の名言ーブツブツ言うTaro君に先生は言いました。「何かもんくでもあるの?」「イヤ,モンクはないけどさ,話があんの」先生は思わずのけぞりました。

何か伝えたい気持ちがあるときに,言葉で伝えることができる。これは私がこどもに伝えたい最も重要なスキルのひとつです。先生はのけぞるほどビックリしたようですが,こうやってTaroが家庭以外の生活の場所で「話がある」と言えているということは,とてもうれしいことでした。4歳児がもっているこのセンスを,大人になるまで大事に育てていきたいものです。

12月23日(火)

アロサウルスの骨格標本

今日の午後は家族でお出かけでした。行き先は,斎藤報恩会自然史博物館。お目当てはアロサウルスの骨格標本です。Taroは夏休みにジュラシックパークを見て以来,恐竜博士への道をまっしぐら。今ではたくさんの恐竜の名前を覚えていて,絵を見ただけで名前を言えるようになっています。昨日,ダイナソーのビデオを見たときも,「イグアノドンだ!」とか「あれはパラサウロロフスだ」という具合です。恐竜効果でカタカナもほとんど読めるようになりました。

そんなTaroに喜んでもらおうと,今日は行き先をナイショにして博物館へ。案の定,到着前の車の中で,Taroは寝てしまいました。博物館に着いて,そーっとおろしてアロサウルスの前に連れて行き,そこで起こしました。「おーっ」とひと言驚いた後は,展示室を走るようにいろんな化石を見て回りました。とても楽しかったようで,作戦成功!

Taroは恐竜を見ると,歩き方まで恐竜になります。手を縮めて脚をドシドシ,少し前屈みになって「ガオー」。Taroが恐竜になると,Ayuも恐竜になるので,博物館の中で小さい恐竜が2頭,連なって歩く姿が見られました。かわいいというか,恥ずかしいというか…。博物館の後,勾当台公園の向にある市民広場に出店が出ていたので,そこでチョコバナナと豚まんを食べて帰ってきました。

今日はSphinx家のちょっとした記念日です。夕食は去年と同じチーズフォンデュ+ワイン。家族でゆったりと過ごすことができた今日1日。宝物のような時間でした。

12月22日(月)

熊本県の宿泊施設「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が,ハンセン病元患者たちの宿泊を拒否した問題は,宿泊拒否から1ヶ月もたった12月20日に社長が完全に謝罪したことで,落着の目処がついたようです。この問題では「宿泊拒否はホテル業として当然の判断」とか「(元患者であることを予約時に)隠していた県側に責任がある」などと主張しながら一方で謝罪するという,ホテル側の支離滅裂な言動に,ホテルの責任者たちの本音が露わになっていました。

ところで,今回の件で,謝罪にならないうわべだけの謝罪の受け入れを元患者たちが拒否した後から,匿名での中傷の電話や手紙が菊池恵楓園の自治会に殺到したそうです。「あなたたちが一緒にお風呂にはいるとぞっとします」「あなた方は税金で運営される施設で生活していますね。差別(区別)されて当然です」などと書かれていたとのこと。宿泊拒否の一件よりむしろこちらがショックだったと自治会長は述べています。

匿名での無責任な批判というのは,この問題に限らずときどき聞かれることです。そういえば私も個別の指導計画に関する研究の担当をしているときに,自分に対する陰口が,回り回って聞こえてきたことがありました。こういう無責任な批判というのは,本当に無責任なので,もうどうしようもないんですよね。無責任な人は何でも言えるんです。だから私は,匿名での無責任な批判には,耳を貸す必要はないと切り捨てることにしています。言わせておけばよい。そういう中傷が存在しても,他の良識ある人間は,自分の良識にしたがって行動するはずです。無責任な批判に苦しんでいる菊池恵楓園の方々も,良識ある人間がどう行動したかに注意を向けていただければいいのかなと思います。

一方で,今回のホテル側の言い分に「世間一般の誰もが理解しているとは思えない(ので拒否した)」という言葉がありました。これは私には痛かったです。考えてみると,私はあまりハンセン病のことは知りませんでした。ハンセン病がどんな病気なのか,感染力はどうなのか,どうやって治療するのか,まるで分からない。自分も「理解していない世間一般」の一人でした。この機会にあらためて正しい知識を知る必要がありますね。そんなわけで,私は下のURLで勉強しています。皆さんもよろしければどうぞ。

12月21日(日)

やっとたどり着きました,冬休み。まだ少し仕事が残っていますが,次週の授業の準備をしなくていいというだけで,心底,開放的な気分にひたることができます。今まで,掲示板へのお返事など長らく滞って,すみませんでした。少なくても冬休み中は,少しレスポンスもよくなると思います。

Taroのリングボーイ姿

さて,昨日はAldoの弟KOJIくんの結婚式に家族で参列しました。結婚式会場は仙台北バプテスト教会。私たちが11年前に挙式した教会です。教会の結婚式では,リングボーイと花まきさんの役で数人のこどもたちが活躍します。リングボーイは二人の結婚指輪を持って,花まきさんはバージンロードに花をまきながら,新婦の入場の際に新婦を先導します。昨日はうちのTaroがリングボーイを任されました。事前の練習のときは,案の定,多くの参列者と厳粛な雰囲気に不安になって尻込みし,母に抱っこされて甘えっ子状態。どうなることかと周囲をハラハラさせましたが,いろいろご機嫌を取って笑顔が出たところでいざ本番。花まき役の二人の女の子の後ろをちゃんと歩いて,リングを届けることができました。席に戻ってきたTaroをほめて,ホッと一安心…。

昨日はこの冬一番の寒気団が流入していて,昼過ぎから雪が激しく降りました。教会のある長命ヶ丘でも吹雪で前がよく見えないほどです。新郎新婦がタクシーに乗る間にも,雪がドサドサ降りかかり,ライスシャワーならぬスノーシャワー。季節感あふれるホワイト・ウェディングとなりました。

披露宴が終わったのが夜の7時半過ぎ。しかし,TaroもAyuも疲れを見せずに,最後まで会場を走り回っていました。たくさんの方にかわいがってもらってうれしかったのでしょう。披露宴が行われたホテルメトロポリタン仙台からの帰り道,定禅寺通りをとおって光のページェントを見ました。車で通りがかっただけでしたが,ちょうど8時直前のスターライト・ウィンクの時間にあたって,点灯の瞬間を見ることができてラッキーでした。

12月14日(日)

家で仕事をしているときは,Macの iTunes というジュークボックスソフトで松居慶子さんや吉田美和さんの音楽を聴いています。リビングで仕事をするのでヘッドホンをかけていることが多いのですが,ヘッドホンとパソコンをつなぐコードの存在が,昨日,突然わずらわしくなりました。そういえばコードレス・ヘッドホンなんていうのがあったような…ということでネット検索。なるほど,けっこう使えそう。

さっそくテニス教室の帰りにデンコードーに寄って,audio-technica のコードレス・ヘッドホンを購入してきました。トランスミッターという小さな装置をパソコンのオーディオジャックにつないで,あとはコードのないヘッドホンをかぶると,ちゃんと音楽が聞こえてきます。赤外線で情報が伝わっているのです。思ったよりノイズも小さいし,ヘッドホンをしたまま部屋をウロウロしても案外大丈夫。

インターネットもBフレッツにしたのと同時に AirMac という無線通信システムを導入したのでケーブルなしです。プリンタへの配線も必要なくなりました。ケーブルが床をはい回っていると,こどもたちが足を引っかけることがときどきあって,転ぶと危ないし,機械にも悪いんですよね〜。インターネットとヘッドホンのケーブルがなくなって,残ったのは電源ケーブルだけ。

こうなったら床をはうケーブルをすべてなくそうということで,デンコードーの後にホーマックにも寄って粘着タイプの配線固定具とステンレス製の台所用小物入れを購入しました。この二つを使って,食卓テーブル(=仕事場)の下を這っているコードとテーブルタップをテーブルの渡し板(脚と脚の間に渡す細長い板)に仮固定しました。これでこどもたちが足を引っかける心配はなし!見た目もスッキリです。

12月12日(金)

昨日,ひとつの仕事が一段落して,やっと私にもクリスマス気分がやってきそうです。仕事をがんばったご褒美が,17日にやってきます。それは,夏に家族4人で参加したDCTの野外ライブ→ドリカムワンダーランド2003のDVDです!数ヶ月前からずっと楽しみにしていましたが,ついにあと5日となりました〜。また会える…あの夏の思い出。

CD屋さんの店頭で流れるDVDのダイジェスト映像が,DCT-TVでON AIR中です。下記URL,DREAMS COME TRUE の2,3,4チャンネルにて。(RealOne Pleyerが必要です)

ところで,最近,通勤の車でよく聴いている曲が2曲あります。どちらもピアノのメロディがとても心地よいのです。ひとつは,上のダイジェスト映像にも出てくる,吉田美和さんのソロアルバムの2曲目「涙の万華鏡」,もう一つは,松居慶子さんの「Deep Blue」から「Crescent Night Dreams」です。ちなみにこの「Deep Blue」は,全米ビルボード誌/コンテンポラリー・ジャズチャート第1位獲得アルバムだそうです。

12月6日(土)

ガンジーが今,イラクにいたなら…

NHKの『その時歴史が動いた』でガンジーが取り上げられました。本放送は見ませんでしたが,きらママさんのサイトに書かれていた感想を読んで,再放送を見たのです。

ガンジーは「非暴力・不服従」を貫いて,インドを大英帝国から独立させた人物です。非暴力の独立運動をはじめたころ,集会を開いていたインド民衆を軍が銃撃して多数の死傷者が出ました。この事件をきっかけに非暴力のルールが崩れ,暴力の連鎖が始まります。ガンジーはここで,独立運動の中止を宣言しました。

数年後,ガンジーは再び独立運動の先頭に立ちます。「非暴力・不服従」というのは,自分がやるだけでもたいへんなことなのに,ガンジーはインドの民衆数百万人にその精神を伝えました。海岸で禁じられている塩づくりをしようと訴えて海岸に向かって歩いた「塩の行進」で,彼らはたたかれ,打たれても,本当に非暴力を貫いたのです。「塩の行進」をはじめるとき,多くの仲間は賛成しなかったそうです。でも彼は少数の仲間とそれを決行し,多くのインド民衆を巻き込んで成功させました。この行進が,植民地からの独立のおおきなきっかけになりました。

ガンジーは,最強のファシリテーターだ。それが私の感想です。同時に,先頭に立つものの孤独を自ら引き受けて,ときには友人の忠告にも耳を貸さず自分の判断を信じて行動できたガンジーの人格に,自分も少しでも近づきたいと思いました。

先日,日本の外務省職員が,イラクでテロによる攻撃を受けて亡くなりました。こういうことは起きる可能性があると頭では分かっているつもりでも,いざ現実になるとその衝撃はやはり大きいです。暴力の連鎖の続くイラクに,もしイラク人のガンジーがいたなら,世界はどんなふうに変わっていくんでしょう。また,非暴力で平和をもたらすやり方を,ガンジーが示してくれたのに,どうして私たちはそこから学ぶことができないのでしょう。日本の自衛隊が参加する方向で,話が進んでいるようですが,日本にもガンジーのようなリーダーシップをとれる人がいるといいのに…と思います。(う〜ん,ちょっと他人まかせの態度ですね>自分)

クラスの約束事づくり(その後)

昨日,クラスの約束の話し合いの第2回をしました。前回,みんなが出してくれた意見の中から,クラスのルールにしたいものを3つ選んで投票してもらいました。昨日は,その集計結果をまずみんなで見ました。そして,ここからどんなルールをつくるか検討です。得票の多かったものを,私がいくつかのカテゴリーにまとめてプリントにしたので,そのカテゴリーごとにどんな文章で表現するか,一人一人に考えてもらいました。私が机間巡視してまわって,各自プリントに書いている文章をいくつか黒板に書き写しました。それを見て,みんなで「あーでもない,こーでもない」と言いながら,ルールの文面をつくっていきます。なぜかみんな五七五にこだわるんですよね〜。完成したクラスのルールはこんな感じです。

これ,すべて生徒から出てきた言葉です。最後の「自分の気持ちを言葉で表現しよう」というのが出てきたときは,正直驚きました。最後に,私から「友達づきあいの3つのコツ」というのを伝授しました。

この3つです。特に女子にとっては現在進行形の切実な問題なので,みんな静かに聞いていました。メモを取ってる生徒までいて,微笑ましかったです。

あとは,今日つくったルールを黒板に貼って,一応終了。だけど,本当はここからがスタートですね。このルールをみんなが守る雰囲気をどう守っていくか,そこが難しい。

11月30日(日)

みやぎ県政だより12月号の表紙は,どにち屋というおそば屋さんです。スタッフ6名中5名が知的障害をもつ人で,石臼での製粉からそば打ち,ゆであげ,客との対応まですべて担当しているとのこと。薬味のネギや長いもも自前でつくっているそうです。行ってみたいなあ〜食べたいな〜。でも豊里町は,ちょっと遠い。遠いけど行きたい。

11月23日(日)

「着せたい」を形に 仙台生まれの子供服急成長

河北新報社のウェブサイトで見つけた記事です。「ベリーズ・ベリー」という仙台発の子供服ブランドで,デザイナーは私とほぼ同年代の仙台在住の一児のお母さんとのこと。「子供服というと、パステルカラーに動物のアプリケというのがお決まりで、わたしはそれが嫌だった」というデザイナーのコメントに共感しました。同年代,同じ仙台市民ということで,応援したくなります。うちのTaroやAyuも,ベリーズ・ベリーの服を着ているそうです。

明朝 南極で皆既日食

明日の朝8時頃から,南極で皆既日食があります。NHK総合・BS・BSハイビジョンで放映予定ですから,皆さんぜひご覧になってください。例の大きい黒点がぐるっと後ろをまわって,また地球のほうに向いています。放映時間などはこちらをチェック!

