2008 May

Sphinx Broadcasting Station

SENDAI AKIU - Life, Work, Weblog

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更新日 2009-01-01 | 作成日 2007-10-20

 

05月26日(月)

青葉の森散策

 
DSCF5803.JPG 先週はずっと体調が悪く,土曜日も小学校の運動会で疲れたので,日曜日はゆっくりしているつもりだったのですが…。今日・明日で6月下旬の校外学習の計画を提出しなければならず,情報収集のために出かけました。目的地は,仙台市内の青葉の森です。
 
DSCF5823.JPG 青葉の森管理センターに寄ってパンフレットをもらってから,森の中を小1時間散策しました。土曜日の雨でだいぶ道がぬかるんでいる上,アップダウンが激しくて思ったより歩きにくい印象でした。でも,ヒメシャガの花や,小鳥の鳴き声に癒されて,いい時間を過ごしました。
 
 校外学習当日は,あおばインキュベーションスクエア(旧金属博物館)から入って,中央散策路を歩き,三居沢に降りる計画です。そして三居沢電気百年館により,広瀬川の河川敷でお弁当を食べて,大崎八幡宮にお参りをして解散。余暇の学習の一環ですが,楽しんでもらえるでしょうか? 梅雨時なので天気がちょっと心配です。

  • 仙台市 杜の都緑の名所100選/青葉の森 こちら

 

05月25日(日)

大阪府・橋下知事の「教育日本一」って!?

 
 大阪府の橋下知事は「大阪の教育を日本一にすることが僕の目標」なのだそうです。「僕の目標」と言っても,個人的な目標ではなく知事としての公的な目標という意味だと思いますが,その知事が,財政再建の話となると「35人制学級廃止」「私学助成削減」「時間教師の減給」と言うのだから不思議です。橋下知事の考える「教育日本一」ってどんなのでしょう。教育費の安さ日本一とか?
 
 最近,橋下知事と安倍総理がどこかダブって見えるのは気のせいでしょうか。安倍総理大臣は,教育基本法という教育の基盤となる法律を,たいした議論もせずにそそくさと改定し,さらに教育再生会議で教育界を右往左往させた挙げ句,職場放棄して風のようにいなくなってしまいました。「指示した」を連発してリーダーシップを気取っていましたが,ちょっと総理大臣の器ではなかったですね。そう言えば,橋下知事は教育委員会に「命じる」なんて言って,後で謝罪するという一幕もありました。やっぱり似てる…。
 
 橋下流教育改革は,この先どうなるのでしょう。もし現在の計画の通りに進んでいけば,教育のお金をケチる「成果」は,数十年後にしっかり出てくるんじゃないでしょうか。そのときに後悔しても,取り返しがつくはずもなく…。「国家百年の計は教育にあり」です。教育を改革するなら100年先を見てやってほしい。今,お金がないからと安易に教育のしくみや枠組みをいじるべきではありません。定例会見で「机上の空論だった」と自ら認めた橋下流教育改革,先が思いやられます。

  • 「数値目標」が判断を誤らせる―行政の社会的責任と合理化の死角 こちら
  • 「持論は机上の空論」 橋下大阪知事初の定例会見 こちら

 ところで,最近は行政改革,構造改革,教育改革など「○○改革」という名の下に,強引にしくみを変えていくのがはやっていますが,もっと主権者である国民や住民に議論させたらいいのにと思います。橋下知事も「1000億円削減!」と結論を言う前に,「大阪府はこんなにお金がありません。どうしますか?」と府民に聞いたらどうでしょう。
 
 私が愛読しているブログ「Tech Mom from Silicon Valley」に,こんな記事が載りました。住民が「税金を上げろ」と運動しているというのです。アメリカでの話ですが,こういう雰囲気は好きですね(意見に賛成するか反対するかは別として)。税金をどう使っていくか,やはり主権者がその決定プロセスに参加していくから,民主主義が成り立つわけで…。首長のスタンドプレーで物事が進んでしまう政治は,やはりどうかしてると思います。

  • 「税金を上げろ」という住民運動(Tech Mom from Silicon Valley) こちら

 

高等部の生徒と泉ヶ岳登山

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 先週の木曜日は,校外学習でした。行き先は泉ヶ岳。生徒の体力にあわせて3つのコースに分かれて登りました。その中で私が担当したのは,泉岳少年自然の家をスタートして,滑降コースを登り,お別れ峠から兎平に出てリフトで下ってくる,標高差220mほどのコースです。
 
