2008 March

Sphinx Broadcasting Station

SENDAI AKIU - Life, Work, Weblog

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更新日 2009-01-03 | 作成日 2007-10-20

03月30日(日)

具体と抽象/受動と能動


 今朝,湯船につかりながら考えたことです。考えがまとまっていないので,わかりにくい文章になるかもしれません。

 誰かに何かを伝えるとき,一般的にはできるだけ具体的に伝えようとします。具体的に伝えるほど,相手は能動的に聞いてくれるという気がします。

 でも,必ずしもそうでないという例を挙げることができます。例えば,最近のテレビ番組は,演出として,誇張された効果音が流れたり,出演者の言葉の一部を切り取った字幕までつきます。そうやって極めて具体的に分かりやすく情報を伝達した結果,視聴者は能動的になるかというと,そうはなりません。授業もそうです。視覚的な情報を活用して分かりやすくすればするほど,その時の分かったという気持ちは高まるけど,その後に何も残らないことが多い。それらの情報を受ける人は,具体的な情報がくるほど,受動的でいられるのです。情報は自分の中にスルスルと入るけど,同じようにスルスルと抜けていくというわけです。

 受動と能動ということで考えると,例えば小説と漫画。これは小説の方が能動的になる必要があります。映像がない分,文章から映像を想像する必要があるからです。つまりこの場合,情報を抽象的に与えた方が,受け手の能動性を引き出しているということになります。

 白黒写真とカラー写真はどうでしょう。私たちは白黒写真に,カラー写真より芸術性を感じることがありますよね。あれも,白黒写真の抽象性に起因するのではないでしょうか。白黒写真には,色がない。さらに,カラー写真をわざと白黒にすると,時代感覚までもなくなりますよね。逆にカラー写真には現代性(同時代性)があります。白黒写真は,時代の感覚や色の感覚,いろんな情報を伝えないようにしている。それを見た人は想像力を刺激され,そこに自分なりの解釈なりストーリーなりをはめ込むことができる。だから,芸術的と感じるのではないでしょうか。

 同じ1枚の写真を見て,各人が各様に心を動かされる。表現というのはそもそも,発信者の意図や感じ方がそのまま受信者に伝わるものではありません。どんなに具体的に伝えても,それをどう受け止めるかは相手次第です。であれば,必ずしも具体的に伝えることがすべてではない。具体的に伝えることで,相手を受動的にしてしまうよりは,適度に抽象的にすることで,相手の能動性を引き出す方がいい場合もあるかもしれない。自分の授業をそんな観点から見直すと,さて,どうなるかな…。


03月29日(土)

イヤならやめる/したいならする


DSCF3602.JPG イヤならやめる/したいならする。言葉では簡単ですが,すべてをそのように実践するのは,なかなか難しい。「イヤだ,イヤだ」と言いながら続けていること。「したい,したい」と言いながら,できていないこと。いろいろありそうです。

 3月,4月は,いろんなことが新しくなる時期。今まで自分が行ってきたことを見直すよい機会です。自分の気持ちと行動を点検し,それらのずれを修正すると,毎日を気持ちよく送れそうです。

 自分の気持ちに正直に生きると,時には周囲の人のアドバイスや感性とはずれてしまうこともあります。そういうときは,自信をもって自分を優先させたいものです。自分を偽ってごまかしの人生を送るより,自分の感性にしたがって「プチ変人」としての地位を確立した方が,ずっと幸せな人生になると思います。

  • 中島聡と海部美知が語る、「パラダイス鎖国」と「おもてなし」の精神 こちら


03月28日(金)

地震防災教育のCD-ROMが完成!


