MAP研究会は,(財)カメイ社会教育振興財団と
宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。
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二人組になって,いろんな筋肉に力を入れていき(5秒),その力を保ち(5秒),力を抜いていきます(5秒)。手首を合わせたり,体の側面同士を合わせたり,腿と腿を合わせたり,各自工夫して行います。押し合いばかりでなく,引き合うのもありです。
ミラーストレッチを太極拳のようなゆっくりとした動きで行います。バリエーションとして,スポーツの動きでやって当てっこするなんていうのもいいですね。
ストレッチで体をほぐしたあとは,ウォームアップ(&イニシアティブ?)・アクティビティのムカデ・ウォークです。細長い角材から何本もロープが伸びています。この角材を2列にして両方にそれぞれ足を乗せ,ロープを手に持って,協力して前に進みます。リズムが整うとわりとスムーズにまっすぐ進むことができます。しかし,これでターンをするのはかなりたいへんでした。(それぞれの角材は2本が縦につながっていて,ちょうど真ん中につなぎ目があるので「く」の字に折れ曲がるようになっている)
次に,ハイエレメントに挑戦する前に,昨日の座学で練習したロープワークを復習し,カラビナとスティッチプレート(ぶたの鼻)の付け方を学習しました。また,それらを用いたビレイ(他者をロープで確保すること)の練習を行いました。
今回の研修では,前半2日間は午後に雨にたたられました。特に二日目は雷をともなって激しい雨になりました。ハイエレメントに挑戦するときは晴れていてほしいなあと心配していたら,なんと3日目に強力な「晴れ男」が応援に駆けつけてくれました。古川第一小学校の高嶋先生です。高嶋先生のお陰で3日目と4日目のハイエレメント研修は,晴天の中で行うことができました。ありがとう!高嶋先生。 また,高嶋先生は同じ学校の早坂先生を連れてきてくれました。彼は私たちと一緒にロープワークの練習をして,なんと来て数時間もしないうちにいきなりハイエレメントに挑戦してしまいました。度胸あるね!彼は次回からMAP研に参加するそうです。また一人強力メンバーを迎え入れることになりました。ようこそMAP研へ! |
午後はいよいよハイエレメント研修です。
チャレンジャー,ビレイヤー,バックアップ,アンカーの4人一組になって,ハイエレメントに挑戦しました。最初はキャット・ウォーク。高さ10mほどの位置に渡された丸太の上をバランスを取りながら渡ります。下から見ているとなんとなく行けそうなのですが,実際に上に登ってみると高いし,揺れるし,風が吹くと体が持って行かれそうになるし,なかなか怖い体験でした。最初の一歩がなかなか出ないのですが,踏み出したらもう止まれません。自分の中の「怖い」「やめたい」という気持ちをなんとかなだめすかして歩き通しました。
ハイエレメントを初めて体験した私の個人的な感想としては,素の自分に久しぶりに再会したという気持ちがしました。怖いことを素直に怖いと思える。そしてその気持ちをもう一人の自分がなだめて,がんばってやり遂げる。そのときはまわりのいろんな事がすべてなくなって,自分と一生懸命おはなしをしているんです。「大丈夫,大丈夫,きっと成功するから」って。そしてその時,ロープの先にいる仲間を信頼している自分を感じることができました。こわがりの自分と勇気をくれる仲間。生きていくうちに知らず知らずにまとったいろんな鎧を,ぜんぶ脱ぎ捨てたような感じがしました。
ちょっと写真では分かりにくいですが,高さ10mほどのところに張られたワイヤーの上を,左右の2本のロープを頼りにバランスを取りながら歩き通します。ロープはそれほど強く張られているわけではないので,けっこう揺れます。
最高点が11mの垂直な壁に,手がかりとなる突起がついています。手足をその突起に引っかけながら,壁をよじ登っていくアクティビティです。私の場合は何度か足がはずれて落ちそうになりましたが,なんとか上の台に立つことができました。上からの眺めはよく,新田次郎の山岳小説の主人公になった気分で爽快でした。
というわけで,怪我もなく無事に1日が終わりました。最後はみんなで輪になってPA風の一本締め。PA風一本締めというのは互いに隣の人の手を借りて,一本締めをするというものです(ピーチボーイの発案)。見事に1回でピタッと合って,息のあっているところを確認して活動終了!
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