空白
前沢養護学校・講演(2001/6/1)
スライド

 「作戦を練る」の最後は問題行動について。保護者にアンケートを採って指導の希望をうかがうと,問題行動をなくしてほしいという希望が多く出されます。ですが,指導して簡単になくなるようなら「問題」にはならないわけで,一筋縄ではいかない場合が多いです。

 しかし,世の中には「問題行動に対処するための技法」というものが存在します(スライドを読む)。ここにあげた方法は,どれも本屋さんで売っている本の中に書かれているものです。

 これらの技術は応用行動分析学という心理学のなかで,検討され効果が実証されたものです。私たちは毎日の生徒とのやり取りの中で,知っている/いないにかかわらず応用行動分析の技術を使っています。

  • うまくできた生徒をほめる
  • 身に付けさせたい行動を先生がやってみせる
  • 不適切な行動をした生徒をしかる
これらはぜんぶ応用行動分析学の技術に基づいたものです。ただちゃんと系統立てて学んでいないために,それが偶然正しい使い方の時もあるし,場合によっては効果的ではないやり方だったりします。

 応用行動分析学は,本当はその道の専門家にスーパーバイズを受けながら学ぶべきものなのですが,実際問題,それはなかなか難しいです。だったら,まったく知識のないところで誤った使い方をするよりも,自分なりに勉強したほうがいいと思って,本を読んだりして自分で勉強しています。

 自分なりの勉強でも,指導のしかたは大きく変わり,生徒の変容に出会えるチャンスも格段に増えたように思います。まだ勉強途中で,先生方にうんちくをかたる資格はまったくないのですが,ぜひこれから一緒に勉強していきませんかというメッセージがわりに,応用行動分析学の書籍を5冊紹介したいと思います。

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