 今朝の仙台は,冷たい雨が降っています。昨日は仙台西高に出張でした。高校の地学の先生方と,地震防災のプレゼン資料や体験学習のプリントを集めたCD-ROMを作っていました。昨日が最後の集まりで,学校が閉まる8時寸前にギリギリ完成して持ち帰ってきました。これから,県内の各高校・養護学校に配布するための,CDの焼き増し作業が待っています。

 次の宮城県沖地震が起こる確率は,10年以内で60%です。イチローがヒットを打つよりずっと高い確率なのです。高校生は,これから数年後に地震が起こったときに,地域の復興作業の中心となって活躍するべき年代です。地震が起こる前に,しっかりとした防災教育をしていく必要があります。今回作ったCDは,そのための出発点です。


03月25日(火)

仙台市図書館のインターネットサービス


 『ウェブ時代5つの定理』という本を読みたくなって,インターネットで仙台市図書館の蔵書検索をしました。読みたい本を買えた良き時代は過ぎ去り(私にとってですが),今では図書館だけが頼りです。それはともかく,今年の2月に出たばかりの新しい本なのでまだないかと思ったら,ちゃんとありました。1冊だけ。でも,しっかり貸し出し中です。

 以前ならここで諦めるところですが,今は違います。画面上で「予約カートに入れる」というボタンを押して,その本を予約しました。こうすると,その本が返却された後,自宅近くの図書館まで配送してメールで知らせてもらえるのです。このサービスを利用するためには,一度,仙台市図書館に出向いて,パスワード発行の申請をしなければなりません。でも,一度パスワードを設定してしまえば,予約の他にも,自分が借りている本の確認や,貸出延長も,自宅で時間を気にしないでできるようになります。図書館だけが頼りの私には,ありがたいしくみです!

  • インターネットサービスについて|仙台市図書館 こちら
  • 編者梅田望夫 - 書評 - ウェブ時代 5つの定理(404 Blog Not Found) こちら

03月23日(日)

taroが自転車に乗れるようになった日


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 昨日は自転車練習の日でした。朝から雲一つない青空,絶好の自転車日和。練習場所は,今月いっぱい中学生以下入場料無料セール中の,名取市サイクルスポーツセンターです。

 といっても…taroはまだ補助輪付きの自転車しか乗ったことがありません。しかも,かつてtaroのものだった16インチの補助輪付き自転車は,もはやtaroが乗れる大きさではなく,お下がりとしてayuのものになりました。つまり,taroの自転車はありません。

 そんなわけで,まずはtaroの自転車を購入するところから。名取市サイクルスポーツセンターに行く途中,通り道にあるダイシャリン中古車センターに寄りました。こちらのお店には,新車の自転車とともに数十台の中古の自転車が,1万円前後の価格で売られています。その中で,taroにちょうどいいサイズのマウンテンバイクが出ていて即決購入。パナソニック製でフレームがアルミ,変速はシマノの6段変速,もちろん補助輪なしです。WISHの後部座席を半分倒してどうにか積んで,いざサイクルスポーツセンターへ!

 これまで自転車にあまり興味のなかったtaroですが,かっこいい自転車を手にしてやる気十分。ヘルメットをかぶって練習したところ,15分後には自分でこぎ出して上手に乗れるようになりました。さすがゴールデンエイジ! さっそくサイクリングコースに出て,ミドルコース(1.7km)やフルコース(4.0km)を,疲れも見せずに走り続けました。

折りたたみ自転車:Panasonic Beans House を購入


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 名取市サイクルスポーツセンターからの帰り道,ダイシャリン本店に寄りました。中古車センターには置いていなかった Beans House を購入するためです。少し高い買い物になりましたが,これで WISH に2〜3台の自転車を積んで,サイクリングに出かけられます。iPod の買い換えは当分先に延びましたが…。


03月22日(土)

中島聡x海部美知トークイベントの YouTube 映像


 私が毎日とても楽しみにしているブログの著者である,中島聡さんと海部美知さんのトークイベントが,先日,八重洲ブックセンターで行われました。その様子が YouTube にアップロードされたので,昨日見てみました。とても面白かった!