結婚記念日

昨日で丸10年。今日から11年目を迎えます。この3連休も考査問題作成その他仕事がてんこ盛りなのですが,昨日1日中がんばったおかげで,今日の午後だけはプライベートタイムにできそう。4人でおでかけの予定です。

LHR(ロングホームルーム)でクラスの約束事づくり

大きな学年行事が終わって,久しぶりにまともなLHRの時間がとれました。内容はクラスの約束事づくりです。後期に入ってクラスの居心地が悪いとか,クラスがつまらないという声が多く聞こえてくるようになり,そのための面談なども必要になっていました。そこで,久しぶりのLHRでクラスの状況をみんなで共有して,今後のことを考えようと思ったのです。

このLHRに備えて,先週「クラスの居心地アンケート」というのを行いました。自分の居心地を4月・8月・現在について5段階評価し,みんなのどんな行動が自分の居心地をよくするか/悪くするか,みんなの居心地をよくするために自分は何ができるか,などを書いてもらいました。

LHRでは,その集計結果をみんなで見ながら話し合いをしました。はじめに「自分の意見と違う意見を,批判しない・無視しない・バカにしない」という約束をしてから,資料をみんなで読みました。いくつかの意見について全員でちょっと話したあと,いろんな意見の中からクラス全体の約束にしたいと思うものを選んで投票しました。投票の集計作業はこの連休の私の仕事のひとつです。ホントは生徒にさせたいところですが,今週定期考査なんですよね〜。考査後,この投票結果を元に,クラスの約束を決める予定です。

LHRの最後に,約束を忘れないためにはどうしたい?と聞いたら,「教室の黒板の上にはる」という答がすぐに返ってきました。その意見にうなづいている生徒も数名います。クラスの約束が破られている場面に出会ったら?と聞いたら,「もう一度みんなで話し合う」のだそうです。なんだか小学校の学級会のようで微笑ましいです。でも,4月になんの人間関係もできあがっていないときにつくる「形だけ」の学級目標と違って,実際に人間関係で問題が発生したことを受けてつくるルールは,きっと意味のあるルールになるんじゃないかなと期待しています。全員で話したことのひとつに「あいさつをしよう」という意見があったのですが,放課後にはさっそく「じゃあね!」「バイバイ!!」と大きな声でこれ見よがしにあいさつする姿も見られました。(^_^;)

こういう授業をしたくて,私は蔵王高校に通勤しています。私が担任としてしたいことは,クラスの生徒の鏡になることです。「今のクラスの状況,ぼくにはこう見えるよ」「みんなはこんな事考えているよ/感じているよ」そういうことを生徒にフィードバックして,生徒が考えたり行動したりするきっかけを与えてあげること。私がクラスのリーダーではなくて,クラスの主体は生徒たち。今のクラスの状況を「先生,何とかしてよ」と思っている生徒もいると思うのですが,「何とかするのは君たちみんなの仕事」っていうことが伝わるといいなあと思います。社会に出たら,先生なんていない。自分でどうにかしなくちゃいけないんですから!

11月21日(金)

あっという間の1週間が終わりました。寝不足で眠いです。まだ20時前ですが,今日はもう寝ます。おやすみなさい。

ところで,一昨日あたりからメールで W32/Swen@MM ウイルスが頻繁に送信されてくるようになっています。皆さんもお気をつけください。Windowsユーザーの方は,感染していないかどうかアンチ・ウイルスソフトを走らせてみたほうがいいかもしれません。その際は,必ず最新のウイルス定義ファイルを使いましょう。詳しくはこちらから…。

11月17日(月)

どうもお久しぶりです。先週のことをいくつか。

○Bフレッツが開通しました。

今までのISDNとは比べものにならないほど速いです。授業の準備でGoogleの画像検索をよく使いますが,画像がサクサクッと表示されるので快適!また,AirMacという無線LANもあわせて導入したので,ケーブル類をまったくつながずにインターネット通信ができます。もちろん家の中のどこに持っていってもOK。庭でも大丈夫です。プリンタへの印刷も,無線で飛ばせるようになりました。この田舎にはADSLも来ていないので,2ヶ月前まではBフレッツなんて夢の夢と思っていました。突然の実現,うれしいな〜。

○宮城県高等学校理科研究会地学部会の秋季総会・巡検

13日(木)〜14日(金)にかけて,地学の先生たちの研修会がありました。今年はSphinxが事務的な責任者でした。

1日目は雨の中,白石市小原温泉ちかくの雨塚山で紫水晶を採集し,七ヶ宿横川の沢沿いで植物化石や斑晶の大きい安山岩,ザクロ石花こう岩などを採集しました。夕食前の講演会の講師は,大学の1年先輩で,現在,東北大学総合学術博物館の助教授をしている長瀬さんにお願いしました。水晶専門の方で,雨塚山の紫水晶の話から最先端の研究成果まで,PowerPointをつかって分かりやすく解説してくれました。長瀬さんに会ったのは何年ぶりかな…もしかすると10年以上ぶり。夜は天体観測です。名取高校の堀口先生自作の25cmドブソニアン(ニュートン式反射望遠鏡)で,オリオン大星雲(M42)や火星,土星などを観望しました。

2日目は晴れ。午前中は白石市内の砕石場で貝化石の採集をし,昼過ぎに天然記念物に指定されている「球状閃緑岩」の産地を3カ所見学して巡検終了。睡眠時間も4時間ぐらいで疲れましたが,7年ぶりの巡検参加で久しぶりに地学の先生たちと行動を共にできて楽しかったです。

○授業参観・PTA総会

15日(土)には授業参観とPTA総会がありました。

私の授業は,宮城県沖地震について班でパフレットを作成するというもの。最初にPowerPointで前回の宮城県沖地震のときの写真を10枚ほど見せたあと,班ごとに活動します。

事前に前回の宮城県沖地震の体験談を身近な人に聞いてレポートをまとめてくるという宿題をだしてありまして,資料はそのレポートと,私から提供するプリント類です。それらの資料を用いて,(1)1978年宮城県沖地震の概要(2)体験談(3)次の宮城県沖地震の被害想定(4)地震への備えの4つの観点でパンフレットをまとめました。

こういう授業は生徒に好まれると思いますか?実は,蔵王高校の生徒が比較的苦手とする授業形態なんです。彼らが一番好むのは,ビデオを用いた学習とか黒板を使った一斉授業です。昨日も授業のあとに一人の生徒から「黒板を使った授業のほうがよかった」と言われました。要するに,自分で情報をまとめたりして能動的に活動したり,他の人と協力しながら取り組むというのが苦手なんです。受け身の授業が好きなんですね。こういう傾向は,他の学校でもあるのかな〜。どうでしょう?

逆に,私が一番好きな授業形態が,こういう授業です。資料をまとめて,みんなと相談しながら何かを作りあげるというのは,社会に出たときに必要とされる能力ですよね。いつもいつもこういう形態でできるわけではないのですが,これからもできるだけ取り入れていきたいです。

11月9日(日)

今日は寒かったですね〜。夜になってまた一段と冷え込んでいる感じです。廊下が寒くてトイレに行きたくない…。

夕方,Taroのリクエストで男同士近くの温泉に行きました。秋保温泉には珍しい炭酸泉。上がったあとも体はポカポカ。入浴剤にも炭酸入りというのがよくありますが,炭酸泉は本当にあったまるんですね〜。

11月8日(土)

午前中,花壇にチューリップの球根を植えました。Taroが喜んで手伝ってくれました。植たばかりなのに,何度も見に行ったりして…土しか見えないのに。もう花が咲くのが待ち遠しいです。(^-^)

それから,庭に行こうと外に出たときに,雪虫に出会いました。今シーズン初です。もう雪虫が飛ぶ季節になったんですね〜。

今日は午後からテニススクールの予定でしたが,数日前からいたかった首がとうとう今朝まわらなくなり,テニスはお休みにしました。久しぶりの連休です。夜になって首の可動範囲はやや広がりましたが,横になるとまだ痛いです。今日,安眠できるんだろうか?

11月7日(金)

元横綱の曙さんがK−1に挑戦するというニュースがありました。関係者からは「がっかりだ」「相談がない」などの声が聞こえてきますが,なぜ彼の人生の選択をこころよく祝福できないのかなと思います。「相談がない」と怒る人は,もし相談されたとしたら何とアドバイスしたかったのでしょう。自分の人生は自分で決めるべきものです。そんなことも分からない相撲界だったら,こちらのほうが「がっかり」です。

11月5日(水)

昨日は代休でした。幼稚園のお迎えに行ったついでに,TaroとAyuを連れて二口ビジターセンターまで足を伸ばしてみました。秋保大滝を過ぎたあたりからビジターセンターの手前までの紅葉が見事でした。

ビジターセンターから少し歩いて,遊歩道の入り口の河原でおやつタイム。シートを敷いて,動物クッキーとお茶をいただきました。2時を過ぎると沢沿いはもう日が陰ってしまいます。昨日は風も冷たかったので,2時半には撤収して帰ってきました。

今日も1日いい天気のようです。昨日は昼過ぎに行きましたが,木々に日差しがあたるお昼ごろが一番きれいなのではないかと思います。まだ今年の紅葉を満喫していない方,秋保の紅葉はいかがですか?秋保大滝の近くにはお勧めの喫茶店もあるんですが,今日は定休日。大滝から少し仙台よりにありまして,目立たない十字路を左に入ります。右側に農家レストランがある十字路です。

11月3日(月)

午前中は白石の益岡コートでテニスでした。生徒たちには全然かないませんが,私も少しずつラリーが続くようになってきてうれしいです。

ちょうどテニスに出かけるときに,教育TVでストレッチマンのスペシャル番組『ストレッチマン with ゴスペラーズ』が始まりました。面白そうだったので録画してもらって,昼食時に見ました。すご〜く面白かったです。TVを見て大笑いしたのは久しぶりかも。

ストレッチマンは,宇宙からやってきてストレッチパワーで悪者をやっつけてくれる正義のヒーローです。番組の収録は養護学校の体育館で行われ,養護学校のこどもたちをいじめる悪者(=その学校の先生)をストレッチマンがやっつけるのです。学校の先生方の演技もなかなか上手で,さすが養護学校の先生たちだな〜といつも感心!

ストレッチマンの番組を見ていると,養護学校に勤めていた頃のことが懐かしく思い出されます。やっぱりその頃の自分のほうが,今よりずっと伸び伸びして,元気にやっていたな〜。最近,めっきり笑うことが少なくなったと思います。ちょっと疲れてるかもしれませんね。そんな疲れた私にも,ストレッチパワーが必要ですね。今日はテニスの前にストレッチをしましたが,まだまだ足りないようです。ストレッチマンのウェブサイトに行って,ストレッチマンと一緒にストレッチをしよう!

11月1日(土)

オーロラが群馬県でも観察できたそうです。緯度36°ぐらいまで観察可能ということで,ここ仙台もしっかり観察できる範囲に入っています。でも私は見ることができませんでした。残念。

昨日,学校に望遠鏡を持っていって,太陽黒点の観察を行いました。授業前に通りかかる生徒や,先生方がのぞいていってくれました。望遠鏡で観察すると,ピンホールとは比べものにならないくらい詳細に太陽表面の様子を観察できます。大きい黒点も,すごく複雑で繊細な構造をしていることが分かります。また,太陽周辺部では白斑も観察できました。白斑は黒点の逆で,周囲より温度が高いためにより白く輝いている部分です。

CD-ROMを2枚重ねにして,肉眼観察にも挑戦。大きな二つの黒点が,ちゃんと肉眼でも見えました。あらためて見ると,太陽ってこんなに小さかったんだと感じます。腕を伸ばした先の握り拳の大きさぐらいというイメージがありましたが,それよりずっとずっと小さいです(指1本より小さかったと思う)。実際の直径は地球の109倍あります。距離は1億5千万キロメートル。地球をピンポン球にたとえると,400m先に直径4mの太陽があるという計算になります。昨日,生徒が「すご〜く遠くで光ってるのに,こんなに暑いんだからすごいね」と言ってましたが,本当にそうだな〜と思います。地球上の生命のほとんどは−人間も含めて−,この太陽エネルギーで生命を維持しているのですから,本当に偉大な太陽です。

10月31日(金)

ピンホールで黒点が見えました。直径1mmぐらいの穴を開けた厚紙ともう1枚の白い紙…観察装置はこれだけです。穴の開いた厚紙を太陽にかざして後ろに白い紙を置くと,そこに直径1cmぐらいの太陽像が現れます。それだけだと像の中に見えている濃淡が黒点なのか紙の凹凸なのか見分けが難しいのですが,紙を小刻みに揺らすと紙の凹凸が動く中に,動かない黒い二つのシミのようなものが見えました。これが黒点です。ピンホールだけで黒点が見えるなんて驚き!

休み時間に中庭でやっていると生徒たちが「何やってるの〜」と寄ってきました。一人で両手に厚紙を持って近づけたり離したり揺らしたりしている様子は,ちょっとあやしげな雰囲気だったかな?

