次は目標が決まって,指導の手だてを考える場面です。
ここでもまず最初に,4つの基本理念にたち返って考える必要があると思います。例えば最近あった事例を一つ紹介します。保護者のニーズに基づいて,ある生徒に「服の前後を区別する」という目標を設定しました。指導の手だてについて担任の間で二つのアイディアがでました。
- 分かりやすいよう前側に大きく目印の布を付けて,目印をだんだん小さく
- 首の後ろ側のタグの部分を目印にすることを教える
保護者が選んだのは,タグを目印にするほうでした。私はそのとき「これもノーマライゼーション指向のひとつだな」と思ったのです。服に大きな目印を付けて 「いかにも私は障害児」というような目立つ姿形をさせるというのは,今の世の中,認められないんだと思います。
4つの理念,特に「ノーマライゼーション指向」と「ライフスタイル重視」は常に頭に入れておくべきだと思います。
つぎは目標の4つの要素を分析します。これも,もしかしたら青山先生にうかがっていますでしょうか。去年出版された「個別教育・援助プラン」という本の中に書かれているものです。
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