 6部に分かれていて,一つが3〜5分です。全部見ても20分以内に見終わります。私はその中でも3つめの『「プチ変人」たれ』と『「普通そういうことしないよ」は言葉の暴力』が特に良かったです。

 誰かが「こうする」と決めたことが常識的な選択ではないときに,周囲が口をはさんで止めさせようとするというのは,よくあることですね。でも,やる本人がそうしたいと言っているのですから,そうすればいいんじゃないですかねー。エジソンやアインシュタイン,イチローを例に引くまでもなく,常識的ではない感覚やそれに基づいた行動が社会に変化をもたらすわけで,全員が同じ考えを持っていたら,おもしろみも変化もないですから。それに,本人がすべき選択を周囲がしてしまうのは,自立や主体性という観点からも問題があります。

 そういう「自他に十人並みの常識的な行動をさせよう」という圧力の存在には,学校教育も一枚かんでいるのではないでしょうか。あらかじめ用意された解答に自分自身を合わせる学習を,6歳から18歳まで積み上げながら,人格形成を行うわけですから。常識的でない考えは排除され,全員の発想が平均化されてしまいます。海部さんの言葉を借りると,『「プチ変人」の芽ををつぶすような圧力が日本にはある』ということで,日本の人材育成は,とてももったいない状況になっているのではないかと思います。

  • You Tube:3.11 中島聡×海部美知トークイベント  こちら
  • Life is beautiful こちら
  • Tech Mom from Silicon Valley こちら


03月21日(金)

折りたたみ自転車


p01_f2.jpg 急に折りたたみ自転車がほしくなり,iPod を後回しにしてそちらを買おうかなという気分になっています。WISH に2台の自転車を積んで,旅先でサイクリングをしたいのです!

 いろいろウェブを検索していますが,やはり量販店の1〜2万円程度の折りたたみ自転車は,かなり品質に問題があるようで…。今,目を付けているのは,Panasonic の Beans House という自転車です。ダホンのOEM製品でありながら,3万円少々というお手頃価格。乗車適応身長が133cmからということで,taroも乗ることができます。ダホンの Metro Dynamo もかなり魅力的です。こちらは加重制限が80kgあるので,70kg近くある私でも余裕でOK!

 もっとも,taroは自転車にあまり興味がなく,補助輪のない自転車に乗ったことがありません。ゴールデンエイジの力で何とか乗れるようになってもらいたいものです。土曜日は,自転車乗りの練習です。


03月20日(木)

成長も選択制で


 最近,お気に入りになったブログに,こんな記事が載りました。

 こういう「成長圧力」みたいなものは,企業だけではなく日本中に蔓延していますよね。学校にもありますよ。生徒が成長するのは,そのために学校があるわけですからもちろん文句はないですが,学校そのものも毎年成長しなければいけないという雰囲気が存在します。

 4月のはじめの職員会議で「前年踏襲は不可です」と宣言した校長を,私は何人か知っています。Googleで検索しても「安易に前年踏襲しない」とか「前年踏襲を打破し」など,同じような文言が何万件もヒットします。前年踏襲という言葉を聞いただけで,何かしら否定的な気分になる人も多いようですね。(若い人はそれでいいですよ,私も昔はこの言葉が嫌いでした)

 また,どこの学校もそうだと思いますが,毎学期末に職員全体で「反省会」を行います。各部署や個人から,いろんな問題点が集められ,それら一つ一つに「改善策」が付され,その是非を議論していくわけです。時間が限られているので,ほとんどの改善策は深く議論されることもなく認められていきます。あまりにも多くの「改善策」が承認されるために,会議が終わるころには最初の方の話を忘れてしまうくらいです。

 「前年踏襲は不可」と言う校長も,毎学期の反省にまじめに取り組む先生たちも,「成長」や「改善」に疑問を持っていないようです。でもちょっと考えてみてください。「成長」は議論の余地なく良いことですか? 成長しないことは悪いことですか? 例えば,20世紀の世界の成長が21世紀の私たちにもたらしたものは何だったでしょう。 一部の人の 豊かな生活と格差社会,そして環境破壊。成長が光なら,そこには必ず影ができる。20世紀に私たちが学んだことは,そういうことじゃなかったですか。

 学校の反省会も,優先順位や時間のコストの吟味もせずに何から何まで反省・改善するのではなく,まずは,その問題が解決されるべきかどうか,言い方を変えれば,自分自身がその点で成長すべきかどうか,そこから考えるようにしたらどうでしょう。成長しなくても特に問題がないことは,今年も自信をもって前年踏襲・成長なしで行きませんか?

