これらの観点にしたがって課題を選んでいくためには,生徒の家庭・地域における生活の実態把握と将来の生活の見通しの把握が必要不可欠です.
コラム1 |
本当は,今回の研究の主たる目的は,課題の選定の後の部分…一言でいうと選ばれた個の課題と実際の授業の落差…と言ってしまってもよいでしょう.「今までも課題は個別的に把握してきた.でも授業が個に対応していると言いきれないのはなぜ?」ということです.それについて,現在,係では下記のような問題意識を持っています.
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コラム2 |
例:「1〜10の数概念の獲得(※)」と「製品を10個ずつ袋詰めできる技能」はどちらが優先課題か?
これらの判断は,もちろん生徒の生活年齢・発達年齢・将来像が変わるのにともなって変わっていきます.しかし,A,Bの観点を確認せずに,教科の系統のみで指導内容を決めてしまうと,12年間,基礎的な班に所属して「ずーっと色の勉強をしました」とか「ずーっとなぞり書きの勉強をしました」ということになりかねないわけです.そして運が悪いと,それすら獲得できずに社会へ旅立っていく...そんなことなら,その時間にもっと役に立つことを教えられなかったのだろうか…と思ってしまうわけです.
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コラム3 |
■「ライフスタイル重視」の考え方
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