 標高差220mというとたいしたことないように感じるかもしれませんが,坂が急なこともあり,登ってみるとけっこう大変です。それでも生徒たちは,遅れたりギブアップすることなく,滑りやすいところでは互いに手をさしのべて助け合いながら,全員で登り切りました。見晴らしのよい旗頭という小ピークでお弁当を食べ,スキー場のリフトで下山しました。
 
 旗頭からは,天気がよい日は海が見えるのですが,この日は天気の割に視界が悪く,シェルコム仙台がギリギリ見えるくらいでした。それでも,新緑からの木漏れ日が気持ちよく,がんばって登る生徒たちの表情も素晴らしく,卒業アルバムに入れたい写真がたくさん撮れたよい1日となりました。
 

 

05月19日(月)

テニス三昧

 
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 昨日はtaroを連れて,NPO法人OAZテニスクラブの練習会に参加しました。OAZ テニスクラブは,白石市の益岡公園テニスコートを中心に活動しているクラブで,蔵王高校でテニス部を受け持っていたときにたいへんお世話になりました。
 
 午前中はtaroがジュニアの練習会に参加,午後は私が一般の練習会に参加しました。お昼休みには,益岡公園にそびえ立つ白石城のわきでお弁当を食べ,天守閣にもちゃんと登りました。taroは午前中の練習が終わった後も「もっとやりたい」「もっとやりたい」と何度も言っていて,とても楽しい練習だったようです。
 
 昨日は親子でテニスができたことも楽しかったのですが,蔵王高校テニス部の卒業生たちに再会できたことがとても印象的でした。午前中のジュニアの練習には2年前の卒業生(男子)がコーチとして参加していましたし,午後の練習会には5年前の卒業生(女子)が参加していました。
 
 蔵王高校のテニス部は,2002年から毎年十数回,土曜日に OAZ テニスクラブの練習に参加しています。顧問の私が指導できないのでOAZのコーチに指導をお願いするというのが一番の理由でしたが,地域のテニスクラブに参加することで生涯スポーツとしてのテニスの楽しさを感じてもらって,将来社会人になったときに,このクラブに戻ってきてほしいという隠されたねらいもありました。それが7年経って現実になっているということが,何よりうれしいことでした。
 
 

05月18日(日)

Apple Store, Sendai Ichibancho

 
 昨日は1日中家で仕事をしていました。まだちょっと残っているのですが,今日は仕事をしないでちゃんと家族と過ごします。
 
CA3A0008001.JPG 夕方,Apple Store, Sendai Ichibancho に出かけました。MacBook Pro の電源コードの被服がむけて断線しそうになったので,新しい物を買いに行ったのです。駐車場に車を停めて一番町に向かうと,威勢のよいすずめ踊りのお囃子が聞こえてきました。この週末は青葉まつり。一番町は踊り手と見物人で大混雑でした。
 
CA3A0009001.JPG 電源コードのほうは,Apple Store のジーニアスに見てもらい,結局無償交換ということになりました。9,800円で新しいのを買うつもりで行ったのに,無料ですんで大助かりです。ジーニアスには「浮いた1万円でなにか買っていったら?」と勧められましたが,何も買わずに帰ってきました。iPod nano が1万円だったら買いたかったけど…。
 
 行き帰りの車中では,楽天イーグルスの試合の実況中継を聞いていました。昨日はいい試合をして,延長戦を制して勝利!首位西武に2連勝というのは気持ちがいいですね。電源コードも無料で直り,楽天も勝ったということで,仕事中心だった割には気持ちのよい1日となりました。

  • 宮城県のまつり・春(仙台青葉まつりの動画) こちらから

 

05月17日(土)

就労に向けた学習

 
 たまには授業の様子を書いてみます。今年は高等部3年生の担任。事業所実習を間近に控えている生徒たちに,就労への意欲を高めてもらうことをねらって授業をしました。
 
1時間目 就労準備度チェック! 
 就労に向けての準備がどのくら整っているか,チェックリストでチェックします。ネット上に紹介されているこちらの資料を参考にしました。「私はこれが苦手だ…」という声がたくさん聞こえてきました。それぞれ苦手分野がいろいろ異なるというところも面白いですね(考えてみれば当たり前のことですが)。
 