インフィニシス決算セール


 特別支援教育のエデュテイメントソフトを製作しているインフィニシスの決算セールが始まっています。先日紹介したソフトも30%引きで売りに出ています。取り急ぎ,お知らせまで。

  • インフィニシス 決算セール こちら


03月19日(水)

学びの健康度


04.jpg 狭いカゴに閉じこめてこれでもかと餌を与えて太らせた鶏のことを,ブロイラーと呼びます。では,狭い教室で知識を浴びせかけられて成績を上げさせられる生徒たちは,何と呼べばいいでしょう。

 放し飼いで育った地鶏のように,伸び伸び学べる環境を与えてやりたいと思いませんか?

M/Y/D/S イラスト

03月17日(月)

ゴールデンエイジ


DSCF3956.JPG スキーから帰る車の中で聞いていた AVANTI で,錦織圭選手の話が出ました。先日,弱冠18歳でテニスの国際大会を制して世界のテニス関係者を驚かせた選手です。その話の中に出てきた「ゴールデンエイジ」という言葉がとても印象に残りました。

 ゴールデンエイジとは,運動などの体の動作を覚えるのに最も適した時期のことを言うのだそうです。AVANTI では8歳から10歳と言っていましたが,調べてみるとその前後でいろいろに定義されているようです。もちろん,個人差もあると思います。こちらのページでは,ゴールデンエイジが9歳から12歳,プレゴールデンエイジが5歳から8歳とされています。

 ちょうどスキー帰りにゴールデンエイジの話を聞いて,なるほどと思ったことがあります。それは,taroのスキーの上達がとても早かったことです。運動神経ならayuの方がいいはずなのに,実際にやらせるとtaroのほうがずっと早く上手くなるんですね。帰りの車中でそのことが話題になり,きっと体を動かす部分の脳の発達が関係しているのだろうと話していたところだったのです。その話が「ゴールデンエイジ」という言葉でストンと落ちました。taroは8歳ですから,ちょうどゴールデンエイジの始まりか,プレゴールデンエイジの終わり頃にあたります。何をやらせてもどんどん上達する時期だったというわけです。

 実は私の中で,「今年は家族でアウトドア・スポーツの1年」ということになっています。転勤して仕事とプライベートのバランスをうまく取れるようになったことが理由の一つ目,そして,taroの小学校生活が後半戦に入る(小3になる)というのが理由の二つ目です。中学生になる前に,家族と過ごす時間,そして野外で体を動かす体験を,たくさんさせたいと思っているのです。

 まずはウインタースポーツからということで,スキーをやらせてみました。春になって,4月にはツリーイング(木登り)の体験会に行く予定になっています。他に,登山,ハイキング,テニス,釣り,自転車,そしてキャンプも回数を増やして…と希望は膨らみます。お金がいつまで続くか心配ではありますが,今を逃すともう次がないのが子育てですからね。楽しい1年にしたいです。

  • Youtube:錦織圭 デルレイビーチ国際選手権優勝 こちら

03月16日(日)

夏油高原スキー場で初ゲレンデスキー


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 先週に引き続いてスキーに行きました。今回は夏油高原スキー場。taroとayuにとっては「初・ゲレンデスキー」です。このスキー場にはレンタルのファミリー割引(半額)があり,家族4人でスキーセットを1日レンタルして6,000円と,お財布に優しいのが魅力です。

 こどもたちは2時間のスキースクールで,ボーゲンで滑ったり止まったりできるようになりました。taroは途中からリフトにも乗せてもらい,傾斜の緩い初心者用コースを上から滑り降りるところまで体験できました。こども用スクールの参加者はうちの二人だけで,事実上のプライベートレッスンです!

