このサイトは宮城県で教員をしている山口裕之のウェブポートフォリオです。

updated 2024-06-08

  • HOME
  • >
  • つぶやき2009


09月12日(土)

「Sphinxのひとこと」をココログに一本化(予定)



 久しぶりの更新です。ココログに「Sphinxのひとこと on ココログ」を開設してから,だんだんこちらの更新頻度が減ってきまして,最近はさっぱりです。ほったらかしで置いておくのは心苦しいのですが,なかなか記事を書く時間も取れないし,ココログの記事と差別化を図るのも苦しいのが現状…。

 そこで,「Sphinxのひとこと」をココログに一本化しようと思っています。というのも,このサイトをつくっている BiND for WEBLiFE* の新しいバージョン(BiND3)が,9月25日に発売されるのですが,その予告サイトによれば,BiND3 でつくったサイトに,ココログなどのブログの最新記事だけを表示できるようになるらしいのです。

 今使っている BiND2.5 でもブログをサイト内に表示させることができるのですが,私のニーズに合うものではありませんでした。対応しているブログが Google のBlogger のみで,しかもすべての記事がずらずらと表示されるだけなのです。それでも,MAP研究会サイトの新着情報はこのしくみを利用しています。

 今回の BiND3 の「最新の記事だけをオフィシャルサイトで読ませて、続きはブログのサイトへ誘導する」というソリューションは,なかなか気に入っています。実際にソフトが届いて動かしてみないと,本当に私の希望を満たすのか分かりませんが,うまくいったら「Sphinxのひとこと」はココログに一本化して,その最新記事だけがこの場所に表示されるということにしたいと思います。

04月05日(日)

春休み・父と息子の2人旅 ― 「大恐竜展」と東京タワー



<大恐竜展>

 3月最後の週末を利用して,taroを国立科学博物館の「 大恐竜展~知られざる南半球の支配者~」に連れていきました。今回の特別展は「ゴンドワナ大陸」の恐竜たちが主役です。世界初公開の大型肉食恐竜マプサウルスをはじめ,ニジェールサウルスやマシャカリサウルスなど,これまであまりなじみのなかった恐竜たちが勢揃い。中でもマプサウルスの大きさとがっしりした頭蓋骨が,とても印象に残りました。
 taroは,いつものように音声ガイドを借りて,1番から丁寧に見て回りました。ちょうど12時頃に入館したのですが,昼食のことなどまったく気にならない様子で2時間たっぷり恐竜漬け。ミュージアムショップでは,大恐竜展のパンフレット(1,400円),自分用にモササウルスの歯の化石(840円),転勤する担任の先生にアンモナイト(1,575円),ayuにサメの歯3点セット(525円)を買いました。

<ホテル>
 今回の宿泊先は, チサンホテル上野。2人で泊まるには十分な広さのツインルームでした。近くにはマクドナルド,すき家,吉野家があり,食事環境も整っています。夜に救急車の音などもほとんど聞こえず,東京の都心なのにとても静かで落ち着いた環境でした。
 taroは「ayuがいなくてつまらない」などと言っていましたが,ホテルのメモ帳に日記を書いたり,買ってきた化石を眺めたり,彼なりに時間を使っていました。

<世界貿易センタービル>
 2日目のメインイベントは東京タワー。でもその前に,東京に来たらここに行かなくちゃ!っということで,浜松町のポケモンセンタートウキョーへ。開店5分前から列が出来ていました。他の子どもたちはじっくり商品を見ていますが,taroは買いたいものが決まっていて,開店2分後にはレジも終了。
 ポケモンセンターがあまりにも早く終わってしまったため,taroの叔父・叔母との待ち合わせまで時間ができたので,浜松町の駅に隣接している 世界貿易センタービルの展望台で時間調整をしました。偶然見つけた展望台でしたが,登ってみると目の前に東京タワーを含む東京都心の風景が広がって,とても素敵な景色です。もっとも,taroは景色よりも,ポケモンセンターで買ってきたカードに夢中でしたが。