大きな太陽黒点が現れるのは,太陽の活動が活発なときです。太陽はけっこう活動状況が変動するんですが,例えばヨーロッパでペストが流行った17世紀には黒点がほとんど観察されない時期が長くつづき,太陽活動がかなり減退して気候が寒冷化していたことが知られています。これはかなり大規模な変動の例ですが,もっと小規模な変動は11年周期で規則的に起こっていて,最近は2000年をピークにして活動は減退中です。その中で,ここ数日突然活動が活発になっているのです。

28日には太陽面での大爆発(フレア)が観測され,それによって放出された放射線や荷電粒子(電子・陽子など)が29日以降地球に降り注いでいます。北海道でオーロラが観察されたのもそれが原因です。

今日も「ピーカン」の晴れのようですから,太陽観測には絶好のコンディション。ただ,太陽を直接見たりするのは危険です。また,黒い下敷きは,赤外線をそのまま通してしまうので同じように危険です。直接見ることができるのは,専用の日食グラスか,真っ黒に感光した「白黒」ネガフィルムだけです。見るときは注意してくださいね!

追記:そういえばCD-ROMを1〜2枚重ねる方法もあります。室内光が透過してしまうCDはダメですが,透過しないものを重ねてください。(その際,真ん中の透明な部分はふさぎます)

10月28日(火)

今,肉眼でも見える大きな太陽黒点が,太陽に現れているそうです。肉眼で見えると言っても,日中の太陽を肉眼で見てはいけませんし,そのようにしてもまぶしすぎて見えません。地平線に沈む直前の夕日が見えて,それがまったくまぶしくないようでしたら観察が可能です。もしかしたら,その太陽の中に,ちょっと黒い部分が見えるかも。それが大きな黒点です(直径で地球の10倍ぐらい,面積だと100倍ぐらい)。もしくは,厚紙に針で小さな穴を開けて,その後に白い紙を置いてみると,ピンホールカメラのように白い紙に太陽の像が写ります。これならいくら見ても安心。うまくやると黒点が見えるかも!

仙台は曇り→雨の予報なので,今日はちょっと難しいかな。今日は午後1時過ぎから,生物の講師の先生と,生徒2名を引き連れて蔵王連峰の植生観察に出かけます。お釜まで登る予定なんですけど,雪になりませんように!!

10月26日(日)

近所の雑木林の紅葉  お昼前から快晴の青空。気持ちいいですね〜。うちの近所の雑木林も,紅葉が進んできました。夕方,西日に映える紅葉の木々がとてもきれいで,写真を撮りに行きました。左の写真をクリックすると,2036×1536ピクセルの壁紙用映像になります。いかがですか?

10月25日(土)

中曽根・宮沢両元首相の引退問題について,特に二人と同年配の方々が首相の判断を批判する発言で新聞紙上がにぎわっていますが,私はそれらを読んでも,やはり引退するべきだと思いました。その理由は二つです。一つは,力のある人がいつまでも居座ると,次の世代が育たないということ。もう一つは,(お節介ですけど)政治家としての経験と人脈を,少し別な角度から活かしてはどうかということです。

功成り名を遂げた大物の引退はどこの世界でも難しいもののようですが,おそらくその理由の一番は,後輩が自分より実力がないからです(自分が実力者だから当然そうなる)。実力がない人にまかせるより,自分でやりたい。そういう気持ちに打ち勝つことができないわけです。でも,死んでしまっては自分の実力はゼロになってしまいます。後輩に自分の経験や知識の半分でも引き継いでおけば,自分の没後も生きる部分があるわけですから,引き継げるうちにできるだけ引き継いでおくという発想が大事なのではないでしょうか。いつまでも自分でやろうとすると,つながるものもつながらなくなります。

それから,首相を経験して人生も80数年経験した人がやるべきことというのが,衆議院議員としての活動以外にないんでしょうか。そういう特別な立場にいる人しかできないことが,他にたくさんあるような気がします。せっかくの能力ですから,自分にしかできない仕事を追求していただきたいものだと思います。

10月23日(木)

『自分の感情は自分の責任』

と言ったらどれだけの人の共感を得られるのでしょうか。特に自分の怒りの感情を他人のせいにする人って多いですね。私はそういうのを見ていると疲れてしまう。この疲れてしまうのも,私自身の責任なんですけどね。昨日,ちょっと仕事をしながら感じたことでした。

10月19日(日)

今日もさわやかな秋晴れですね。今,明け方の東の空に明るく輝く星が一つあります。木星です。昨日の朝,思い立って望遠鏡を組み立てて,明け方の木星を観望しました。明け方の空の色が刻々と変化する中,白く輝く木星はとてもきれいに見えます。おそらく明日もいい天気だと思うので,ちょっと早起きして木星観察はいかがですか?同じ時刻,南の空にはおおいぬ座のシリウスも明るく輝いています。こちらもきれいですよ。

ところで,行動分析学会のメーリングリストでダイエットが話題になりました。先週NHKで放映された「ためしてガッテン」で「みつけた!ダイエットに成功する本当の理由」がその話題の元です。こちらにその番組のダイジェストがあります(ダイエット用のグラフ用紙のダウンロードサービスも)。

http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2003q4/20031015.html

要は毎日2回体重計に乗って,100g単位で痩せていく自分の体重をモニターし,それをグラフ化するというのが,究極のダイエット法なのだそうです。

これは,行動分析に基づく,ある意味「王道」ですね。100gという達成可能な目標を設定し,その目標が達成されたかどうか,毎日体重計という測定器具で測定し,その結果をグラフで視覚化する。小さな目標が達成されると喜びを感じ,それが次の日のがんばりを強化する。

これは効きますよ。私は数年前にこのやり方で8kgほど体重を落としました。期間は半年ぐらいです。受け持ちのクラスに体重管理の必要な生徒がいて,毎朝体重を測定してグラフにしていたのですが,自分もそれに便乗して体重グラフをつくっていたのです。学校の体重計は0.02kg単位まで測れるものでした。間食やビールをやめると,毎日着実に体重が減っていくんですよ。おなかの空いている感覚が心地よく感じたものです。

このやり方でダイエットするためには,最低限,100g単位で測定できる体重計が必要だと思います。今,家にあるのは200g単位なのですが,これだと1日の変化が出るかでないかでしょう。1日の減量が目に見えることが成功の秘訣なので,チャレンジしようと思った方は,ご自宅の体重計を確認してみましょう。100g単位で測れるものだったら,今日からさっそく始められます。上のURLから体重計のグラフ用紙をダウンロードして,さっそく開始!がんばれ〜!

10月17日(金)

中学校の理科の先生方の研修会で,皆さんを焼河原にご案内しました。焼河原は,仙台市泉区の住吉台団地の北側にあり,沢沿いの崖に露出する竜ノ口層から,タカハシホタテやタツノクチサルボウなどの貝化石を多産します。今年の参加者は15名。1時間ほどの短い採集時間でしたが,みなさん自分なりのお宝をゲットできたようでした。

例年に比べるとちょっと収穫が少ないかなと思ったのですが,終了間際にひとりの先生が,欠けてない完全なタカハシホタテの一部を発見しました。でもこれを掘り出すには,30分以上かかりそうです。それで,他の皆さんは予定通り車に戻って解散とし,見つけた先生と手伝いの先生2名が居残りでがんばりました。時間をかけて丁寧に掘ったかいがあり,耳付きの立派なタカハシホタテが採れました。それで終わりかと思ったら,その下からさらに大きな…直径20cm以上あったでしょう…タカハシホタテが,しかも両殻付きで出てきたので,その化石も採集しました。2つの立派なタカハシホタテを約1時間オーバーで掘り出した,二人の先生方の満足げな表情がとてもよかったです。

今回は,一人の若い先生の「変容」がとても印象に残りました。化石を掘り始めてすぐ,他の先生方が崖に張り付いて一生懸命化石探しをしている様子を,川岸からぼーっと見ている先生がいました。ハンマーを持つ手は完全に止まっています。「どうです?」と声をかけると「どこをどう掘ればいいかわからない」とのこと。それで,掘るコツをちょっと教えました。しばらくしてからもう一度その先生の様子を見に行くと,センダイヌノメハマグリの貝化石を掘り当てていて,「見つかるとうれしいですね」と笑顔で言いました。

実はこの若い先生が,終了間際に欠けてない完全なタカハシホタテを掘り出した先生です。他の先生が帰ってからさらに1時間もがんばって掘り出したあと,その先生は言いました。

「あの最初の化石があったから,がんばることができました。きっと生徒もこうなんですね。」

今日の自分と同じように,生徒たちも小さな成功に勇気づけられながら,大きな成功を手に入れ,その経験をとおして成長していく。そういう意味だと思います。その充実した表情は,最初に手を止めてぼーっとしていた表情とは大違いです。約2時間の化石採集で,掘り当てた化石以上に大きなものを得たのかなと感じました。

この研修の講師は,講師らしい仕事はほとんどないんです。大自然が先生みたいなものですから。大自然の先生から参加者の皆さんが上手に学べるように,その手助けをするのが講師の唯一の仕事です。掘り出した化石を我が子のように大切に抱えて運ぶ先生を見て,講師として「センス・オブ・ワンダー体験」のお手伝いができたのかなーと思うと,とてもうれしかったです。

焼河原の風景
<焼河原の風景>
タカハシホタテ
<タカハシホタテ>
タカハシホタテに挑戦
<タカハシホタテに挑戦>

10月11日(土)

火曜日から長らくサーバーダウンしていましたが,やっと復旧しました。今,管理者の方が長期出張になってまして,サーバーがダウンすると週末までダウンしっぱなしです。11月末まではこの状態が続きます。それで,緊急避難用に,別なサーバーにもホームページを開設しました。

http://homepage3.nifty.com/hiroy307/

ISNのサーバーがつながらないようなときは,こちらのサイトをのぞいてみてください。サーバーダウンのアナウンスと,もしかしたら「ひとこと」なども読んで頂けるかもしれません。

公園のAyu

今日は,午前中家族で白石まで出かけました。私は益岡公園でテニススクールに参加,他の3人(Taro,Ayu,Aldo)は公園で遊んだり,セラビで買い物したりしました。こどもたちは車で昼食を食べて,帰路の車中で熟睡。そのあと,私一人で泉区・住吉台の裏にある焼河原というところに行きました。来週の金曜日に中学校の先生方をご案内することになってまして,その下見です。昨年度の様子は,「地学の部屋」と「Sphinxのつぶやき」に掲載していますので,よろしければどうぞ。

というわけで,腰のほうはだいぶ良くなりました。それでも1日中外で活動してると疲れますね。筋肉痛もあり少しだるいです。

10月6日(月)

土曜日・日曜日はテニスの県新人戦(団体の部)でした。約1ヶ月前に行われた個人の部で,女子ダブルスの県ベスト8という,最近の蔵王高校テニス部としては快挙を成し遂げた生徒たちが,団体の部でもトーナメントを2回勝ち上がって県ベスト8を勝ち取りました。最後は強豪の仙台東高を相手に,負けたけども十分内容のある戦い方ができました。なかなかやるな〜。私はテニスのルールもよく分からず,練習にもほとんど顔を出さない手抜き顧問ですが,いつの間にみんな上手になったの!?生徒たちがいつもよりひとまわり大きく,立派に見えた二日間でした。

 しかし私も実はテニスの練習はしていて,最近,サーブとバックハンドがちゃんと相手コートに入るようになったんですよ!土曜日のクラブに通っているんですが,土曜日にちゃんと休める日が少なくほとんど練習できないのが残念。

昨日,試合が終わって泉庭球場からの帰り道,環状線を運転していると目の前に幻日が…。本物の太陽の横に,もう一つ太陽(幻日)が見える自然現象です。太陽の周りを探すと太陽の上にももう一つの幻日が!この位置の幻日は初めて見ました。わりと珍しい現象なので,うれしいです。

空を見渡すと,クレヨンで塗ったような夏のおおざっぱな雲が姿を消し,筆ではいたような繊細な秋の雲が空を覆っています。きれいな深い青空との対照がきれいですね〜。

10月5日(日)

ベガルタ仙台,久しぶりの勝利おめでとう!4月26日にガンバ大阪に負けて以来,20試合ぶり,168日ぶりの勝利だそうです。もちろん,Jリーグワースト記録。いつか必ず勝てるって信じてましたよ〜。最近のベガルタの試合を見て感じていたことは,「チーム」になっていないということでした。個人的な技術はあっても,それが機能的に発揮されていない。互いの信頼感がなくなってしまったようでした。でも,こうやって勝ちを積み上げていくことで,その信頼感も回復していくといいなと思います。

それにしても,ベガルタ仙台のサポーターは,阪神タイガースのファンを見習ったほうがいいですね。十数試合負けが続いただけで「気持ちが離れた」とか「おまえたちはJ2に行くのか?おれたちは行かない!」なんて言っているようでは,まだまだ甘いです。負け続けるチームを応援し続けて,何十年に一度大喜びする阪神タイガースのファンを見てください。J2ならJ2に一緒に行きましょうよ(まだ残留の望み有りですが)。そしていつの日か来るJ1リーグ優勝に向けて,喜ぶ準備をしておきましょう。

9月30日(火)

気象衛星の写真を見ると,日本海に早くもすじ状の雲が写っていますねー。季節がググッと進んでいます。

腰のほうは,レントゲン写真を見ると仙骨(S1)と腰椎の一番下(L5)の間の椎間板(L5-S1)が圧迫されているとのことで,それによってはみ出した椎間板が脊髄の神経を刺激しているらしいです。普段は髄膜が押さえていてくれるのですが,風邪などで体力が落ちるとその髄膜も弱くなってしまうとのこと。とりあえず風邪が治るまで,ロキソニンという比較的強い鎮痛剤で様子を見ることになりました。5種類ぐらいの薬を飲み合わせる薬漬けの日々です。でも痛みはだいぶ取れました。

風邪のほうは,仕事も立て込んでいるので学校を休むわけにもいかず,良くも悪くもならない状況で微熱が続いています。朝はまだいいんですが,夕方になると熱が出てきます。今週末は,テニス部の県大会,翌月曜日は出張。ということで,メール,掲示板ともレスポンスが悪くなります。皆さんも風邪に気をつけて!