 その間,aldoと私は,別なゲレンデでスキーを楽しみました。私は何年ぶりか思い出せないほど久しぶりのゲレンデ・スキーです(たぶん10年ぶりぐらい)。カービングスキーを使ったのも初めてです。今のスキーは本当にターンが楽ですね。10年も滑っていなかったのに前より上手くなったような気がするほどでした。

 雲一つない快晴だった先週とは打って変わって,昨日は小雨まじりの厳しいコンディション。冷えた体にはやはり温泉です。帰り道にある「水神温泉 湯元 東館」で一休み。こちらは日帰り入浴が大人150円,小学生100円,幼児50円ということで,4人で450円。安いでしょう? 初めて行きましたが,鉄分の混じった熱めの温泉で期待以上でした。

ETCの通勤割引(その2)


 昨日のドライブも,もちろん通勤割引で。ただし,今回のコースは【仙台宮城IC】→【水沢IC】で距離が116.9kmあり,100km以内という通勤割引の条件に当てはまりません。そこで,一度途中のインターで降り,100km以内の区間に分けてしまいます。ただし,同じETCカードを使うと「通勤割引は午前・午後それぞれ最初の1回に限り適用されます」という条件に引っかかって2回目は割引になりません。そこで,もう1枚のETCカードを使います。2回目の走行で1回目とは別のETCカードを使うと,2回とも通勤割引が適用になるのです。

 今回は長者原SAを中継地点としました。【仙台宮城IC】→【長者原SA】が48.6kmで700円(通常料金1400円),【長者原SA】→【水沢IC】が68.3kmで950円(通常料金1,900円)。片道合計1,650円です。【仙台宮城IC】→【水沢IC】の通常料金は3,050円なのでぴったり半額ではありませんが,ほぼ半額です。長者原SAのスマートICを中継地点にする利点は,同時にトイレ休憩もできるし,時間調整もできるというところです。帰りは長者原SAについた時点で4時半過ぎでしたので,通勤割引が適用される5時まで時間待ちをして,5時を過ぎてからスマートICを出入りして,本線に戻りました。

 長者原SAから自宅までは約50分。アバンティを聞きながらドライブして,ちょうどアバンティが終わったときに家にたどり着きました。


03月11日(火)

特別支援教育のエデュテイメントソフト


box_pokke.jpg 仙台に,株式会社インフィニシスというソフトウエア会社があります。語学学習ソフトの豊富なラインナップで知られた会社です。この会社が,宮城教育大学附属養護学校と連携してつくったエデュテイメントソフトがあります。特別支援教育向けに作られているので,他のエデュテイメントソフトでは難しい児童生徒も楽しく取り組むことができます。

 我が家のこどもたちは,『虹のせかい』というソフトでパソコン操作を覚えましたが,残念ながら今は販売されていないようです。今も手にはいるのは下の二つ。

  • ポケット島の大冒険 かずの森 クリックできたらピッケ編 こちら
  • ポケット島の大冒険 かずの森 マウス持てたらポッケ編 こちら

 「マウス持てたらポッケ編」は,クリック操作が必要なく,マウスを動かすだけでゲームを楽しめます。「クリックできたらピッケ編」では,クリック操作が必要になり,ゲームの内容もやや高度になります。

 うちのこどもたちがお世話になったエデュテイメントソフトには,他にもRocokidsのシリーズがあります。こちらも,特別支援のこどもたち用としても使えるでしょう。

  • Rocokids:どうぶつだいすき こちら
  • Rocokids:123であいうえお こちら
  • Rocokids:KidsChannels こちら

【追記】インフィニシスの通販サイトで子ども向け学習ソフトのセール!


 インフィニシスの通販サイトで,今日から17日まで,子ども向け学習ソフトのセールをしています。残念ながら「ポケット島の大冒険」は入っていませんが,次の5つの製品が700円になっています。それぞれの製品の定価は2660円や1770円です。

  1. ピングーとなかまたち
  2. ピングーのゲームランド
  3. テレタビーズとあそぼう
  4. パディントンの世界一周不思議な冒険
  5. ウォレスとグルミット

 ショップ・インフィニシスのサイトでのセールです。トップページには定価で書かれていますが,画像をクリックすると,700円という販売価格が表示されます。


03月10日(月)