<東京タワー>

 11時過ぎに叔父と再会。都営地下鉄大江戸線で赤羽橋へ行き,そこから歩いて東京タワーに向かいました。東京タワーはいつ登れるか分からないような長蛇の列。でも,階段で上ればすぐいけるということで,迷わず階段で行くことに。taroが途中でへばるのではないかと心配しましたが,まったくの杞憂で150m600段の階段を元気に登りました。
 大展望台から降りて,フットタウンの「ギネス世界記録博物館」を見た後,芝公園のお茶屋さんでお昼ご飯を食べました。日差しが温かく,桜もそれなりに咲いています。仙台の開花はまだまだ先ですが,一足早い花見ができました。

 この旅行は3日前に出張で行った三女高の廊下で「大恐竜展」のポスターを見て,急きょ行くことに決めたものです。時間がなかったので「びゅう」のインターネット予約に初めてチャレンジしました。「びゅう」のサイトでパンフレットを見て,希望する商品を申し込みます。夜に申し込んだら翌日に担当者から連絡があり,電車の座席やホテルの変更(2日前だったので希望するホテルは満室だった)などの細かい打合せをしました。そうしたらあとは当日の朝,仙台駅でチケットを受け取って旅行に行くだけです。今回は大人1人子ども1人,往復の新幹線と宿泊代で3万4千円。わざわざ仙台駅のびゅうに出かけなくてもよくて,時間的にも経済的にも助かりました。


03月20日(金)

研究の結果,明らかになっている Social and Emotional Learning の効果



 ブログのほうで「教えて!斎藤さん」の記事への感想を書いたのですが,それに関連して Socal and Emotional Learning の効果をしっかり押さえておきたいと思い,もう一度英文にチャレンジして日本語訳してみました。原文も載せるので,誤訳があったら教えてください。

 それにしても,「学力向上」「学力向上」と五月蠅い人たちが増えていますが,いったいどうすればどんな学力が上がるのか,そう言う人たちにはきちんと説明してもらいたいものです。一方で,「学力向上」という人たちの考えとは相容れない教育方法である Social and Emotional Learning(SEL)によって学力が向上することは,多くの文献によって論理的に証明されています。

このメタ分析(複数の研究結果を統合する研究)の中で,研究者は統計的な手法を用いてすべての研究結果を集約し,(SELプログラムには)生徒への多様な効果があることを明らかにした。

・クラス内での良くない行動や攻撃的な行動などの行動の問題が9%減少した
・不安やゆううつなどの感情面の悩みが10%減少した
・自分や他者,学校に対する姿勢・考え方が9%改善した
・ソーシャルスキルや感情についてのスキルが23%改善した
・学校や教室における行動が9%改善した
学力テストの得点が11%向上した

これらの SEL プログラムは学校の時間中に行われたにもかかわらず,生徒たちの学業成績になんら悪影響を与えていないのは注目するべきことだ。もっとはっきり言えば,上に記したように,学校で SEL を受けた生徒は,受けなかった生徒より学力テストで平均11%もよい点をとったばかりでなく,成績評定でも上回っている。そして評定や学力テストの得点が改善しただけにとどまらず,教室における行動や,自分に対する気持ち,感情に起因する問題も同様に改善しているのだ。


 クラスの人間関係が良くなると勉強もうまくいくというのは,教師をしていれば誰でも肌感覚でもっているものです。だから,社会性や感情の教育をすることによって学力テストの点数が上がるというのは,とても納得できる話です。しかし,「学力向上」と訴える人たちには,この辺のことがうまく理解できないようで,困ったものです。

(以下原文)
In this meta-analysis (study of studies), researchers used statistical techniques to summarize the findings across all the studies and found a broad range of benefits for students:

・9% decrease in conduct problems, such as classroom misbehavior and aggression
・10% decrease in emotional distress, such as anxiety and depression
・9% improvement in attitudes about self, others, and school
・23% improvement in social and emotional skills
・9% improvement in school and classroom behavior
・11 % improvement in achievement test scores

It is important to note that while these SEL programs took time out of the school day, they did not detract from student academic performance. In fact, as noted above, on average, students receiving school-based SEL scored 11 percentile points higher on academic achievement tests than their peers who did not receive SEL, and they also attained higher grades. And even as grades and achievement test scores were improving, classroom behavior, feelings about self, and emotional problems were improving as well.

