MAP研究会は,(財)カメイ社会教育振興財団
宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。

= 希望者研修会(源流の森)・活動報告 = (Sphinx)

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4.4日目

(1)アクティビティ研修(午前)

 いよいよ最終日です。まずはウォームアップ。

★スヌーピーとレッドバロン

 二人組になって横に並び,それぞれ右手か左手で飛行機をつくります(親指と小指を立てて他を握る)。片方がスヌーピー,もう片方がレッドバロンです。スヌーピーは追いかけてくるレッドバロンをかわして逃げ続けます。スヌーピーは,体がよく伸びるようにいろんなところに逃げていきます。時には股の下をくぐることもあるでしょう。そういうときは瞬間的に右手から左手(左手から右手)にスイッチして飛行を続けます。

★マルチバイン・トラバース(手つなぎトラバース)

マルチバイン・トラバースの活動風景

 空中に張られたワイヤーを,二人で協力して渡っていくアクティビティです。上に張られたワイヤーから,3本のロープがぶら下がっていて,それを頼りに渡っていきます。二人で協力する気持ちや,相手を思う責任感などが強く必要とされるアクティビティのようで,私はこれを経験しなかったのですが,やり遂げて戻ってきた仲間達は感極まって抱き合いながら互いの検討をたたえていました。

★パンパークランプ 動画のマーク(1.2MB)

パンパークランプの活動風景

 高さ10mほどの小さな踏み台から,空中に浮かぶバーをめがけてジャンプするアクティビティです。落下するときの衝撃が他のアクティビティよりすごいので,チャレンジャーは「フルボディーハーネス」(体全体で衝撃を受け止めるハーネス)をつけ,ビレイはロープを木の中に通して滑らないようにし,それを全員で持ちました。

 踏み台に立ってみて「絶対届く」と思った人と「絶対届かない」と思った人がいたようですが(ちなみに私は前者),全員バーにかすりもせずに落下しました。それでもビレイのお陰でそれほどの衝撃も受けずにチャレンジをやり遂げることができました。わぶんさんは,1回では事足りず,続けざまに2回目も挑戦しました。

◆ 朝食の会話 ◆

 この研修では,冒険コースでの研修も実のある物でしたが,食事中の雑談の中にも勉強になることがたくさんありました。4日目の朝食時の話で印象に残ったものを紹介します。

心の安全

 私たちがクラスを指導していくときに,優先的に考えなければいけないことはクラスの生徒一人一人の「心の安全」である。みんなが安心して所属できる雰囲気やルールをつくるのが大切。そのために Being というアクティビティを有効に活用しよう。Being はできるだけ集団形成の初期の段階で行うのが望ましいが,あまり早すぎるといい意見がでないかもしれない。しかし,Being はいくらでも修正可能なのであまり堅苦しく考えなくてよい。

目標設定(ゴール設定)

 おいしょさん曰く「目標設定って本当に必要なんでしょうかね?」。この発言をきっかけにして,目標設定することによってそれに縛られて,「今このとき」を楽しく過ごせなくなるという弊害について話が盛り上がりました。目標設定によって今を有意義に過ごすためには,立てた目標に縛られてはいけないんだねという,なんとも難しい結論に至りました。

 また,この席ではPAとグループ・エンカウンターや学校レクの関係についても話が盛り上がり,それらの人たちと協力してやっていきたいねという話になりました。

(2)アクティビティ研修(午後)

★ムササビ・スウィング 動画のマーク(1.7MB)

ムササビ・スウィングの活動風景

 チャレンジャーとビレイヤーのタイミングを合わせて,いちにのさんでチャレンジャーは走り出し,ビレイヤーはそれと逆向きに勢いよくロープを引っ張ります。そうすると,チャレンジャーはいつの間にか空中に浮いて飛行機のように急上昇するというアクティビティです。チャレンジャーが走らないで,地面に腹這いになった状態からはじめるバージョンもあります。

 みんな上昇する感覚を楽しんでいましたが,私は最高点で無重力になる瞬間の感覚が苦手なので,早く降ろしてほしいと思いました。

 このあとの休憩時間に,このアクティビティは視覚障害者の人でもOKだねという話が出ました。おいしょさんによると,アメリカでは車椅子ごとムササビ・スウィングができるようになっているそうです。さすが!

★アルチチャ

 最後のハイエレメントに行く前に,ディインヒビタイザーで景気をつけようということになり,アルチチャをやりました。「アルチチャ/アルチチャ/アルチチャチャ」のところで,両腕を左右の方に担ぐように振ってリズムに乗ります。

…とだんだん増やしていって,最後は

 か?な?り?,はずかしいです。知らない人が見たら,新興宗教だと思うかな?。それとも変な人たちだと思うかな?。

★ワイルド・ウージー(WILD WOSEY;人の字バランス)?ハイエレメント・バージョン?

ワイルド・ウージーの活動風景

 2日目でローエレメント版のワイルド・ウージーをやりましたが,そのハイエレメント版です。ローエレメントとは違ってスポッティングができないので,必ず落下してビレイに命を託すことになります。

 これが最後のハイエレメント研修となりましたが,このアクティビティでは二人の目標設定の違いというのが際立ちました。二人組で行うハイエレメントとしては,朝にやった「手つなぎトラバース」もあります。それとの違いは,手つなぎトラバースにはあった「明確なゴール地点」がないということです。ワイヤーの終端にたどり着くことはできず,途中のどこかで必ず落ちてしまうからです。そのために,それぞれのチャレンジャーの目標が微妙に異なり,チャレンジャー達は実際にチャレンジしている最中に,互いの目標について調整する必要が出てきます。相手の様子を観察しながら,自分の目標と折り合いをつけていくというのはおもしろい体験でした。

【最後に…】

 研修のすべてを終了し,研修全体を振り返って「一人ひとこと」発表をしました。そのあと,記念撮影をして(ウワサではアルチチャバージョンの記念写真があるらしい…),人間いすをつくって研修終了!おつかれさまでした!!


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