うちのクラスは中学1年生です。自閉症の生徒3名は,入学直後は整列できずに体育館中を走り回っていました。それで,一人一人に専用の小さいカーペットを持たせて,並ぶときは必ずそこに立ったり座ったりすることを教えました。これに乗ることで,自分が今いるべき場所を視覚的に確認できるというわけです。この「ぼくの場所」は,私のアイディアではなくて,TTの先生の得意技のひとつです。
最初は「並んでー」と大声を張り上げたり,からだを教師がかかえて場所を教えたりする必要がありましたが,2週間ぐらいでこちらの指示がなくても「ぼくの場所」に乗って整列していられるようになりました。
できればこれは,学校生活に慣れてきたら取り除きたいところです。現時点では,ちょっとどうなるか分かりませんが。それでもこちらの手をかけなくて済むというのは,お互いに楽だと思います。
※3学期になって,この「ぼくの場所」のサイズを4分の1程度に小さくすることができました。
|