(出典)Social and Emotional Learning (SEL) and Student Benefits: Implications for the Safe Schools/Healthy Students Core Elements


02月28日(土)

Multiple Intelligence(多重知能)と VAK Learning Style:私の場合



 自分の多重知能のスコアとVAK Learning Style のバランスを調べるサイトがあったので,自己診断してみました。そのサイトはこちら。

  • Howard Gardner's multiple intelligence theories model, free multiple intelligences tests, and VAK learning styles こちら


 Multiple Intelligence(多重知能)というのは,人間の知能はひとつではなく,いくつかの異なる知能の集合体だと考える説で,ハワード・ガードナーが提唱している理論です。ガードナーは8つの知能を指摘しています。

  1. 言語的知能…言葉と言語
  2. 論理数学的知能…論理と数学的操作
  3. 音楽的知能…音楽,音,リズム
  4. 身体運動的知能…体の動きのコントロール,表現
  5. 空間的知能…空間の認識と視覚的イメージ
  6. 対人的知能…他者理解と人間関係形成
  7. 内省的知能…自己理解と自己統制
  8. 博物的知能…自然現象を捉える

 このうち上記のサイトでは,1~7の多重知能の個人内バランスを評価することができます。私の場合は,もっともスコアが高かったのは「内省的知能」で,次が「論理数学的知能」と「音楽的知能」でした。前2つは納得ですが,音楽的知能が上位に来るというのはちょっと驚きです(もちろん音楽は好きですが)。

  • Multiple Intelligences Test - based on Howard Gardner's MI Model(pdf)こちら


 一方,VAK Learning Style というのは,どの感覚器官を使って学ぶのが得意かというものです。VはVisual(見る,読む),AはAuditory(聞く,話す),KはKinesthetic(行う,さわる)を意味します。私の場合,V=24,A=3,K=3 ということで,完全な視覚優位な学び方をしているという結果になりました。

 以前も書いたように,私は講義を「聞く」ことが苦手で,本を読んで学ぶ方が得意です。また,考え事をするときに文字や図を見ながら行うことが多いです。だからこの結果はとても納得。修学旅行のDVDを作ったりするのも,私が視覚的な学びを得意とすることと関係があるでしょう。

 でもこうやってテストをしてみて分かることは,私は視覚優位だけど,他の人は違うかもしれないということですね。同じことを,聴覚優位の人や身体運動優位の人はどうするのかということが,表にならんでいるのを読むと,私には思いつかないいろんなやり方があるんだなと分かります。



02月22日(日)

今,求められる教育 ― Social and Emotional Learning(2)



 先日の研修会の復習の一環で, Social and Emotional Learning の内容についてまとめてみました。誤訳があったらごめんなさい。

 Social and Emotional Learning(SEL)をとおして,こどもたちや大人は知識や考え方(態度),そして社会性や感情に関連するスキルを身につけていく。

自己への気付き:自分の感情に気づく・意識する;正確な自己認識;自分の長所・ニーズ・価値観に気づくこと;自己効力感
自己管理:衝動のコントロールとストレス管理;自己動機づけと訓練;目標設定と計画する力
社会認識:視点(ものの見方);共感する力;違い(多様性)の認識;他者への敬意
人間関係のスキル:コミュニケーション;社会の約束事;人間関係をつくること;協働;交渉・拒否・対立のマネジメント;助けを求めること
責任を伴う意思決定:問題の認識と状況の分析;問題解決;評価と振り返り;個人の,社会的な,倫理的な責任感

 出典はこちらです。

Social and Emotional Learning (SEL) and Student Benefits: Implications for the Safe Schools/Healthy Students Core Elements こちら

 こちらにも日本語の情報があります。まだちゃんと読んでいませんが,良さそうなので紹介します。

教科学習および社会性と情動の学習
モーリス・J・イライアス(著)
IAE, IBE, UNESCO 教育実践シリーズ 第11号(2003) こちら


02月21日(土)

今,求められる教育 — Social and Emotional Learning(1)



 保護者の皆さんが学校の授業参観に行けば,自分がこどもの頃に受けた授業とまったく同じような授業が行われていることがすぐに分かるでしょう。科目が増えていたり,小学校ではクラスの人数が少なくなるなど,変わっている部分もありますが,全員が黒板の方を向いて教師の話を黙って聞き,一部の生徒がまれに発言し,板書を黙々と書き写すという授業風景はまったく変わっていないのです。