2時間目 お辞儀の練習 
 ある企業(接客業)の新人研修マニュアルをお借りして,3種類のお辞儀(会釈,敬礼,最敬礼)とあいさつの練習をしました。「おはようございます」は敬礼(30°),「失礼します」は会釈(15°),「申し訳ございません」は最敬礼(45°)といったかんじです。お辞儀はなかなか難しいですね。体を30°曲げているつもりでも首しか曲がっていないとか,会釈なのに必要以上に深々と礼をしてしまう,相手と目を合わせたままお辞儀をして首を前に突き出してしまうなど「珍プレー」が続出しました。(参考:お辞儀 - Wikipedia
 
3時間目 進路指導担当者の講話 
 生徒たちの1年先輩の卒業生が,3年生だったときにどんなふうに実習をがんばったか,そして今,どのように働いているかという話を,昨年度の求人票を見ながら聞きました。少ない生徒で5回,多い生徒は8回の実習を行って就職を勝ち取ったという話に,生徒たちの表情が引き締まっていました。
 
4時間目 こんなときどうする? 
 仕事中の具体的な場面をあげて,その時点でどう行動すればいいか話し合いました。「袋づめ作業をしていたら,袋がやぶれてしまいました」とか「質問をしたいのに,相手が他の人と仕事の話をしていて忙しそうです」など。予想していたより常識的な回答が多かったのですが,大事な一言が抜けてしまう回答もあり,ソーシャルスキルをさらに高める必要性を感じました。
 
5時間目 笑顔チェックと決意表明 
 ある企業の新人研修マニュアルには「1日30回以上鏡を見る」と書かれています。その意味が二つある(身だしなみと表情)ことを理解したあと,鏡を見て自分の表情をチェックしました。最後に,今回の集中授業で学んだことを振り返り,今後どのようにがんばっていきたいか,自分の決意を紙に書きました。(本当は互いに発表し合いたかったのですが,残念ながら時間切れ…)
 
 最後に書かせた決意を読むと,それぞれ自分の現状を認識し,進路に向けて自分を高めたいという気持ちが表れていて,ねらいは達成されたかなと感じました。ところで他の特別支援学校では,就労に向けた授業(キャリア教育)をどんなふうに行っているのでしょう。ぜひお聞きしたいところです。
 
 なお,就労についてのチェックリストとしては,次のものも参考になります。独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構 障害者職業総合センターが作成したチェックリストで支援者向けのものです。

  • 就労移行支援のためのチェックリスト こちら

 
 

05月12日(月)

子と親のウォークラリー(仙台青葉まつり)

 
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(上段)大崎八幡宮/扇坂付近/大橋から広瀬側をのぞく/桜岡大神宮
(下段)やっとゴール!/ティナと記念写真/米まる子deカレー南蛮/塩釜汁

 雨の日曜日。昨日の仙台での最高気温は10.6℃。この肌寒さの中,taroと二人で仙台青葉まつりのプレイベント「子と親のウォークラリー」に参加してきました。
 
 伊達政宗公ゆかりの大崎八幡宮をスタートし,龍宝寺,広瀬川河畔,仙台市博物館,西公園の桜岡大神宮と歩いて,西公園の旧仙台市図書館前でゴールする,全長約4.5kmのコースです。10時に出発してゴールしたのが11時50分。途中,仙台二高のテニス部の練習を見て,博物館の前庭にある彫刻と記念写真を撮り,仙台国際ハーフマラソンのランナーを応援し…と2時間飽きずに歩きました。
 
 ゴール地点では県内各地の商工会議所青年部の方々が,地元の特産品を用意して待っています。持参したお弁当と一緒に,古川の「米まる子deカレー南蛮」と塩釜の「塩釜汁」をいただきました。冷え切った体にしみ入って,とても美味しかった!
 

  • 子と親のウォークラリー こちら
  • 塩釜汁のつくり方 こちら
  • レシピ:米まるこdeカレー南蛮 こちら

 
 

05月11日(日)

グーグルがあれば情報のスクラップは無用?