くりこま高原自然学校で初スキー


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 昨日は春らしいぽかぽか陽気。くりこま高原自然学校でスキーをしてきました。こどもたちはスキー初挑戦です。かかとが上がるテレマークスキーというのをはいて,平地を歩いたり,緩やかな斜面を登って降りてきたり。木立の中を滑るのは,ゲレンデを滑るのとはまた違った気持ちよさです。

 taroはすぐに慣れて,「楽しい!」と叫びながら滑って転んでいました。ayuは斜面の登坂に苦戦して何度も転んでいましたが,それでもお弁当を食べる時間も惜しんで滑っていました。すべり終えたayu,「Wii で練習したけど,うまくいかなかったね!」だそうです。昨日は天気がよかったので,二人とも立派に雪焼け。次はゲレンデスキーに連れていきたいです。雪がなくなる前に行けるかな。季節との競争ですね。

  • くりこま高原自然学校  こちら

ETCの通勤割引


 最近,高速道路をほとんど使わなくなったこともあり,ETCの通勤割引が休日にも適用されるということも,まったく知りませんでした。先日参加した青青少年自立支援のための研究協議会で,20数年ぶりに再会した高校時代の先生からそのことを教えていただき,昨日はその割引を初めて活用してみました。

 通勤割引は,100km以内の移動距離で,午前6時から9時までと午後5時から8時までにかかるようにインターを出入りすると,料金が半額になる割引です。曜日は関係なく,土日も適用されます。

 昨日は,行きが【仙台宮城IC】→【若柳金成IC】で通常料金2,000円のところを半額の1,000円。帰りは【長者原SA】→【泉PA】で通常料金1,150円のところを600円でした。割引率が高いので,一度利用するとこれ以外の時間に高速道路を使いたくなくなります。100km以上離れたインター間では割引にならないのですが,複数枚のETCカードを使う裏技があるみたいです。こちらはまだ未体験。


03月08日(土)

クラスの授業で理科工作


 木曜日に,うちのクラスで理科工作の授業を行いました。作ったものは,ストロー笛,ペットボトル空気砲,浮沈子です。ストロー笛は,作るのは簡単ですが鳴らすのはちょっとたいへん。息をかなり強く吹き込まないと鳴りません。上手く音を出せるようになった生徒と,全然鳴らない生徒がいました。ペットボトル空気砲と浮沈子は,教師に手伝ってもらいながら,みんな完成させることができました。

 うちの高等部の時間割には「理科」という枠がないので,生徒はこういう授業を受けたことはありません。授業をする前は生徒が興味をもって取り組んでくれるかどうか心配でした。でも,それは杞憂でした。作る活動そのものにも意欲的に取り組みましたし,できた物で遊ぶのも楽しそうでした。空気砲で的当てをしたり,浮沈子を上手に操ってハンドパワーの手品をしたり(私が演示でそうしたのを真似している)。家に持ち帰ってから,さらに遊んでくれた生徒もいたようです。

 実は文科省で出している学習指導要領の中には,養護学校高等部の教科として「理科」という項目がちゃんと用意されています(こちら)。それなのにどうして時間割にないかというと,養護学校では複数の教科・領域を合わせて指導できることになっているからです。「生活(単元)学習」や「作業学習」の中に,さりげなく理科的な内容も入っているというわけです。

 今回の理科工作では,「なぜそうなるか」ということはまったく触れていません。例えば,ペットボトルを押すと浮いていた浮沈子が沈んでいく,その理由を説明したりはしていません。それでも理科なのかと思う方もいるかもしれませんね。ペットボトルを押して浮沈子が沈むということは,自分を取り巻く自然に自分から働きかけ,自然から正確なリアクションが返ってきたということです。自分が生きている世界のしくみを体感して楽しいと感じる —— そういう体験をすることも,立派に理科だろうと思います。


03月06日(木)

たかいたかいで技を決める


 火曜日に散髪しました。かなり短めにしてもらったので,洗ってもすぐに乾きます。ドライヤーを使う時間が激減。髪が短いと地球温暖化防止にもなるんですね。

 さて,どこの家のこどももそうだと思いますが,うちのayuも「たかい,たかい」が大好きです。最近,この「たかい,たかい」の最中に,「コザックー!」「ダーフィー!」「ツイスター!」と言いながら足技を決めるようになりました。Wii のファミリースキーで覚えた,モーグルのエアの技です。

 youtube で上村愛子さんの滑りを見て「スキーに行きたい!」というこどもたち。まだ本当にスキーに連れていったことはありません。そろそろ初スキーに連れていこうかな。