 そのような学び方は,事実や知識を教師から生徒に一方的に植え付けるのには適しています。社会が今よりノンビリして変化の少ない時代には,それで事足りていたのかもしれません。でも今は21世紀。アメリカのリーマンショックを引き金に,日本で派遣社員の雇い止めや内定取り消しなどの雇用不安が起こっていることからも分かるように,今は世界情勢が刻々と変化し,しかもその変化が自分の生活にダイレクトに影響してくる時代になっています。どうすればこの危機を乗り越えられるのか,正解を知っている人は誰もいません。

 このような変化の激しい時代に求められる教育は,「分かっていることを伝える」「正解を覚える」という昔ながらの教育・学びではないはずです。次から次とわいて出てくる正解のない問題に,しっかり対応できる応用力を,一人ひとりにつける必要があるのではないでしょうか。一人のこどもが学校で学べる時間は限られています。温故知新という言葉があるように,新しいことを考えるときに今までの知の積み重ねを知っておくことは確かに重要ですが,それだけでいいのか,という疑問が私の中にはあります。脳に蓄えた知をうまく使っていく方法を,今までの教育はどのように伝えてきたのでしょうか?

 先日,「アドベンチャー教育のすすめ」という研修会に参加して,欧米の最新教育事情の一端に触れる機会を得ました。今の時代に必要とされる学びがなんなのかをしっかり理解している人たちは,それに対応した教え方・学び方を実践し始めています。そのキーワードは Social and Emotional Learning です。

 日本では,医学や工学,情報などの分野がこの数十年で劇的に進歩しているのに対して,教育は十年一日のごとしです。自分がこどものころに受けた教育の記憶が,新しい教育を阻む壁になっているのだと思います。最近,教育について訳知り顔で文句を言う人が増えていますが,それらの人にひとこと。過去の自分の学びの体験が,今の世界に合っているかどうか,ちゃんと吟味してものを言いましょう。また,自分が体験していない学び方があることを,教育をネタにする前にしっかり勉強しましょう。

※Sphinxのひとこと on ココログより

  • アドベンチャー教育のすすめ(1日目) こちら
  • アドベンチャー教育のすすめ(2日目) こちら



02月01日(日)

REIKOさんの講演 — 発達障害者支援セミナー in みやぎ



 昨日,大雪の中,仙台市青年文化センター交流ホールで「発達障害者支援セミナー in みやぎ」が開催されました。今年のテーマは「地域で暮らすために — 楽しみな将来のための今日の一歩 —」。基調講演は,サポートブックの発案者として全国的に有名な丸岡玲子さん(REIKOさん)でした。

 REIKOさんの講演を聞いて,クスッとしたり,大笑いしたり,ときにホロッとしたり。瞬間も飽きさせない見事な話しぶりに,3時間があっと言う間に過ぎていきました。話の前半がノブくんの生い立ちと家族の受け止め方の変遷,そして後半はスケジュールやサポートブックなど,ノブくんの生活を楽にするためのいろいろな工夫についてのお話しでした。いくつか印象に残ったフレーズを…

 坂井先生(高等部時代のノブくんの担任の先生)が講演をしたとき,ある学校の先生から「学校を卒業して構造化されていない社会に出たらどうするのか」という質問を受けた。その先生は,この社会が構造化されていることに気づいていない。私は昨日,誰にも道を聞かずに香川から仙台まで来ることができた。これは社会が構造化されているから。


 ノブくんの場合,物理的構造化はそれほどでもないが,スケジュール(時間の構造化)は必要不可欠というタイプ。最初は親がスケジュールを書いた。次に,親が言ったスケジュールをノブくんが書いた。そして,20歳ぐらいからノブくんが自分でスケジュールを決めて書くようになった。スケジュールを自分で決めるようになったら,以前より予定の変更も柔軟に対応できるようになった。


 大切なのは本人の視点に立ってみるということ。「どうしてこんなことするの!」(向き合う)から「どうしてこんなことするんだろう?」(寄り添う)への視点の転換。サポートブックも本人の視点で文章を書く。そちらの方が柔らかい印象になるし書きやすい。


 学校に行っているうちは専門家にまかせておける部分がある。でも,高等部を卒業したら,それまで先生がしていた支援を,今度は親がすることになる。こどもが学校に行っている間に,親も学ぶ必要がある。サポートブックをつくるためには,親が子どもを客観的に観察する必要があるし,その過程で子どもとの間によい距離感ができる。