 
 「ウェブ時代5つの定理」の著者・梅田望夫氏のブログに,刺激的な記事が掲載されました。中央公論五月号の「特集・知的整理法革命」に掲載された記事だそうです。
 
グーグルに淘汰されない知的生産術 こちら 
 

気になった記事や論文を切り出して,ファイルに保存して……といった旧来の整理法はもはや無意味で,自己満足にしかなりません。
 
事務処理や会議に忙殺されて知的生産の時間がとれない大学教授よりも,時間を自由に使える在野の人が輝く時代が訪れるのではないでしょうか。
 
本を読むだけで終わるなら,それは知的消費であり,感想文を書くなりして初めて知的生産になる。その差は突き詰めて言えば「書く」かどうかにある。知的生活を充実させるにあたり,最初の関門は「書く」ことだと思います。

どうです? なかなか刺激的でしょう。
 
 最初の引用にある,記事や論文のスクラップというのは,誰でも一度はしたことがあると思います。私もかつてしていました。でも,新聞「紙」をスクラップするのはかなり以前に諦めました。物覚えが悪くてどんな記事をスクラップしたか忘れてしまうし,記事の存在は覚えていてもどこにあるか探し出せないことが多いからです。それに代えて,今は asahi.com などオンラインのニュースサイトから,パソコンのデータの形でスクラップするようになりました。電子データの形になっていると,その記事についてうろ覚えでも,キーワードさえ分かれば Mac OS の Spotlight というデスクトップ検索で探し出せるのす。
 
 梅田さんはそういうデータ形式のスクラップについても「旧来の整理法」とバッサリ切り落としていますが,現実問題として,ニュース記事など後で調べようとしても削除されてしまう情報も多いので,現状で情報管理を全面的に Google に頼る気には(私は)なれません。
 
 ところで,パソコンでいろんな情報をスクラップするために,私は SOHO Notes というソフトウエアを利用しています。文字(文章)や画像などいろんなデータを取り込んで,フォルダで管理するソフトです。インターネットやメールなどで取り込みたい情報に出会ったら,右クリックから「SOHO Notes Grab to ...」で簡単取り込み。私の SOHO Notes には,ウェブ上の新聞記事を中心に4,000件以上の情報がストックされています。
 
 新聞記事やブログ記事などのブラウザ経由の情報の他にも,ソフトウエアのシリアル番号,自分が書いた文章,読書メモ,覚え書きなど,とにかく後で使いたい情報はすべてこれで管理することができます。ページごとに鍵をかけることもできるので,万一の時も安心です。
 
 最近は,パンフレットや名刺も,紙で取っておかずにデジカメで撮影して画像管理ソフト(iPhoto)で管理することにしているんですが,名刺の画像は iPhoto から SOHO Notes にも流し込んでいます。SOHO Notes で氏名と所属だけをテキスト入力しておけば,デスクトップ検索で引っかけられます。名刺の情報をすべてテキスト入力して住所録に取り込むのは面倒ですが,画像だけで管理するとけっこう楽ちんなんですよ。
 
 
 

05月10日(土)

庭の花

 
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 ここのところの陽気で,庭の植物たちも元気です。今,花が咲いているのは,ライラック,コデマリ,ブルーベリー,イチゴ。去年1輪しか花をつけなかったヤマボウシも,今年はたくさん咲きそうです。
 

携帯電話の緊急地震速報

 
 8日の午前1時45分ごろに,茨城県沖を震源とする地震がありました。ここ仙台でも,船に乗っているようなユラユラという揺れがありました(震度III)。
 
 地震の揺れがおさまってきたとき,私の携帯電話(W61CA)がけたたましく鳴りました。緊急地震速報を初めて受信した瞬間です。今回の緊急地震速報は揺れがある程度おさまってから配信されたので,地震に「備える」ことはできませんでしたが,ちゃんと受信できることが分かってよかったです。来るべき宮城県沖地震のときは,しっかり地震前に配信されてほしいです。
 
 でも,ちょっと不安なのは,携帯電話を使っているときに緊急地震速報が出ても受信できなかったり,マナーモードにしていると音がでなかったりするんですよねー。仕事中はマナーモードになっていますし,肝心なときに大事な情報を受け取れない確率が高すぎるように思います。緊急地震速報の趣旨からいって,マナーモードでも音が出るべきだと思いますが,せめてユーザーが設定できるようにしてもらいたい。そういう要望を,auにすればいいのか,メーカーにすればいいのか分かりませんが,とりあえずauに要望メールを送ってみました。
 
 

05月08日(木)

セミの幼虫

 
DSCF5302.JPG 昨日は,泉ヶ岳の中腹まで登って降りて約2時間。新緑の中を歩くのは気持ちいいですね。
 
 途中,今から羽化しようというセミの幼虫に出会いました。昨日の陽気にだまされて,出てきてしまったのでしょうか。今日からちょっと寒い日が続くようですが,がんばって生きるんだよ!
 