9月27日(土)

また地震が起こりましたね。5月26日(三陸南地震),7月26日(宮城県北部連続地震),9月26日(2003年十勝沖地震)とくると,次は…? なんて思ってしまいますが,もちろん26日にそろったというのは偶然です。でも,次の宮城県沖地震は,近い将来必ず起こりますので,不安になった人は,もう一度備えと蓄えを点検しましょう。今回の地震でも,自宅で落ちてきたものにぶつかったり,タンスの下敷きになったり,ガラスを踏んづけてケガをした人がいます。また,津波注意報が出ているのに,学校行事でこどもたちを浜に連れ出した学校もあるようです。こういう事例は,しっかり覚えておきましょう。自分や家族の命を守るのは,自分の責任ですから。

さて,私はこれから病院に行ってきます。一昨日の夕方から腰痛になってしまいました。だんだんひどくなって,着替えや寝返りなどがとても辛いです。休み中に答案180枚の採点を終わらせたいんだけど,長時間座っているのもきついんですよねー。病院で少しよくなるかな。

9月24日(水)

長崎の事件のこととか,いくつか書きたいことがあるのですがちょっと忙しくなってしまいました。でも,このニュースだけは…。

仙台市の西多賀にある身体障害者自立ホーム「ありのまま舎」で生活する阿部恭嗣(やすつぐ)さんの日常を追ったドキュメンタリー映画上映の話題です。阿部恭嗣さんは,進行性の筋ジストロフィーという難病を患っています。実は,大学院生時代に私も恭嗣さんのボランティアスタッフの一人として,2週に1度ぐらいのペースで泊まりのお手伝いをしていました。もう14年ぐらい前の話になりますが,今でもそのときのいろんなことを鮮明に思い出します。懐かしい!時間をつくってぜひ見に行きたいです。

9月19日(金)

今日の午後は仙台東高校に出張でした。そこからの帰宅途中,西多賀のヨークタウンに寄りました。目当ては薬局だったのですが,その隣のTSUTAYAにもフラフラ…と入店。KEITH JARRETT のCDを見つけたので,さっそく入会手続きをして2枚借りました。

Jazzのブースをさらに探していたら,ずっと前から聞きたかった松居慶子のCDを発見。これも一緒に借りました。通勤途中のFMから流れてきた曲がとても気に入って,松居慶子という名前だけを覚えていたのです。帰ってきてさっそく聴いていますが,久しぶりにお気に入りのアーティストを見つけた!という気分。とても気に入ってます。

明日からの2連休,私は試験問題づくりに追われる予定です。2日でできるかな〜(本当は今日が締切だったんですが)。皆さんは,よい週末を!

9月15日(月)

行ってきました,『自閉症カンファレンスNIPPON 2003』!今年も,お世話になった方々にお会いできて,とても有意義な楽しいひとときでした。

この二日間,私は「主体性のない生き方」ということを考えていました。自閉症の指導をする教師たちが,必ずしもこどもたちのニーズに対応できていないという現実。また,自閉症のこどもを持つ保護者の一部が,答を求めて右往左往しながらも,指導を教師任せにして自分のこどもと正面から向き合おうとしない現実。このような自閉症のこどもたちを辛くさせるこのような現実はどこからやってくるのかと考えたとき,私の結論は「主体性のない生き方」だったのです。

主体性がないということは,自分の果たすべき責任を果たさない(=無責任)ということであり,自分の意見を持てない(=無思考)ということでもあります。無責任の例としては,例えばシートベルトやチャイルドシートが義務化されているにもかかわらず,それをしようとしない,させようとしない姿に現れています。自分の命やこどもの命を自分で守るという発想がありません。無思考のひとつの表れは,ブームや雰囲気に流されやすいということです。例えば日本人拉致事件に関連して,北朝鮮が拉致を認めると,みんなこぞって同情を寄せるけれども,それ以前は横田さん夫妻にもほとんど関心を示さなかったとか,田中外務審議官の自宅に発火物が仕掛けられたことについて「あったり前の話だ」と言い放った石原東京都知事に共感する人が少なくないとか,あげれば切りがないです。

日本にはこういう人が多いと感じるんですが,それが自閉症の指導とか,子育てに現れているような気がしてなりません。自閉症の人が安定して過ごすためのテクニックに構造化というのがありますが,それを形だけ真似して失敗してしまう。これも,構造化の意味を考えないところに落とし穴があります。また,「うちの子には余暇活動が必要」と思っても,誰かが企画していることを待ち続け,自分から活動を産み出したりはできないというのも,主体性の欠如を感じてしまいます。

自閉症のこどもたちがより生きやすい社会を作るためには,こういう「主体性のない生き方」にメスを入れていく必要があるんじゃないか。そんなことを,一緒に参加した数人の仲間と話し合いながら感じたところです。

もう一つ,自閉症カンファレンスネタを。高機能自閉症の児童生徒を支援している先生とお話ししたときのことです。高機能自閉症の子は,言葉でのやり取りは比較的上手にできるんですが,やはり他者とのコミュニケーションに問題が生じるという自閉症の特性も持ち合わせています。その先生からMAPのことを聞かれたので,TPシャッフルのことを話題にしました。平均台に乗って,例えば誕生日順に並び替えたりするんですよ。そうすると,必然的にコミュニケーションの必要性が生じるでしょ。そこでどんなやり取りが生まれるか,見ていくわけです…と。その先生,すごく興味を持ったみたいでした。その先生は,実は自閉症のコミュニケーションを追求されている方で,著作もたくさんある実力のある先生なんです。今後の展開が楽しみです。

最後は地学ネタ。昨日の午後,自閉症カンファレンスを早退しまして,千葉県佐倉市にある国立歴史民族博物館に行きました。この博物館では9月21日まで「ドキュメント災害史1703-2003」という企画展が開かれています。過去300年間の地震・火山・津波の災害と,災害からの復興がテーマになっている企画展です。これから授業で,地震災害や火山災害のことを教えるので,これを見ないわけにはいかない!ということで,行ってきました。東京からすぐに着くと思ったんですが,遠かった…。電車に揺られている間に,自閉症カンファレンスで購入した本を1冊読み終えてしまいました。

でも,そうやって時間をかけていく価値のある展示でした。企画展はもちろん,常設展もなかなか面白くて,もっともっと時間をかけてゆっくり見てあるきたかったです。

9月5日(金)

久しぶりの青空。気持ちいいですね。昨晩は,火星が東の空に明るく輝いていました。太陽の周りを公転する地球という惑星の表面にへばりついている自分と,その自分に今すごく近づいている火星。なんだか不思議な感じです。来週の木曜日(11日)は中秋の名月ですが,その二日前の火曜日(9日)に,火星と月が大接近するそうです。大接近と言っても,本当に近づくわけではなく,地球からみて同じ方角に見えるということです。肉眼や双眼鏡で楽しめますので,天気がよかったら夜7時〜9時ごろに空を眺めてみてください。

昨日の天声人語に,現代人の「喪失の喪失」という話が出ていました。携帯電話,インターネット,コンビニエンスストアなどの登場で,いつでもほしいものが手に入る,いつでも誰かとつながっていられる,そういう生活ができるようになって,「喪失」の体験がなくなってしまったと。

今年の4月,福島県相馬海浜自然の家で行われた蔵王高校の新入生のオリエンテーション合宿で,「ソロ」という活動をしました。朝食前の1時間,誰ともしゃべらずに一人になって,林の中や海岸で過ごしてくるという活動です。その活動を終えて,ある生徒が次のような感想を書いてくれました。

「今日ソロで林の中を歩いていて気づきました。今まで一緒だった友達と離れ,自分一人で林の中を歩いているときの気持ちは,とても淋しくせつない気持ちでした。友達と一緒に行動しているときは,おしゃべりや相談もできたけれど,いざ一人になってみると,話し相手もいない相談相手もいないなかで行動してみると,とても不安になるし,一人になっているという恐怖感があります。今日のソロでは,普段感じていないことが体験できた日だったように思います。」

一人になると恐怖感を覚えるというのが私には新鮮でしたが,それだけ一人でものを考えたり,何かをしたりという経験が不足しているんですね。

一人で過ごす時間は,自分の成長のためにもとても大切だと思うんですが,今の若者にそれが欠けているとしたら,教員として,あるいは大人として,何か手だてを講じる必要がありそうです。

9月2日(火)

聴覚に障害のある人が地震にあったらどうなるか。河北新報社の宮城県北部連続地震・特設サイトに体験談が掲載されています。

 揺れが収まった後、2人はぼうぜんとした。家の中は家具や食器が散乱し、足の踏み場もない。
 気がつけば、外部との連絡手段のファクスが停電で使えない。テレビもつかない。町が流す防災無線も、2人には意味をなさなかった。「一体どうすれば…」。不安と絶望に駆られたが、救いの手が伸びた。

ここに登場する佐々木さん夫妻は,近所の人達に助けられただけでなく,地震の数日後にはボランティアとして助ける側にまわりました。

河北新報社の特集記事「復興への道」を読むと,地震による被災という危機をきっかけにして,地域が強いきずなで結び直されている様子がよく分かります。

「危機が協力する本能を呼び起こす」

これは,私が受けた冒険教育の研修で学んだ言葉です。人間は本来弱い動物で,厳しい自然環境の中で生き延びるために仲間と協力することは絶対必要でした。ところが,文明が進歩するとともにそういう協力の必要性もなくなり,「協力する本能」はいつしかさび付いてしまったのです。冒険教育は,高いところを歩いたり,高いところから跳んだりする活動を通して,仲間との協力や信頼関係を高めていくプログラムです。普段眠っている協力の本能を,人為的に設定した「危機」で呼び覚ますのです。

地震という自然の中の危機に遭遇し,地域の協力が生まれました。私が研修を続けている冒険教育の,一つの到達目標がここにあるのかなという気がしました。

9月1日(月)

土曜日と日曜日が,蔵王高校の文化祭でした。土曜日は校内発表。今どきの生徒は芸達者ですね〜。ステージ発表では,6人組の素敵なアカペラ(ボイスパーカッションつき)があったり,24時間テレビのパロディーで外からの中継(マラソン)があったりして,意外に楽しめました。そして昨日が一般公開。テニス部はクレープ屋さんになりました。皮を焼くのが間に合わず,何度も「準備中」の札が下がるほどの盛況。テニス部員が浴衣姿で売るのが受けたかな。PTAのラーメン屋さんもダシから手作りの本格派で美味しかった。大雨の中でしたが,たくさんのお客さんが来てくれました。

ところで先週はTaroと夜の散歩を楽しみました。夏休み中,けっこう散歩に行ったりしていたので,学校が始まってもTaroはお散歩がしたくて私の帰りを待っています。帰宅はどうしても暗くなってからですが,暗いのが怖くても散歩には行きたいというので,夜道を二人で散歩してました。日中の散歩は自転車で行くんですけど,夜は歩きです。ときどきこうやって,手をつないで散歩するのもいいな〜。でも毎晩はちょっとたいへん。今週はどうなるんだろう?

8月27日(水)

今日が火星大接近の日なんですが,仙台は曇りになりそうです。本州・四国は曇りベースの1日になりそうで,残念ですね。でも,この先1ヶ月ぐらいは大きな火星を見ることができます。こんなに近い鮮明な火星は,もう一生見られませんから,今日以降,晴れたらぜひ望遠鏡で見てみましょう!

今晩の夕食時,近づいている火星を思いながら,こんな話題で盛り上がってみませんか?