 今,携帯電話でサポートブックを閲覧できるシステムができている(e-PPシステム)。名前とパスワードを入れると,いつでもどこでもその人の情報を見ることができる。携帯電話から編集もできるので,常に最新情報にしておける。また,支援者に手渡しする必要がないので,メールや電話で打合せをして当日まで読んできてもらうということもできる。パスワードを定期的に変えることで,本当に必要な人にだけ見てもらえるように情報をコントロールできる。実際に使っている支援者に,紙のサポートブックと携帯電話のサポートブックとどちらがいいかと聞いたら,どちらも必要だという答えが返ってきた。事前の予習には携帯版がいいが,サポート中のアクシデントなどすぐに情報を見なければいけないときは携帯電話を使っている余裕はないとのこと。


 この他,お父さんの活躍(ノブくんのいるテニスコート)やノブくんの担任の先生方の話(幼稚園でのカエル跳び選手権とか「ノブを楽にしたいんや〜」のひと言)もとてもよかったです。

 自分でスケジュールを決め,家庭の1週間分の食事のメニューも決め,食材の買い物の手伝いをし,カラオケやジョギング,ボウリングなどの多彩な余暇を楽しむノブくん。充実した大人の生活を楽しむ現在に至るまでに,学校でのいろいろな学習はもちろん,スケジュール(時間の構造化)や物理的構造化などの両親による本人目線の支援があり,サポートブックを介した多くのの支援者との関わりがあったんですね。まさに「楽しみな将来のための今日の一歩」です。

 特別支援教育に携わる一人として,こういう楽しみな将来のための,今日1日の学校生活の充実というものを実現していかなければいけないとあらためて思うと共に,卒業後にこの支援を親御さんが引き継ぐんだという視点がないとダメだと感じさせられました。

 昼休みには,会場で販売されていたいろんな関連グッズを購入してきました。どんなグッズを購入したかは,ブログ「Sphinxのひとこと on ココログ」の方に写真付きで載せています。そちらもあわせてご覧ください。


01月25日(日)

新たな責任の時代とコードレス・ハンディ掃除機



 世界は新たな責任の時代…ということで,うちのこどもたちにも,そろそろ責任感というものを身につけてほしいと考えています。最近は,買い物のときの荷物運びなど,手が足りないときには積極的に手伝わせるようにしているのですが,してほしいときにいちいち頼んでいたのでは責任感は育ちませんよね。

 やはり毎日自分がする家事の分担がほしいです。で,そのために買ったのが, マキタのコードレス掃除機 4071DRA。新幹線の車内清掃でも使われているというコードレスのハンディ掃除機で,軽くて(900g),強力で,充電も素早くできます(14分で満充電)。普通の掃除機はtaroやayuには取り回しがたいへんで,すぐに疲れてしまうのですが,このハンディ掃除機なら大丈夫です。

 taroの分担は,居間と和室,ayuの分担は玄関からお風呂場にかけてと階段です。今までは親が大きい掃除機を振り回して掃除をしていましたが,今後は毎日こどもたちが小回りをきかせてやってくれることでしょう。
  • 超強力で軽いコードレス掃除機:マキタ充電式クリーナー 4071DRA こちら


 実はtaroにはその他に「毎朝新聞を取ってくる」というお仕事もあるのですが,これはなかなか自分からできるようになりません。でも,その理由は分かっています。taroが取ってくるのが遅いと,親が自分で取りに行ってしまうから。でも,これでは自分の仕事という責任感は育ちませんよね。いつまでに取ってくるというルールが曖昧なのもそうなる原因のひとつなので,taroに何時までに取ってきてくれるのか確認して,ルールを明確にしてみました。さて,どうなるでしょう。


01月24日(土)

A new era of responsibility — 新たな責任の時代



 オバマ新大統領の大統領就任演説,みなさんはどう受け止めたでしょう。私にはこう言っているように聞こえました。「ワガママはいけません。公共心を持って友人と仲良くしよう。自分で努力しよう。あなた方(アメリカ国民)にはそれができるはずだ」と。

 国同士の関係というのは,とても人間的というか,身近な人間関係とよく似てますよね。ブッシュ大統領時代のアメリカは,さしずめドラえもんで言えばジャイアンのようなガキ大将タイプだったのではないでしょうか。でも,ワガママが過ぎて,みんなに嫌われ始めた。お小遣いも減りだした。そこで,もっと仲間に対して責任をもった行動をしないといけませんよということになった。