 

05月07日(水)

今日は泉ヶ岳を歩いてきます!

 
 今朝は全国的に青空が広がっているようですね。仙台もいい天気です!
 
 今日は生徒を帰した後,校外学習の下見で泉ヶ岳に登りに行きます。泉岳少年自然の家から滑降コースを登り,お別れ峠,兎平と歩いて泉ヶ岳スキー場に出て,リフトで下山します。地学の実習で生徒を引率したときも思いましたが,勤務時間中に自然の中を歩いて,しかも給料がもらえるなんて,ありがたいことです。校外学習当日も,今日のようないい天気だといいな。
 
 

05月06日(火)

金峰山登山(2006年に続き2回目)

 
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(上段)taroチーム出発/ayuチーム早くも休憩中/落とし文/トカゲ?
(下段)頂上前最後の休憩/頂上直前の登坂/頂上の眺望/中の宮に下山してのどを潤す

 ゴールデンウィークの帰省中に,金峰山(きんぼうざん;標高471m)に登りました。taroはふもとの青龍寺付近(標高40m)からおじいちゃんと,ayuは中腹の中の宮(標高220m)からお父さんと,ほぼ同時に登り始めました。taroは2年前のゴールデンウィークに中の宮から登ったことがあり,今回が2回目。ayuは金峰山初挑戦です。
 
 登り始めて約1時間で,ふもとから登ったtaro&おじいちゃんチームが,中腹から登ったayu&お父さんチームに追いつき,そこから頂上までは一緒に登りました。出発から1時間半弱で頂上へ。頂上から少し北にある見晴らしのいい場所に移動して,鶴岡市を一望しながらおにぎりを食べました。
 
 最高気温が28.7℃(平年差+7.2℃)という夏のような暑さの中,汗をいっぱいかいてたくさん歩きました。taroは標高差450mを1時間半弱で登りましたから,ずいぶん体力がついたものです。ayuもとってもがんばりました。大人にとっては小さな石でも,小さい子には大きな段差です。大きな石を何度も乗り越え,時には転んで泣いたりしたけど,最後まで自分の足で歩き通しました。
 
 

もしもの森(鶴岡アートフォーラム&山形県美術館)

 
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 影をモチーフにしたインタラクティブな美術展が,鶴岡アートフォーラムと山形県美術館で同時開催されていました。食卓に置かれた道具に触れると,その影がいろんな風に変化する「Tool's Life」。鶴岡の航空写真の上を歩くと,自分の足下が江戸時代の地図に変わる「at(case tsuruoka)」など,展示物に働きかけることで展示物が変化するという,面白い美術展でした。こどもたちも喜んで,ずいぶん長い時間,飽きずに遊んでいました。
 
 この美術展は,鶴岡アートフォーラムと山形県美術館の2館同時開催です。鶴岡の展示がとても面白かったので,仙台に帰る途中に山形県美術館にも寄ってみました。が,こちらは今一つなかんじで,ayuも「つまんない」という感想でした。その割には,木の実からいろんな動物を出したり,池に飛び込んで出てくる動物の影を足で踏んでみたり,ずいぶん楽しんでいるふうでしたが。
 

  • もしもの森(鶴岡アートフォーラム) こちら

 
 

05月05日(月)

山形県立長井工業高校の再生物語

 
 日経ビジネスオンラインに,私の出身地である山形県の高校が取りあげられていました。地域ぐるみのキャリア教育のシステムを作り上げ,全国の教育関係者,まちづくり関係者から注目を集めている高校だそうです。文章中に掲載されている教頭先生(現在は校長先生)の言葉をいくつか紹介します。
 

  • 特別な何かがあるわけではないんです。ただ子どもたちは、適切な目標設定と、それに対する動機づけがうまくできれば必ず成長する。
  • 工業高校では,ものづくりという生徒たちの興味関心をひきだしやすい活動を学習テーマにすることができます。これは工業高校ならではの有利さなのですが,本校は,おそらく他の工業高校以上にその強みを生かせているのではないでしょうか。
  • 少しずつ自分たちの学校に誇りを持てるようになった,ということだと思う。
  • 地域の学校を見る目が変ったということだと思います。
  • 長井工業高校は,山形県立ではあるけれど,実際には長井市立高校のようなものなんですよ。