8月19日(火)

行ってきました> DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2003!ちょうど1年前,2002年の mgo arena-mix ツアーで予告されて以来,1年間ずっと楽しみにしてきました。ドリカムワンダーランドというのは,4年ごとに開催されている特別なツアーで,デビュー当時の曲から最近の曲までたくさん演奏してくれるライブです。今年のワンダーランドは,新潟県の苗場スキー場や北海道のキロロリゾートなど,大自然の中が会場に選ばれているのが特徴で,私が参加したのは安比高原会場です。

※そういえば,SNOW DANCE ってもともと安比高原スキー場のCMソングだったんですね,知らなかった。

今回のワンダーランドの一番の特徴は,こども連れの参加が可能だったことです。客席の一部が「ファミリーゾーン」になっていて,そこでこどもと一緒にライブを聴くことができるのです。うちも当然ファミリーゾーン。家族4人で芝生にレジャーシートと寝袋(寒さ対策)を敷いて参加しました。ファミリーゾーンでは,参加のしかたも自由自在。芝生に立つもよし,シートに座るもよし,寝転がってもOK。リラックスして,それぞれのペースで参加できます。

ライブは17:30から始まりました。まだ明るい夕方の空,低い角度で差し込む日差しがだんだん弱くなり,コンサート中盤には夕暮れに。そしてどんどん暗くなっていき,コンサート終盤ではたくさんの星たちが瞬いていました。そして,踊り,騒ぎ疲れた20時頃にライブが終了。アンコールの最後の曲はもちろんあの曲(夏と花火といえば…)。そしてその曲の終了とともに,星空に広がる大輪の花火。数え切れないほどの花火が次々にうちあがり,どよめきと歓声に満ちあふれました。Ayuはライブが始まるとすぐに寝てしまいましたが,Taroは手拍子したり手を振ったりして楽しそうにしていました。最後の花火も一緒に見ることができてよかった。

ツアーミュージシャンのなかでは, David T.Walker(ギター)と yaSya(エレクトーン)を楽しみにしていきました。 はじめてライブで聴いたDavid t.Walker の優しいメロディもよかったし,yaSya のとても一人で弾いてるとは思えない神業のようなパフォーマンスには感動でした。

実はこのライブ,ライブだけじゃないんです。ライブガーデンの隣にアミューズメントガーデンがあり,こどもと一緒に楽しむことができます。ライブは17:30からですが,こちらの開場は11時から。この日は家を朝6時半に出て10時には会場入りしてました。アミューズメントガーデンにはゲームコーナーやいろんな食事のコーナーがあるのですが,安比高原ではそれに加えて「ベイビーアニマルワンダーランド」という企画がありました。羊,山羊,犬,アヒルやライオンの赤ちゃんたちがいて,自由に触れ合って楽しむことができるものです。動物好きのTaroにはたまらないこの企画,たくさんの動物を触りたくて会場内を走り回っていました。また,その会場内では大道芸のショーも行われていて,このショーもTaroは釘付けになって楽しんでいました。

こんなかんじで朝から夜まで,家族みんなで1日楽しんだワンダーランド。いい思い出ができました。この日は民宿に泊まって,翌日,小岩井農場に寄って帰ってきたのですが,Taroは家につく寸前に大騒ぎ。「帰りたくない〜,ホテルがいいよ〜」と泣いていました。Taroも一杯楽しんだ二日間だったようです。よかった,よかった。

8月13日(水)

大接近の火星

今朝3時半過ぎに目が覚めたら,薄雲を通して月と火星が輝いていました。ニュースでも流れていますが,今年は火星大接近の年です。しかもただの大接近ではなく,6万年ぶりの超大接近だそうで,21世紀中にはこれほど近くで火星を見るチャンスはもうありません。見頃は今時期から9月ごろまで。望遠鏡のメーカーではフル回転で増産中だそうです。これを機会に皆さんも1台いかがですか?

庭に望遠鏡を出してのぞいてみると,火星の南極部分にある極冠(ドライアイス)が白く輝いてはっきりと見えます。また,火星表面の濃淡もぼんやりとですがとらえることができます。中学生時代にときどき見た火星はいつもオレンジ一色ののっぺらぼうでしたが,大接近でこんなに見えるのかと驚きました。上の画像は,望遠鏡の接眼レンズにデジカメを押しつけて撮影してみたもので,眼視よりだいぶぼやけて写っています。眼視で見た様子に近い写真を探しました。下のリンクをご覧ください。

8月8日(金)

出張ウィーク終了です。これから17日までが私の夏休み。とりあえず寝ます。おやすみなさい!

ところで明日,台風が仙台にもやってきます。仙台&全国の皆さん,山・海・川など危険なところには行かないようにしましょう。雨漏りしても,屋根に登って直そうなんて思っちゃダメですよ。風は突然強く吹きますから。また,指示があったり,必要を感じたらためらわずに避難しましょう。台風の防災対策は,こちらを参考に!

8月4日(月)

仙台もやっと梅雨明けしました。やっぱり寝苦しいぐらいの夜が来ると「夏」というかんじがします。今朝も早くからヒグラシやウグイスが鳴いています。梅雨明けして鳥や蝉も元気になりました。

前回の書き込みから2週間も経ってしまいましたが,この間,いろいろな出来事がありました。最も大きなできことは何といっても宮城県北部連続地震。死者が出なかったのが幸いでしたが,ブロック塀がたくさん倒れたことに驚きました。前回の宮城県沖地震ではブロック塀の倒壊で多くの人命を失い,その後対策が進んでいるとばかり思っていました。しかし,あらためて身の回りの住宅街を見渡してみると,まだブロック塀はたくさんあるんですね。最近建った新しい家は金網のフェンスがほとんどですが,比較的古い家に立派なブロック塀が見られます。このブロック塀には鉄筋が入っているんだろうか…。心配になります。自分のこどもの通学路や自分の通勤路に,ブロック塀があるかどうか,この夏休み中にでも点検した方がいいかもしれません。何しろ,10年以内に39%の確率で次の地震がやってくるのですから。前回と同じ失敗で人命を失ってはいけません。

この2週間は,個人的にもいろいろ行事があった2週間でした。地震があった7月26日(土)〜27日(日)は,障害児教育フォーラムで知り合った仲間と青森県の岩木山のコテージで一泊。こどもが生まれてからお蔵入りになっているキャンプ用品の中から,炭火用グリルを持っていき,牛タンを焼いて食べました。久しぶりの炭のにおい…いいですね〜。Taroも青森県に親しいお友達ができました。

それから先週の木曜日は,午前中年休を取って家族で仙台市科学館に行きました。今,科学館では冒険・恐竜ワールドという特別展をやっています。入り口でティラノザウルスがガオーっとほえるところでTaroは固まり,怖がって大暴れ。しかし,そこを過ぎればあとはホネだけなので,楽しく見学できたようでした。常設展示も意外に楽しめたようで,午前中だけでは物足りなかった様子。いい遊び場所ができました。

そして,金曜日から昨日までは,鶴岡の実家に帰省してきました。今回の帰省のメインイベントは海水浴。自宅から20分ほどの油戸(あぶらと)海岸で,TaroもAyuもはじめての海水浴をしました。浮き輪にはまってちゃぷちゃぷするそのすぐそばを,魚たちがたくさん泳いでいます。中には足に衝突する慌て者もいて魚とのふれあいはバッチリ。磯の方にはカニやヤドカリもたくさんいましたが,虫関係が苦手なTaroは触ることができませんでした(節足動物つながりなんだろうか?)。

夏休み前半の旅行2つが終わり,今日から1週間また仕事です。今週は5日連続出張。中3日は泊まりなので,また一週間書き込みなどできなくなると思います。一週間後にはもう夏が終わっているかな?それまで皆さん,短い夏を楽しみましょう。

7月21日(月)

九州で土砂災害が発生しました。砂防ダムを造ることが決定済みだったとのことで,残念なことです。夏休み前,地学の授業で気象災害のことを教えていて,梅雨末期豪雨の典型例として1982年の長崎水害を取り上げたところでした。生徒たちはこの授業のことを思い出してくれてるといいのですが。

仙台もずっと雨です。この3連休は,出張に向けての資料づくりをしていました。今日のお昼でそれも一段落。午後は,Taroと散歩したり,ホームページの更新作業をしました。特別支援教育の部屋に,昨年9月の自閉症カンファレンスで発表した内容を掲載しました。特別支援教育の部屋,久々の更新になります。

7月19日(土)

なんとかたどり着きました→夏休み。仙台は,夏休みといっても寒い日が続きそうです。今朝も霧雨。最高気温の予報は18℃。7月中はこんな天気らしいです。お米,大丈夫かな?

今日は徒然なるままに脈絡なく書きます。

7月12日(土)

ここ2週間,ずっと朝3時半起床です。夏至が過ぎたばかりで一番日が長い頃ですが,さすがに3時半はまだ真っ暗。ちなみに今朝の仙台の日の出は4時22分です。今6時半になりましたがが,雲間から青空がのぞいています。部屋の中に明るい日差しも入ってきました。今日は昨日に続いて梅雨の中休みになりそうです。

夏休み直前で,普通なら授業の準備なども落ち着いてくるころなのですが,ひとつ大きな宿題を抱えていて,相変わらず休みなしです。今日の午前中は部活動。名取北高の皆さんと練習試合です。午後は来週の授業の準備。そして明日はその大きな宿題に取り組みます。掲示板への書き込みが滞っていますが,少しずつ時間を見つけて顔を出したいなと思っています。

ところで,4歳の幼児が12歳の少年に連れ去られて殺された事件は衝撃的でした。うちのTaroも4歳です。今,お母さんといっしょのCDにあわせて脳天気に踊ってますが,このTaroと同じ4歳児が被害者ということで,とても胸が痛むし,心配になります。昨日,Taroに聞いてみました。「知らないお兄ちゃんに『お母さんが待っているからおいで』と言われたら,ついて行くの?」そうしたら,自信を持って「うん!」と…。こどもから目を離さないことはもちろん,自分の身を守るための知識と行動を,親としてしっかり教えて行かなくてはなりません。

加害者が12歳という点も,かなり不気味です。教師が目をつけるような目立った行動のない生徒だったようですが,大多数の普通の12歳と何が違ったのか,よくよく調査・検討をしてほしいなと思います。教員として,親として,あるいは地域社会の一員として,そこから学ぶべきことがきっとあるような気がします。

7月5日(土)

ふ〜う。やっとたどり着きました。週末です!

今週は,5日間のうち4日間も出張がありまして,しかも毎日仕事の内容と行く場所が違うという,目が回りそうな一週間でした。中でも特に私にとって大切だった出張は,名取養護学校で行われたTEACCHの勉強会と,昨日,松島野外活動センターで行われたMAP体験会です。

名取養護でのTEACCH勉強会は,東北大学歯学部の障害児歯科の看護士さんとドクターが,自閉症児への支援を学校でどのように行っているか知りたいということで行いました。掲示板にときどき書き込みしてくれるnancyさんのクラスに集まって,このクラスで行われている視覚支援の具体例や生徒の変容と,私が7年間の養護学校の指導の中で活用してきた支援グッズやコミュニケーション指導の実際について紹介しました。皆さん,診療が終わってから名取養護まで駆けつけてくれて,午後6時から9時過ぎまで熱心に参加されていました。自由討論の時間にいろいろ話し合っていて感じたことは,歯学部の皆さんのチームワークがいい!ということ。きっと楽しく機能的な職場なんだろうと思いました(うらやましい)。自閉症児者の支援に関して,同じ方向を向いている方々と時間をともにできるのは,とても楽しいです。あっという間の3時間でした。

昨日のMAP体験会は,初めてファシリテーターとして参加しました。もう一人,歳は私よりずっと若いけどファシリテーターとしては大ベテランのkuniが一緒で,初めてでも不安はそれほど感じませんでした。9時半から5時前まで,いろんなアクティビティに取り組みながら,互いの心の壁が低くなり,グループとしてまとまりができてくる。そんな様子を久しぶりに見せていただき,気持ちよく参加することができました。kuniのファシリテートも間近で見たのは初めて。1日をどう組み立てるか,立ち位置をどうとるか,ひとつのアクティビティをどのタイミングでどう切り上げるか,うまくいかないときにどんなアドバイスを与えるか,などなど勉強になることばかり。自分のファシリテートを振り返ると,さまざまな点で未熟だな〜と再認識する1日でもありました。でも,こういう機会を与えていただけてとてもよかったです。今まで1〜2時間のちょっとしたMAP体験ならやったことがありましたが,やはり1日って長いです。また機会があるなら,ぜひ経験を積んで1日の組み立てができるようになりたいなと思いました。

さて,今日の午前中は部活です。白石の益岡コートで生徒と一緒にテニス教室に参加してきます。午後は短い休日。Taroの誕生日が明日なので,みんなでプレゼントを買いに行って,ついでに外食の予定。明日は,また授業の準備と原稿書きで1日を過ごします。早く夏休みになれ〜という気持ちでいっぱいですが,なんだか長期予報によると梅雨が長引くか,あるいは梅雨明けしない夏になる可能性が出てきているようです。来週も仙台はしばらく梅雨寒が続きます。仙台の皆さんも全国の皆さんも,体調を崩さないように栄養と睡眠をたくさん取りましょうね!

6月27日(金)

皆さん,こんにちは。仙台では梅雨寒になっています。週の初めは30℃を超す暑さだったのに,後半になって最高気温が18℃台。体調管理もたいへんですね〜。皆さん,風邪など召されませんよう。今,仕事の方が忙しさのピークを迎えています。通勤中も運転をしながら頭の中で仕事をしないと間に合わないような状態。掲示板へのコメントやメールを書く時間がありません。少なくても来週末まではおとなしくなってしまうと思います。

6月7日(土)

先週末に続き,今週末も2日間,テニス部の引率です。今日は団体戦でしたが,くじ運が悪くて早めに負けてしまい,いつもより早い帰宅になりました。負けちゃったのは残念ですが,夕方に授業の準備ができたのはちょっとラッキー。明日は個人戦ダブルスで勝ち残った3年生ペア1組だけが参加。朝7時に泉中央駅集合です。

新聞を久しぶりに開いてみたら,有事3法成立なんていう記事がありました。なんでそんな大事なことを今まで決めないでいたわけ?という気がしないでもないですが,何か起こってから慌てないですむように,事前にいろいろ決めておくのは大事なことだと思いました。しかし一方で,「戦争ができる国になってしまった」などと言ってデモ行進をしている人もいるとのこと。有事法制があってもなくても,悪意を持った国が攻めてくれば戦争は起こるわけで,なんだかのんきな人達だな〜と思います(最大限穏便に表現して)。もちろん,つくったからそれで事足りるわけではなく,それをどう運用していくかという大きな問題が残っているわけですが,それでも約束事がまったくない状態よりはずっといいです。

6月2日(月)

今,NHK教育の『福祉ネットワーク』という番組を見ています。蔵王町にある授産施設「すずしろ」の豆腐づくりが取り上げられています。私もここの豆腐,養護学校の教員をしているときに学校に配送してもらって,ときどきいただいていました。番組を見てまた食べたくなっちゃった。蔵王高校の近くでも売っているのかな…。

5月29日(木)