 となると,オバマ大統領はさしずめジャイアンの母ちゃん役ということでしょうか。そう考えると,オバマ大統領の「a new era of responsibility」というかっこいいセリフも「ワガママなこと言ってんじゃないよ!」という母ちゃんの説教に聞こえてきそうです。

 もちろん,私はこのオバマ新大統領の演説を,とてもよかったと思っています。ガキ大将にはガキ大将なりの責任とものの見方をしてもらいたいと期待しています。さらに,オバマ大統領はアメリカの大統領であると同時に,世界のリーダーとしてがんばってほしいと願っています。アメリカがくしゃみをすると,世界が風邪をひく世の中ですから。


01月12日(月)

今週土曜日に「作家の時間」のワークショップを行います!



 1月17日(土)に,東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)でMAPミーティング2009を行います。その中で,小学校の先生をしている 甲斐崎博史先生を講師にお招きして 「作家の時間」というワークショップを行います。

 作家の時間とは,生徒がホンモノの作家になる体験をするという,ワークショップ形式の作文学習です。作文の勉強というと,誰でも「嫌だな〜」と思った経験があるでしょう。書かされる作文は最悪ですね。でも,この作家の時間では,こどもたちが本当に書きたいことを書けるのです。そして,ほとんどのこどもたちは,この作家の時間を心待ちにしているそうです。

 作文の指導を改善したいとか, 生徒主体のワークショップ型の授業をしたいと考えている先生,私と一緒に「作文の時間」を体験しませんか。MAPミーティングの参加予定者の中には,MAP研究会の会員以外の参加者もいます(会員以外の参加を大歓迎しています!)。taroの担任の先生も参加します。もちろん,教員以外の方の参加も大歓迎です。

 詳しくは MAP研究会のウェブサイトをご覧ください。参加される場合は,MAP研究会の掲示板にコメントを入れるか,私に直接連絡をください(参加確認をとりまとめているのは私なので)。皆様の参加を心よりお待ちしています。

01月04日(日)

サポートブックとコミュニケーションブックの丸岡玲子さんが仙台で講演



 1月31日(土)の発達障害者支援セミナーで,丸岡玲子さんが基調講演を行うそうです。丸岡玲子さんは,自閉症のノブくんのお母さんで,自閉症支援者のためのサポートブックの発案者として全国的に知られています。

 個人的には,自閉症の生徒へのコミュニケーション指導の楽しさを知るきっかけを与えてくださった恩人です。10数年前,当時担任していた自閉症の生徒の指導で壁に当たっていたときに,ノブくんが学校で使っていたコミュニケーションブックのことを教えていただきました。

 そのときノブくんの担任の先生だった坂井聡先生(現在は香川大学教育学部・准教授)にもアドバイスをいただきながら私も携帯ブックをつくって指導してみたら,その生徒の意思表示や言葉のやりとりの力がグングン伸びていきました。さらに,コミュニケーションの力が伸びるとともに問題行動が目に見えて減って,落ち着いていくのが分かるのです。この生徒の成長は,私にとって教師冥利に尽きるものでした。

 ノブくんのサポートブックの作成もちょうど同じ頃の話です。当時は「ノブ・マニュアル」という名前だったように記憶していますが,その後の10年間でサポートブックのアイディアもいろんなところに広がりましたね。最近は,携帯電話を用いたサポートブックに進化しているようで,講演でもその辺りのお話しが聞けるのではないかと期待しています。自閉症の支援にかかわっている皆さん,私と一緒に講演を聴きに行きませんか?

  • 自閉症ノブの世界 こちら
  • 発達障害者支援セミナーinみやぎ(案内) こちら
  • 発達支援ひろがりネット
    「えくぼ」が丸岡玲子さんを講師に迎えてセミナーを開催します こちら



01月02日(金)

デザイン変更!

 トップページをリニューアルしました。それぞれの部屋はまだ改修の最中で,表示が乱れるところがあります。順番に書き換えていく予定です。

01月01日(木)

あけましておめでとうございます!


 2009年の始まりです。 ブログと合わせて,こちらのサイトもどうぞよろしくお願いします。

年賀状2009

画像クリックで拡大


 年賀状は画像をクリックすると拡大します。うしくんとカエルくんのトレーサビリティは,携帯電話でQRコードを読み込むと表示されます。パケット料金はかかりませんので,拡大させた画像のほうで読んでみてください。