空白
前沢養護学校・講演(2001/6/1)
スライド

 うちのクラスは中学1年生です。自閉症の生徒3名は,入学直後は整列できずに体育館中を走り回っていました。それで,一人一人に専用の小さいカーペットを持たせて,並ぶときは必ずそこに立ったり座ったりすることを教えました。これに乗ることで,自分が今いるべき場所を視覚的に確認できるというわけです。この「ぼくの場所」は,私のアイディアではなくて,TTの先生の得意技のひとつです。

 最初は「並んでー」と大声を張り上げたり,からだを教師がかかえて場所を教えたりする必要がありましたが,2週間ぐらいでこちらの指示がなくても「ぼくの場所」に乗って整列していられるようになりました。

 できればこれは,学校生活に慣れてきたら取り除きたいところです。現時点では,ちょっとどうなるか分かりませんが。それでもこちらの手をかけなくて済むというのは,お互いに楽だと思います。

※3学期になって,この「ぼくの場所」のサイズを4分の1程度に小さくすることができました。

前に戻る扉前へ特別支援教育の部屋へ戻るスライドの先頭に戻る次へ次への扉
【Short Cut】 |▼第1部へ▼第2部へ▼第3部へ