これもアギトくんです。彼は卒業式や授業中に,黙って静かにしていることが苦手で,けっこう大きな声で独り言を言ってしまいます。今までいろんな先生に「アギト,うるさい!」と怒られていたのですが,怒られても静かにならずに,よけいうるさくなるのが常でした。
それは「うるさくしない」などの「〜しない」という要求が分かりにくいからではないかと考えて,ダメな行動をしかるのではなく,いい行動をほめて強化する作戦に出てみました。
- 10秒間静かにしていられたときにOKサイン/声が出たら×サイン
という指導の手だてにしてみました(固定反応持続スケジュール)。
そうしたら,これがてきめんにフィットしまして,静かに卒業式に参加できました。新しい担任もこのやり方で入学式をクリアしまして,あとであまりの効果に驚いたと言ってました。しかし,この方法には一つ重大な欠点があります。教師がつきっきりで式の最中ひたすらOKサインを出す必要があるのです。
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