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正藍染の伝統
正藍冷染(しょうあいひやぞめ)という,熱を使わずに自然の力で発酵させる藍染は,現在,栗駒の文字地区にある千葉家だけが伝承している,日本最古の藍染の技法である。千葉あやのさんは国指定重要無形文化財に,千葉よしのさんは県の無形文化財保持者に指定されている。
今回の地震で,染めた反物を洗う二迫川が濁った上,工房のある自宅の裏の崖が崩れる危険があるということで避難を余儀なくされた。そのため,今年の染め作業の時機を逸してしまった。
建物や地盤の被害は目に見えて分かりやすいが,こういう伝統文化も地震で被害を受けるのだということが分かった。
また,隣にある「愛藍人・文字」(あいらんど・もんじ)という施設では,正藍染の作品の展示販売,藍染体験のほか,地場産品の直売とレストランもやっています。