金星食…観測大失敗の巻です。今日の午後2時過ぎに,金星が月に隠される金星食がありました。朝に天文ニュースを見てそれを知り,ちょうど5時間目の授業の時間中なので,望遠鏡を持っていって生徒に見せることにしました。久しぶりに望遠鏡を引っ張り出して学校に運び,セッティング。ここまでは良かったんですが…。青空に浮かぶ月と金星がいくら探しても見つかりません。午前中の空き時間を全部つぶして,望遠鏡をあちこち振り回して探しても見つからず,途方に暮れてしまいました。

あと15分で昼休みも終わり,金星食まであと50分というその時,起死回生のアイディアがひらめきました。

「そうだ,インターネットライブ中継を見せよう!」

授業をする物理地学実験室にはLANのケーブルが来ていないのですが,急きょ20mぐらい離れた保健室からケーブルを伸ばして,ライブ中継が見られるようにしました。授業が始まり,TV画面にはライブ中継の金星が映っています。よし,このまま行けば潜入する場面が見られるぞ!と思ったのですが…(もうお分かりですか?),ちょうど潜入というまさにその時間に「回線が混み合っていてつながりません…」の文字がでて映像がとぎれてしまいました。(;_;)

午前中なんだかんだと走り回って,直射日光に照らされて汗をかいて,結末がこれか…とたいへん疲れました。でもせっかく望遠鏡をだしたので,せめて太陽黒点だけでもと思って,生徒たちには太陽黒点を見せました。今日は3個の黒点が見えていたのですが,そのうち1個は地球より大きいサイズで,そんな説明をしながら見せたらけっこう驚いたり感心したりして見てくれたので,それが救いと言えば救いです。今,ちょっと探したら,那珂川町科学センターのサイトに金星食の動画があったので,次の授業でそれを見せることにします。あ〜疲れた。

ところで,明日からテニスの県総体が始まります。明日は宮城野原陸上競技場,6/1(日)が川内テニスコートです。台風が近づいていてどんな天気になるのか不安ですが,とりあえず行ってきます。今週末は休みがなくなるので,掲示板への書き込みなど滞ると思います。ご了承ください。

5月27日(火)

昨日夕方,かなり大きい地震が起こりました。メールでの安否確認や掲示板への書き込み,ありがとうございます。学校も家も,とりあえず被害なしです。ただ,Taroはかなりビックリしたようで,地震直後は「地震ってなに?どうして揺れるの?お父さんはどこ?お父さんが心配だ〜」と言いながら泣いていたそうです。でも,私が帰宅すると,座っている椅子を自分でがたがた揺らして「地震があったんだ!」と元気に報告してくれたので,まあ,大丈夫でしょう。

5月24日(土)

今週は,二者面談週間でした。5日間で40人…1日8名で1人20分ずつです。最終日の昨日は面談が始まる前から疲れていて,話し方もちょっとぶっきらぼうになってたような気がします。笑顔も少なめだったし。ごめんよ〜。次は逆順でやるから許してくれ>生徒諸君。

ここのところ,あまりパッとしない天気が続いています。高気圧が来ているのになんで?と思っていたのですが,ロシアのシベリアで発生している山林火災の影響があるようです。今日も,すっきりとは晴れない日になるのかな。今日は名取養護学校の運動会の日なんですが,日差しがないのはいいけどちょっと気温が低すぎ。でも,元気はつらつ演技で体も心も暖かくなる運動会にしてね!私は柴田高校のテニス部の皆さんを招待して,うちの学校で練習試合です。応援に行けなくて残念ですが,蔵王から応援してるよ!

ところで,私は根っからのMacユーザーで,Windowsは小難しくて極力使いたくない(特に一太郎はわけがわからん!)というアンチウインドウズ派です。が,実は3日前から私の PowerBook G4(Macのノートパソコン)上でウインドウズが動いています。それも Windows XP Professional が。Virtual PC というソフトウエアを使うと,Macの中にWindowsが取り込まれたようになって,Virtual PC のウインドウの中で Windows XP Professional を走らせることができます。Mac OS X を使いながら,同時に Windowsのアプリケーションもごく普通に使えるようになるのです。今まで私のMacでは,学校のサーバーに接続したり,その中のファイルを閲覧・編集することができませんでした。また,学校からのメールの送受信も問題があって一部うまくいっていなかったのですが,Virtual PC の Windows からLANにつなげると,それらがすべてうまくいくようになりました。自分のこのサイトを Windows の InternetExplorer で見ることもできます。いつも思うけど,ウインドウズの日本語は文字同士が接近していて読みにくいですね〜。Windowsをお使いの皆さん,一度,Mac の日本語表示を見てみてください。綺麗ですよ〜!

5月21日(水)

先日,地学の授業を受けている生徒の一人から「先生,読んだよ。光とともに…」と言われました。蔵王高校の図書室には,各巻2〜3冊の『光とともに… 〜自閉症児を抱えて〜』が蔵書されています。3週間前に発売になった第4巻も,もう入っています。読んだ生徒はすごく感動したとのことだったので,友達にも勧めるように言いました。ささやかな広報活動です。

さて,水曜日は「物理の日」です。週4時間担当している物理の授業が,すべて水曜日に集まっています(偶然)。先週の物理の時間に,ちょっと楽しいことがありました。先週は「速度」というところを勉強していたのですが,授業の中でこんな例題を出しました。

 北向きに時速30キロで走っている自転車から,南向きに時速20キロでボールを投げた。そのとき,地上にいるひとから見たボールの速度は?

答は「北向きに時速10キロ」なんですが,ここで生徒たちの顔に「?」マークが…。

S「先生,それはおかしい。南向きに投げたボールが北に向かって動くわけがない!」
T「うん,確かに変な感じがするね〜。じゃあ,実験してみようか」
S「する,する」
T「どうやって実験すればいい?」
S「誰かが走って,ボールを後ろに投げる」
T「なるほど。じゃあ,中庭にでてやってみよう」

ということで,物理地学実験室から中庭に出て,男子生徒に走りながらボールを後ろに投げてもらいました。その結果,ボールはやはり走っている生徒を追いかけるように北向きに転がったのです。その瞬間の生徒たちの「あっ!」という声と,ビックリした顔。教室に戻ってきた生徒たちの「おもしろかった〜」という声がうれしかったです。実は,私もそれをみて「ほほ〜」と少し驚きました。頭では分かっているけど,実際にやってみると,やはり新鮮です。皆さんもやってみませんか?ボールがあって二人いればできる実験なので。後ろに投げるときにあまり速く投げないのがコツです。

5月14日(水)

新聞にも掲載されたのでご存じの方も多いかもしれませんが,今,NASAで彗星に名前を打ち込もうという企画が進行中です。NASAの彗星探査機ディープ・インパクトが2005年7月にテンペル第1彗星に到達し,探査機から彗星本体に衝突機を打ち込んで彗星の成分などを調べるのですが,その衝突機の中に応募者の名前を刻んだCDが搭載されるというものです。応募はディープ・インパクトのウェブサイトから無料で受付中。応募すると,ウェブ上で証明書が発行されます。うちでは,TaroとAyuの名前を登録しました。二人の名前の入った証明書も,それぞれダウンロードして保存してあります。皆さんもいかがですか?TaroやAyuと一緒に彗星まで旅しませんか!

5月11日(日)

結婚式2次会で盛り上がるTaro

昨日は,仙台向山高校時代の教え子の結婚式に出席しました。結婚式から披露宴,そして2次会までフルコースで。2次会は家族全員で来てくださいと誘われていたのですが,さすがにAyuは無理かなということで,私とTaroで参加しました。

昨日,式を挙げた教え子は地学部の卒業生です。地学部の卒業生たちは,卒業後もときどき我が家に遊びに来て,TaroやAyuと遊んでいってくれます。2次会には,地学部関連のメンバーがたくさん参加していたので,安心してTaroを連れて行けました。

Taroは夜のおでかけは初めてです。歩き疲れもあって最初は眠そうにしていましたが,2次会が始まると突然目を輝かせ,スピーチに拍手をし,余興に大笑いし,クラッカーをならして大喜び,もう一丁前に2次会を楽しんでいました。会場を歩き回ってお姉様方に遊んでもらい,ちゃっかり写真を撮ってもらったり,お兄さんに抱っこされてビンゴゲームを楽しんだり…。Taroがあまりに楽しそうなので(もちろん私も楽しかったです),1時間で帰る予定を大幅に延長することになりました。でもさすがに8時半ごろになると目が半分閉じたような状態になり,この辺が潮時ということで,新郎新婦に挨拶をして帰ってきました。

今朝,起きるなり「またパーティー行こうね」と言っていたので,とても楽しかったようです。しかし,3歳児が飲み会で盛り上がるとは末恐ろしい…(飲み物はオレンジジュースでした)。いったい誰に似たんだろう?

5月5日(月)

月山ネイチャーセンターにて

3日の夜から鶴岡の実家に帰省していました。幼稚園に入園してよりパワフルになったTaroと,日増しに長い距離を歩けるようになるAyuを,両親や両祖母に見てもらいました。昨日はTaroを井岡寺の仁王様に連れて行ったついでに,私が少年時代を過ごした家の跡地の桜を見に行きました。鶴岡の八重桜は今が満開です。少年時代の私のようにTaroを木に登らせて記念写真。当時とかわらずに咲いている桜の木と,年を経て変化した自分と,当時の自分と似ているTaro。木の幹に腕をまわして木肌を感じながら,感傷的な気分にひたりました。家族の部屋の写真日記に,写真を掲載しました(写真日記5年半ぶりの更新!)。

今日は,帰る道すがら,月山のネイチャーセンターに寄ってみました。きらママさんが自閉症の息子さんとともにご家族で春スキーに訪れたところです。月山はまだ雪だらけ!今日もたくさんの人がスキーでブナ林を散策していました。また,スキーを着けずに散策することもできるようで,ガイドとともに長靴で散策している一行も見かけました。近くには温泉もキャンプ場もあります。夏に帰省するときは,ここで一泊してから鶴岡に行こうかな…。

5月3日(土)

今日はNHKのウェブサイトから Science 関連の情報を二つ。

南極プロジェクトのページでは,BGMつきでオーロラのスライドショーを閲覧できます。日頃の生活でお疲れの方,ぜひオーロラの映像で疲れを癒してください。

来週のプロジェクトXは,ハレー彗星に探査衛星を飛ばした日本人研究者たちの物語です。ハレー彗星は76年に一度,太陽のそばに戻ってきて地球からも観ることができるようになります。一番最近の接近は1986年で私が大学1年生のときでした。寮の部屋の先輩(この先輩はその後仙台市天文台に勤務)と望遠鏡で観望したことを覚えています。次回接近は2061年。私が生きているとすれば94歳…う〜ん,無理だろうな。

前回のハレー彗星は望遠鏡じゃないと見えないような明るさでしたが,その後発見された百武彗星(1996)やヘール・ボップ彗星(1997)は肉眼でもはっきり見えて,とても感動的でした。ヘール・ボップ彗星の写真は,家族の部屋の写真日記にも掲載しています。

5月2日(金)

5月に入って五月晴れが続いていますね〜。今日は29日のPTA総会の振替で休み。Taroの幼稚園の送り迎えや芝刈り,草取りなど,休日らしい1日を過ごしました。その合間に,Ayuを連れてテニス部の練習にもしっかり顔を出しました。ほとんど外にいたので日焼けしてしまったみたいです。

忙しい4月が終わって一段落ですが,ふと気づけば「光とともに…」の第4巻がもう発売になっているではありませんか!さっき慌ててAmazonに注文しました。それからもう一つうれしいニュース。DREAMS COME TRUE の吉田美和さんのソロアルバム&シングルが,今日,発送になりました。明日には届くかな〜。ん〜楽しみだ!ちなみに,今一番聴きたいのは「涙の万華鏡」です。ウェブサイトで試聴できます。Discograohyからどうぞ。

4月26日(土)

24日(木)〜25日(金)に,1年生全員で福島県相馬海浜自然の家に行ってきました。1泊2日の新入生オリエンテーション合宿です。野外での活動を中心に組み立てた日程なのにちょうど低気圧がやってきて,大幅な日程変更を覚悟しましたが,雨と雨の間を縫って全日程予定通り消化することができました。

生徒たちの二日間の取り組みは,私たち引率者の予想をはるかに超えるものでした。グループ内で発生した問題を,生徒たちが受け止めそれを乗り越える。そうやってグループが成長していく過程を,いくつかのグループで見ることもできました。退所前の最後の行事である「作文発表」の時間。生徒たちが読む作文を聞いていたら,自然と涙が落ちてきちゃいました。「やられた〜」という感じです。この行事は蔵王高校で私がT1として計画実施した初めての行事となりましたが,この学校にきて一番うれしい・楽しい2日間になりました。また,来週,クラスのみんなと再会するのが楽しみです。

福島県相馬海浜自然の家
http://www.souma-nc.fks.ed.jp/

4月20日(日)

ASAHIパソコンの最新号の記事です。全身の筋肉が衰えて,意思表示がほとんどまったくできない高校生が,脳波スイッチと意思伝達装置をつかって先生の話につっこみを入れ,パソコンでラブレターを書くという話。これぞ自立だ!