▼工業高校が地方小都市を再生する 

  1. 「こんにちは」が自然に響く元教育困難校 こちら
  2. 教育を守るヒントは「七人の侍」に こちら
  3. 「長工生よ、地域を潤す源流となれ!」 こちら

 養護学校の高等部には,作業学習という指導の形態があります。やはり「ものづくり」で生徒の主体的な活動を引き出し,成長させていこうというものです。うちの学校には,紙工,農耕,陶芸,木工,調理,手芸の6つの作業班がありますが,私が担当している生徒は作業室には入らずに,教室で個別に学習しています。今はその生徒と切り絵に取り組んでいるところです。生徒が一人で取り組む作業学習というのは,なかなか難しいと感じていますが,長井高校の教頭先生の「適切な目標設定と、それに対する動機づけ」という言葉はとても胸に響きました。この言葉を手がかりに,生徒の成長を引き出せるような時間にしていきたいです。
 
 

05月04日(日)

リンクのページをBiND版にリニューアル

 
 リンクのページを,BiNDでリニューアルしました。フレームをつかった旧式のデザインで,リンク切れも多数あるのを長らく放置していて気になっていました。今回のデザイン変更に合わせて,リンク切れを修正し,なくなったサイトを削除しました。
 
 新しいリンク先はほとんどありませんが,特別支援教育の友人関係のリンクに1件だけ追加しています。「しんやのひとりごと」というブログです。私と同い年の友人ですが,最近,それまで住んでいた施設を飛び出し,アパートで一人暮らしを始めました。脳性まひで車いす生活というハンディがありながら,40代から一人暮らしにチャレンジする心意気。素敵ですね〜!

 
 

将来やりたいことを見つけるということ(石ころの地球科学 - 日誌より)

 
 地学のリンクの一番最初に,「石ころの地球科学」というサイトをリンクしています。そのサイトを運営している萩谷さんのブログを読んでいますが,この記事を読んで思考が刺激されました。そう言えば,萩谷さんも同い年です。

  • 将来やりたいことを見つけるということ こちら

 うちの養護学校では,昨年まで「豊かなかかわりを求めて」という研究主題で教育実践研究を行っていました。人やものなど自分を取り巻く環境,目の前で起こっていることに,主体的にかかわっていく力を育てるという趣旨です。生徒が自分から周囲に主体的にかかわっていこうとする意欲を高めたいという思いは,養護学校の教員としては切実なものです。
 
 でも,そういう意欲は,養護学校の生徒たちだけでなく,すべての人にとってとても大切なことですよね。「○○大学を受けたい」「どうして?」「いや,何となく…」というような不思議な会話は,毎年全国の高校の教室で交わされていることと思います。こういう生徒は,自分の人生に主体的に取り組んではいません。自分に対して主体的になれない人が,周囲に主体的にかかわるわけはないですよね。主体的に生きるからこそ,人生は楽しいわけで…。
 
 学校では,知識よりも何よりも,まずはこの主体性を伸ばすことに意識を向けてほしいです。授業時間増とか,夏休みの短縮とか,そういう間違った対策に,まじめに取り組んでいる場合ではないと思うんですけどねー。
 

※記録のために,ブログに書いたコメントをこちらにも転記しておきます。

 私もやりたいことが先にあって,それを学べる大学を探して受験したクチです。やりたいことはその後どんどん変わっていき,今は養護学校で教員生活を楽しんでいます。長い目で見るとずいぶん曲がってきたと思いますが,そのときそのとき目の前のことに一生懸命になっていると,いろんな経験をすることができますよね。本当に,無駄なことは一つもないと思えるし,そういう人生の曲がり具合が,自分の中に個性として蓄積していると感じます。
 目的もないのにどうして行きたい大学が選べるのか不思議な気がしますが,周囲に合わせて生きるタイプの人は,それで特に問題はないんでしょうか。エントリーを読んで連想した言葉は「自己教育力」,「学びの主体性」でした。自分が変化していくことを楽しいと感じるかどうか。
 高校までの学校で身につけさせるべきことは,知識や体力そのものではなく,自分で知識を得ようとする意欲とか,体を動かすことを楽しいと思う感覚とか,要するに自分を変化させることを楽しめる力であってほしい。それが本当の学力につながると思うのですが,最近の学力向上に向けた方策として,夏休みの短縮とか8時間授業とか,そういうアイディアしか出てこないところが,面白いというか虚しいというか。