03月04日(火)

指導者の役割とは


 指導することについて,とても共感できる文章を読んだので紹介します。ロイヤルズという大リーグチームの特別コーチをしている,白井一幸さんの話です。

  • 視点・論点 「指導するということ」 こちら

 運動部というと,カントクの厳しい指導に生徒がついていく「師弟愛」——— というイメージが強いです。でも,その構図に自立や主体性の要素はあるんでしょうか。私はいつもそこに引っかかりを感じます。自立を教えるべき学校で,依存を教えていないかと。

 もっと上手くなりたい,強くなりたい。そういう生徒の自発的な向上心が,すべての出発点であってほしい。部活動だけではありません。学校は勉強したい,成長したいと願う人に,そのチャンスを与えるところ。でも,実際は,勉強したくない人に,勉強を強制する場所になっていませんか。

 向上心のない人に,向上心をどうやって教えていけばいいのでしょう。手をかけるという方向性は,逆のような気がするんですが。


03月03日(月)

仙台市縄文の森広場


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 昨日,昼食を食べながら,taroが「どこかに出かけたい」というので,MAP研の報告書づくりを後回しにして仙台市縄文の森広場に出かけました。4000年前の縄文時代の集落跡である,山田上ノ台遺跡の保存施設です。

 家から車で15分ほどの近所にあるのですが,私は初めて訪れました。taroは小学校の遠足で一度行ったことがあり,2回目です。前回は竪穴式住居には入れなかったそうで,着いたらすぐに野外にある竪穴式住居に走っていって,喜んで出たり入ったりしていました。

 ガイダンス施設(館内展示)の受付では「縄文ポイントカード」というものをもらいました。縄文の森広場では,1月から3月までの間に3回施設を訪れた人に,ねずみの土偶をプレゼントするキャンペーンを行っているのだそうです。あと2回,行けるかな?


03月02日(日)

前任校の卒業式


 昨日は蔵王高校の卒業式に行ってきました。転任してもう1年になります。蔵王高校までの道のり,学校の玄関,職員室,そして生徒たちや先生方。懐かしいという感じはほとんどなく,まるで昨日も自分がここで仕事をしていたかのような,自然な気持ちが不思議でした。

 卒業式の最中「職員,生徒起立」という号令にも,来賓という立場を忘れ,体が自然に反応しました。ボーッと在校生の方を見ていて,油断していたせいもあるでしょう。それにしても,旧職員の立場で来賓席というのは,居心地が悪いものですね。

 式に臨んでいる卒業生を見ていると,いろんな記憶がよみがえります。3年間いろんな波風が立ち,それを自分の力で乗り越えてここに立っている。みんなこの日を迎えられて本当によかったと,うれしく思います。私の理科の単位を修得した生徒たちでもあります。式中,授業の中身を思い出しながら,自分は彼らの成長にどれだけ寄与できたのかと考えていました。

 式後は,職員室,進路室,校長室と場所を変えながら2時間ほど過ごしました。進路室では私が送り出した生徒たちのその後についてうかがいました。それぞれの場所でみんなしっかりがんばっているとのことで一安心。校長室ではずいぶん長話になりました。校長先生は私と入れ違いにいらした先生ですが,同じ理科教員ということもあってか気さくにいろいろ話してくれます。「高校には戻らないの?」とも聞かれましたが,その質問に答えながら,蔵王高校の生徒たちから学んだことが,今の養護学校での指導にもしっかり生きていることを再認識しました。

 蔵王高校のすべての場所,すべての人があまりにも心地よくて,ズルズルと夜までご一緒したい気持ちでいっぱいでした。帰りの車中ではさびしい気持ちになりましたが,昨日卒業した生徒たちはもっともっとさびしくて,心細い気持ちだったでしょうね。4月から,それぞれ新しい環境で新しい日常が始まります。彼らのこれからを期待し,応援しています!