意思表示できるかできないかは,QOL(クオリティー・オブ・ライフ)に直結する問題なんですよね。彼のつっこみでみんなが笑う。いつも周りから世話をされているだけではない生き方,自分の存在意義がそこにあります。機械や絵カードを使った指導を「冷たい」と批判する先生方にぜひ読んでいただきたい記事です。

4月13日(日)

3月16日に紹介したクロスワードパズルの正解を発表します(問題はこのページの下の方にあります)。生物の最後の授業で「授業で習った生物用語を3つ以上含むクロスワードをつくる」という授業を行いました。このパズルはその授業のために試作したものです。生徒たちが作成したパズルも,時間のあるときに紹介したいと思います。

クロスワードパズルの正解

4月10日(木)

だいぶ暖かくなりましたね。仙台でも昨日,桜が開花しました。今日はAyuの1歳の誕生日。そして,Taroの入園式。園庭からは人工建造物がほとんど見えないという,自然に恵まれた森の中の幼稚園に入園です。初めての集団生活。その中でどんな行動を見せてくれるのか楽しみです。ちょっと心配なのは,突然何かの動物になりきってしまうクセ(?)です。入園式の最中に四つ足で歩き出さないといいけど…。

さて,新学期ということで,かなり忙しいです。掲示板・メールの返事が滞っています。どうもすみません!

4月5日(土)

今日は全国的に雨のところが多いようですね。皆さんのところはいかがですか?仙台ではほぼ1ヶ月ぶりのまとまった雨になっています。今週末は新学期前の貴重な連休。家族とすごしたいけど,授業の準備と耳鼻科通院(花粉症)で終わってしまうかな…。

先日のテニス部合宿は,二日間よい天気のもと,無事に終了しました。私もほんのちょっとだけ練習に参加してしっかり筋肉痛。でも,今回の私のメインの仕事は,練習の合間に行ったチームワークをテーマにしたMAPの時間です。一泊二日の日程の中に,合計3回ほどMAPの活動を入れてみました。

(1)合宿の一番最初のメニューとして,準備運動の意味も込めて鬼ごっこを3種類のルールで行いました。そして,そこでの彼らの活動の様子から,「その場のルールにみんなで従う」ということの大切さを確認しました。誰かルールを破る人がいると,場の雰囲気が盛り下がって楽しくなくなるんですよね。

(2)1日目の夕食後の活動として,二人で協力する活動をいくつか行いました。最初に二人向かい合わせで立って互いに鏡に映ったように同じ動作でストレッチ。最初は普通に,2回目は目を閉じて(手を合わせるとできる),3回目は目を閉じてさらに手も離して(手を1cmぐらいの距離に近づけると相手の体温を感じる;でも動かした方向に追従するのはちょっと難しい)。二つ目の活動は,やはり二人向かい合って手遊び。自分の手をたたいたり相手と手を合わせたりするんですが,その回数がちょっとずつかわっていくというものです。最初は「1,2,3…」と互いに声を掛け合ってやるのですが,2回目は声を出さずに,次は目を閉じて,その次は目を閉じてしかも声も出さずにとルールを難しくしていきます。三つ目の活動は,二人で行う課題解決。二人のロープが絡まっているのを,どうにかしてほどくという活動です。この活動には発想の転換が必要で,一見簡単そうなんですが,なかなかできません。ほどけたチームは歓声を上げて抱き合って喜んでいました。最後に,コミュニケーションの必要性と,コミュニケーションの手段は言葉だけでなくいろいろあるんだよねという確認をして終了。

※ここで行った活動の詳細は,私が運営しているもう一つのサイトのほうに詳しく紹介されています。よろしければそちらもあわせてご覧ください。

(3)合宿の最終仕上げとして,学校に帰ってから今年度の目標設定をしました。模造紙1枚と大きめのポストイット,それにペンを用意します。最初に,今年1年の自分の目標を,ポストイットに書いて,模造紙にぺたぺた貼りました。「○○大会優勝!」とか「1勝する」とか「サーブミスをしない」とか,いろんな目標が並びます。それを1枚ずつみんなで確認して,その中からチーム全体の目標として取り上げられそうなものをまとめてみます。そしてそれを見ながら話し合いをして,今年1年のチームの目標を設定しました。次に,模造紙の中心に大きなラケットの絵を描き,その中にチームの目標を大きく書きました。そして先ほど書いた個人目標をラケットの周りにぺたぺた貼りました。最後に,ラケットの下に「目標達成のために必要なこと」という欄を二つ用意し,ひとつの欄には自分のなかで必要になること,そしてもう一つの欄には自分以外で必要になること(指導者とか仲間とかテニスコートなど)を列挙しました。これで今年度の目標設定が終了です。たくさんの人や物に支えられて,自分の部活動があるんだということを認識してもらうためです。これを部室に貼って,毎日見てから練習に行きましょうと約束して,今回の合宿が終了しました。

1日目の2回の活動は,最後の目標設定のときに自分の気持ちをちゃんと表現できるように,一人一人の心の壁をさげるという目的もありました。目標設定のときは,私が思った以上にみんな素直に自分の気持ちを出せていたと思います。テニスの練習そのものでは,私の役立つ場面はまったくと言っていいほどありませんが,それ以外の面で,少し役に立つことができたかなと思います。

3月31日(月)

昨日は,仙台を中心に活動している自閉症の保護者のみなさんの勉強会「T-BOX」に参加してきました。昨日の勉強会には,保護者に加えて,教員,施設職員,臨床心理士,学生などいろんな立場の方が参加されていたようです。総勢50名ぐらいだったかな?

「T-BOX」のTは,TEACCHのT。TEACCHの手法を療育に積極的に取り入れていこうというのが,この勉強会の主旨です。昨日も,TEACCHのシステムから学んだ構造化の実践や自立課題,視覚支援についての講演がありました。その中で,私は「絵カードによる視覚支援−自分でする・考える・見通しをもつ−」という題で,自立した生活(特に意思決定の自立)に向けて,私が今まで取り組んできたいくつかの視覚支援について紹介しました。自分としてはもうちょっとスマート&シンプルに説明したかったんですが…何度も練習した割にはいま一歩な感じでした。

でも,私はこの勉強会に参加できてとてもうれしかったし,皆さんといろいろお話しができてとても楽しかったです。私が今まで出席した自閉症関係の勉強会や講演会は,参加者・講演者いずれの立場の場合でも,すべて県外で開催されたものでした。仙台で,こういう勉強会に参加できるということが,とても感慨深いです。保護者や教員にとどまらず,いろんな立場の人がここでつながって,身近なネットワークが広がっていくといいなあと思います。参加者の皆さん,スタッフの皆さん,いろいろお世話になりました。

昨日は,福祉プラザで皆さんとお別れしたあと,一番町の金港堂に行きました。来年度,新しく担当する物理の参考書や実験書を購入しました。去年は生物,今年は物理。私の専門は何だっけ?状態ですが,またがんばろう。今日は時間割づくり,明日からテニス部合宿,それが終わると新年度が始まります。1日ぐらいゆっくり休みたいものですが,今週も全力疾走です。テニス部の合宿では,チームワーク(仲間との協力)をテーマに体験学習の時間を設定してみました。中身はこれから考えるんですが,どんなシークエンスにしようかな…。

3月26日(水)

年度末ということで,毎晩のように飲み会があります。月曜日は仙台で,今日は大河原で,明日は遠刈田温泉で。月曜日は飲み過ぎたようで,昨日1日二日酔いのため仕事になりませんでした。今日,明日は車で行くのでお酒はなしです。よかった…。

30日(日)のT-BOXでお話しするためのプレゼン資料,だいたい作成できたのですが,細かいところの動作がまだまだです。なかなか時間がとれなくて,ちょっと焦ってます。今朝もこれからがんばりま〜す!

3月21日(金)

イラクへの攻撃が始まりました。日本がアメリカの行動に支持するということは,今後の安全保障のことを考えるとこれ以外の選択肢がないということで,しょうがないことかなと思いました。ただ,小泉首相の会見は期待はずれでした。原稿もなしに,行き当たりばったりで説明していたみたい。ブッシュ大統領の明確なメッセージをもった演説とは,比べものにならないくらい安っぽい。どうして日本がそういう立場を取らなければいけないのか,どういう利点とどういうマイナス点があるのか,分かりやすく説明してほしかった。

『もしも世界が100人の村だったら』という話をご存じですか?もしご存じなかったら,一読をおすすめします(http://www.kyorin-u.ac.jp/sugawara/jp/WorldVillage.html)。私はこの話に次のように続けてみたい。

98人のおとなしい人と
2人の暴れん坊がいます。
2人のうち一人は,このグループのリーダーで,
もう一人は,そのリーダーを気に入らない人です。
二人は互いに自分の言い分を譲らず,ついに殴り合いのケンカが始まりました。

信頼感のないところに対話は生まれず,対話のないところに平和は生まれない。私たち教育関係者がしなければいけないことが,はっきりと提示されたように思います。日本の先生たち,「ゆとり学習」で学力が低下したなんて騒いでいるけど,もっと大事なことを見落としていないかな?日本の先生たち,あなたは「平和」ということを,あるいは「平和を守るすべ」を,どのようにこどもたちに伝えているのかな?

3月16日(日)

クロスワードパズル

タテのカギ

タンパク質が消化されると,この形で小腸から吸収されます。
山菜。「○○の大木」
コケを英語で言うと?
オニは外,福は?
ヤクザではない人のこと。
毎朝,神社や寺に通うこと。

ヨコのカギ

タンパク質を呼吸基質として使うとこれが発生します。
中枢神経のひとつ。
筋肉・繊毛・発電器官・発光器官などを総称して。
約束。
今はコンバインで刈り取りますが,昔はこれで。

クロスワードパズルを作ってみました。今週の生物IBの授業で,クロスワードパズルづくりはどうかなと思いまして。授業で習った用語を3つ以上入れるというのがルールです。ちなみに私が試作したものには4つ入っています。1週間後ぐらいに正解を発表します。皆さんもチャレンジしてみませんか?

3月13日(木)

昨日,高校入試の合格発表がありました。コンピューターでの成績処理など,間違いの許されない仕事が続いて緊張しっぱなしの1週間でしたが,なんとか乗り切ってホッとしています。今週の残り二日はちょっとのんびりムード。今日の午前中は,お休みを取ってある場所に出かけてきます。懐かしい面々に再会するのが楽しみです。

3月6日(木)

イラク問題で,日本がアメリカに追従することを是とするか非とするか。通勤の車の中でニュースや解説を聞きながら考えていますが,自分の意見はまったくまとまりません。でも,ベルギー外相のこのコメントには納得!ルールを明確にして,望ましい行動に正の強化子を与えること。これは子育てのコツと同じですね!

3月2日(日)

雑誌「障害児の授業研究」表紙

昨日の仙台は本格的な雨でした。降り始めに外に出てみたら,乾いた地面に雨が落ちるときの特徴的なにおいがしました。こんなことにも,春の訪れを感じます。

明治図書の雑誌『障害児の授業研究』(春号)が届きました。皆さんにご協力をいただいて書いた,このサイトの紹介文が掲載されています。ところが,掲載されたURLは「MAP研究会」のサイトのほうでした。「MAP研究会」のページに,こちらへの案内文を急いで掲載しました。この雑誌を見てどんな方が見に来てくれるのでしょう。『障害児の授業研究』を見てきたよ,という方,いらっしゃいますか?よろしければ掲示板かメールでひと言お願いします!

さて,今日は採点です。120人分の答案がどっさり目の前にあります。今回の試験では,人体の輪郭の中に肝臓と腎臓を書き入れるという問題を出しました。人体模型を教室まで運んで(ときどき廊下に臓器を落としたりして)授業をしていたのですが,いろんな解答があって笑っていいのか落胆すべきなのか…。とにかく,がんばろう。採点が終わったら掲示板に顔を出します。

3月1日(土)

書籍「自閉症児の教育と支援」 「自閉症児の教育と支援」
全国知的障害養護学校校長会編
東洋館出版社
3000円

「自閉症児の教育と支援」が発売になりました。昨日,本が届きましたが,なかなか素敵な装丁です。巻末の執筆者一覧には,先日の自閉症カンファレンスや療育援助セミナー,@niftyの障害児教育フォーラムでお世話になった方々のお名前がずらり。そして,Sphinxも昨年度,名取養護学校で行った調理学習について,その概要を紹介しています。まだ読んでいないのにお薦めするのもなんですが,ぜひ手にとってご覧になっていただけるとうれしいです。

2月23日(日)

浅野史郎メールマガジンの最新号に,障害者福祉の財源についてのコラムが掲載されています。浅野知事はコラムの中で,介護保険制度の中に障害者支援を組み入れて,障害者の地域生活に必要な支援の人件費を介護保険でまかなうのがよいと述べています。

Sphinxの掲示板で,自閉症の青年(少年)の余暇をサポートしてくれるボランティアさんの話が出てくるんですが,現状ではこういうボランティアさんを探したり育てたりするのは,すべて親御さんの手間になってしまっています。しかも,そのボラさんが学生の場合,4年たつといなくなってしまって,また一からやり直し。

そういうことを考えると,地域生活に支援が必要という点では両者は同じなのだから(支援の内容は違いますけど),介護保険と同じ文脈でやっていけたら,家族の負担がグッと減るんじゃないかな〜と思います。つまり,浅野知事の主張に賛成です。ケアマネージャーのように,一人一人にあわせた地域生活や余暇活動のプラン作成と,それにともなう支援計画を作成する専門家が誕生するとしたら,素敵じゃないですか?

2月20日(木)

今朝は雪です。でも立春を過ぎてから,日差しがほんわか暖かくなってきたような気がします。昨日,蔵王高校の隣にあるB&G海洋センターに用事があって歩いていくとき,道ばたに小さな青い花がたくさん咲いているのを見つけました。オオイヌノフグリです。この花の青,私はとても好きです。往復10分弱の道ですが,花のおかげでちょっとした散歩気分になりました。皆さんの周りの小さな春,見つけたら掲示板で教えてください。

2月18日(火)

DCTgarden.com からうれしいニュースが飛び込んできました。私が最も敬愛するアーティスト:DREAMS COME TRUE のボーカル・吉田美和さんの,ソロアルバムがリリース決定です!1995年の「beauty and* harmony」以来,7年振りのソロアルバム。リリース日は後日発表とのことですが,待ちきれないよ〜。

それから,まったく関係ない話ですが,Ayuの上の前歯が生えてきました。(^_^) 植物が生長するように,日に日にニョキニョキ生えてきます。おもしろいです〜。

2月16日(日)

私はドラマをほとんど見ません。次の回が早く見たくて1週間が待ち遠しいなんてこともまずないのですが,そんな私が久々にドラマにはまっています。そのドラマとは,NHKの「六番目の小夜子」です。この「六番目の小夜子」は中学校を舞台にした学園怪談話で,こどもの頃に見た「少年ドラマシリーズ」の「タイムトラベラー」を彷彿とさせる不思議な雰囲気が漂うドラマです。詳しいあらすじはこちらでどうぞ(http://www.nhk.or.jp/ainouta/story/sayoko.html)。

若い出演者たちの上手な演技とcobaさんのテーマ曲が絶妙なんですよ〜。主役の鈴木杏さん,上手です!この番組は2000年に放映されて依頼,これで3回目の再放送なのだそうです。Googleで検索すると,関連サイトが限りなく出てきます。このドラマの魅力にとりつかれた人が,たくさんいるんですね。

私はこのドラマを見ていると,自分の中学生のころのいろんな気持ちを思い出します。亡霊や怪談といった非日常に惹かれた気持ち,暗くなった校舎にいるときの心細い気持ち,クラスのみんなで学校行事をつくりあげるときの興奮など。ドラマは昨日で第七話が終わり,残りは5話。これからどんな展開になるんだろう…。いろんなサイトを読んでいると答が出てしまいそうなので,読まずに毎週土曜日を楽しみにしよう!

2月8日(土)

地学の部屋の「巡検・実習の記録」のコーナーに,先日行ったウニの発生実習の様子を掲載しています。今朝そのページに動画を2本追加しました。AVIフォーマットなので,ウインドウズでもマックでも見られると思います。クルクル回ってかわいいんですよ。

昨晩22時からのNHKニュース10で,「子供が危ない・インフルエンザ脳症が急増」という特集をやってました。今まで,インフルエンザ脳症が起こるときには,おう吐したりけいれんをおこすなどの兆候が見られたのに,今年のインフルエンザでは,子供が寝ている間に何の兆候もなく脳症になり,そのまま亡くなってしまうケースが多いのだそうです。番組では昨年末に発熱後1日足らずで睡眠中に亡くなった3歳3ヶ月の男の子が紹介されていました。うちのTaroとはたった2ヶ月の違いです。うちのTaroとAyuはよく乗り越えてくれたと思う反面,番組で紹介された男の子の両親の気持ちを思うと胸が締め付けられるような気持ちになります。こどもが寝ていても安心できないとは…。今度からインフルエンザにかかったら夫婦交代で寝ずの看病をしなければいけないんでしょうか。

うちのインフルエンザは,実はなかなか全快というわけにいかず,今日になってもまだ激しい咳や微熱,鼻水がなくなりません。この週末,とても楽しみにしていた行事がひとつあったのですが(仲間たちと七ッ森希望の家にお泊まり),咳に混じっているかもしれないウイルスを,友人やこどもたちに移すわけはいきません。今回は欠席。う〜ん残念。

この2週間,私自身も仕事に行くだけで精一杯で,掲示板への書き込みやメールの返事が滞っています。こちらも,これから徐々に復旧していきますので,少し気長にお待ちください。

1月31日(金)

夕食時,TVアニメ「あたしんち」が終わって何気なくチャンネルをNHKにしたら,加藤登紀子&ゴスペラーズの「ふたりのビッグショー」が始まりました。ラッキー!大音量で45分間6人の歌声に浸り,今,幸せな気分です。(^_^)

我が家のインフルエンザ情報です。先週の金曜日にはじまったTaroのインフルエンザは,数日のうちに家族全員にうつり,水曜日にはAyuの体温が40.9℃まで上昇する事態になりました。しかし,今日になってAyuも久々に36℃台を記録し,何とか嵐は過ぎ去ったようです。この1週間,睡眠もままならない苦しい生活でした。皆さんもインフルエンザにやられないように気をつけてくださいね。それから,ご心配や励ましの言葉,ありがとうございました。

1月25日(土)

こんどはTaroがインフルエンザです。昨日,なんか甘えっ子になってると思ったら,その後体温が急上昇。40.1℃まで上がりました。五十嵐小児科で検査の結果,インフルエンザの判定。タミフルドライシロップという,インフルエンザ用の薬を処方していただきました。座薬を使って体温を下げていますが,今朝は38.6℃です。体がだるいようで,足が痛いと言ってます。目も充血していて,いかにも病人。かわいそう。Ayuにうつらないうちに治ってくれ〜!

木曜日にカキの実験を行いました。殻をむくときにカキを傷つけたりした班もありましたが,全員,カキの心臓の鼓動を確認できました。ただ,アセチルコリンやアドレナリンを与えた結果が,予想と違う班が続出。う〜ん,どうしてかな…。私の予備実験ではうまくいったんですが。

実験終了後,余ったカキとむくときに傷ついて実験に使えなかったカキを集めて,カキのみそ汁を作りました。実験が早く終わった班の生徒に頼んだのですが,さすが女子生徒の多い学校ですね。ネギ,豆腐などてきぱきと用意して,15分ぐらいで美味しいカキ入りみそ汁ができあがりました。それを食べて体を温めて,授業終了。外は真っ白な銀世界,そして時間はちょうどお昼ということで,暖かいみそ汁はとても美味しかったです。(カキは食べられませんという生徒も若干名いましたが)

2・3年生合同のクラスですが,3年生はこれが最後の生物の授業。1年間,初心者マークの生物授業によくついてきてくれました。ありがとう。

1月22日(水)

日曜日の夜以来,休む暇のない日々を過ごしています。ウニ採集・発生の実験ともうまくいきました。この件についてはいくつか書きたいことがあるので,写真付きでまた後ほど。

明日はカキをつかって心臓の拍動に関する実験をします。昨日,その予備実験をしました。カキの心臓を見える状態にして,アドレナリンやアセチルコリンを与え,心臓の拍動に与える影響を観察します。新鮮なカキを使うので,実験後に捨てるのがもったいなくて,昼食時にみそ汁に混ぜて食べちゃいました。薬品をかけたものなので,影響がないかどうかちょっと心配だったのですが,特に体調の変化はありません。大丈夫だったみたい…。美味しかったです。

今,殻付き牡蛎って,結構安いですよ。1個100円です。魚屋さんに頼むと,市場で競り落としてきてくれます。殻を開けるときはドライバーを差し込んで貝柱を切るのですが,差し込む位置がポイントなんです。知りたい方はメールください。殻付き牡蛎を火であぶって,レモンでいただく…夕食のメニューにいかがですか?

1月18日(土)

ふ〜。やっと来週の授業の準備が終わりました。今は夕方5時。今日も 9 to 5 になったか…。午後はAyuと二人で留守番をしながら仕事をしていたのですが,今日のAyuはなかなか寝てくれず,あまりはかどりませんでした。おかげでというか何というか,Ayuをおんぶして体を揺らしながら,ノートにはしっかり字を書くという技を身につけました。

明日は,午前中に考査問題作成,そして夜は女川の海岸でウニ採集です。なんでまたウニかというと,月曜日に生物の授業でウニの受精と発生の実習をやるんです。夜9時に女川港集合。それから海に入って手で捕まえます。初体験なんですが,どうなることやら…。(漁協の許可を得ています)

そんなわけでこの週末は,明日の午後だけが自由時間。その時間,初任校である仙台向山高校の地学部OGが4人,遊びに来てくれます。本当は国分町の新年会で会うつもりだったのですが,Ayuの突発があったりして会えませんでした。遊びに来る目当ては,もちろん私ではなくて,AyuやTaroなんですが,とてもうれしいです。(^_^) せっかく遊びに来てくれるので,こどもたちが寝てしまわないといいけど…,午後なのでちょっと心配。

1月12日(日)

「やる気にさせるのがコーチ。教育もそうちゃうか?」

最近読んで印象に残っている言葉。2003年 1月 3日(金)の朝日新聞ひと欄で紹介されていた,高畠康真(たかばたけ やすまさ)さんの言葉です。高畠さんはプロ野球コーチ30年のベテランですが,この春,教員免許を取って教員となり高校野球監督となるのだそうです。落合博満氏や大リーグ・カージナルスの田口選手,ロッテのサブロー選手などを育てたコーチとしての姿勢が上の言葉。いいですね〜。勉強でも何でも,教師がするべきことはやる気にさせること…分かっているつもりでも,なかなか難しいことです。この言葉を忘れずにやっていきたいです。

1月11日(土)

今日は,白石市の益岡テニスコートでテニス部の練習でした。OAZ TENNIS CLUB 片岡さんの主催する練習会への参加です。生徒たちが練習している間,私は同じ益岡公園にある白石城を散歩しました。実は昨日,時代小説を1冊読み終えて,心は江戸時代なのです。白石城の天守閣を眺めたり,復元された城内の間取り図を見たりして,片倉小十郎や伊達政宗が,かつてこの地,この場所にいたんだな〜と感慨にふけってきました。

昨日読み終えた小説は,藤沢周平の『蝉しぐれ』です。数日前にはじめて知ったのですが,藤沢周平さんは鶴岡出身で,しかも私が生まれ育った井岡の近くで生まれ,湯田川温泉の湯田川中学校で教師をしていたこともあったのだそうです。そんな身近なところに有名な小説家がいたなんて!藤沢周平さんの小説には,庄内藩の鶴岡城下を舞台にしたものが少なくないということで,1冊読んでみようかなという気になりました。私は小学時代から社会科,特に歴史が大の苦手で,時代小説なんていうのも今まで1冊たりとも読んだことがありません。もしかしたら途中で投げ出すのではと心配でしたが,読み出したらもう止まらない。あっという間に全部読んでしまいました。とてもおもしろかったですっ!

作品の舞台となっている鶴岡城は,こどもの頃から慣れ親しんだ鶴岡城址公園ですし,城下を流れる五間川は,今も鶴岡市内を流れる内川です。自分の少年時代に過ごした鶴岡の風景を思い出しながら,藤沢周平の世界を堪能しました。んー,クセになりそう。今日さっそく本屋さんで別な作品を2冊買い込んできました。(もう読む時間がないけど)

1月10日(金)

一昨日(8日)の朝日新聞(宮城欄)に,大泉浩一氏の写真入りで『教育の冒険〜林竹二と宮城教育大学の1970年代』出版の記事が大きく掲載されていました。昨年の「ひとこと」で紹介した大泉氏のウェブサイトの記事が本になったのです。この本は,教育関係者にはホントお薦めです。昨年書いた紹介記事は「つぶやき」に収録してありますので,よろしければご覧ください。

1月7日(火)

昨日,早朝の青空を見て,Taroをそり遊びに連れて行くことにしました。行き先は泉ヶ岳スキー場。そりの専用コースで2時間ほどすべりました。スキー場に連れて行ったのは初めてだったので,最初,Taroは人の多さと斜面の大きさに尻込みしていましたが,何度かすべるうちに自分からそりを持ってあがり,すべるようになりました。着ているつなぎ服は,親戚の子のお古です。

それから,もう一つ別な話題。600年後に月がもうひとつ増えるという話です(ただし40年間だけ)。もっともその月の大きさは直径60mなので,肉眼で見えるかどうか分かりません。これは実は地球とほとんど同じ公転軌道を持つ小惑星です。地球とぶつかる可能性はないらしいですが,近くをうろうろしているので月のように地球の周りをまわったりもするわけです。この小惑星,明日,過去100年では最も地球に接近するそうです。

1月5日(日)

山形県鶴岡市の実家に,二泊三日で帰省してきました。行きも帰りも,降りしきる雪の中,しかも圧雪・凍結路面の運転でとても怖かったです。

二泊のうちの一泊目は,実家の近くの温泉に宿泊しました。湯田川温泉・甚内旅館です。湯田川温泉というと,小学生の頃バス通学をしていて,家に帰る時に乗るバスが「湯田川温泉行」のバスでした。それでとてもなじみのある名前なのですが,実は泊まるのも訪れたのも,今回が初めてです。初めて訪ねた湯田川温泉は,落ち着いたひなびた風情の温泉街でした。

次の日,湯田川温泉からほど近い「井岡(いのおか)」という地区を訪れました。私が誕生から13年間を過ごした場所です。お目当ては大日山・井岡寺(せいこうじ)という由緒正しいお寺さん。このお寺では,高さ2m以上の大きな仁王像に会うことができます。私も私の弟たちも,幼少の頃みんなこの仁王様に震え上がった思い出があります。私たちと同じように,Taroにも震え上がってもらおうというわけです。Taroを仁王様の前に連れて行ったら,効果てきめん。かしこまって,緊張した面持ちで仁王様に話しかけていました。

「ぼく… おこったり…しないから…ね」

最近,反抗期とみえて,Taroは些細なことで怒り出し,悪態をついたり物を投げたりします。それで私やAldoに怒られているんです。仁王様を前にして,それが口をついて出てきたということは,自分でも悪いことだと思っているんですね。それ以降,Taroがちょっとでも怒り出した時は,「仁王様になんてお約束したんだっけ?」。いつまで効き目があるかな〜。できれば1年ぐらい効いてほしいものです。

1月1日(水)

あけましておめでとうございます。