Uくんは,言葉の指示の理解力はあるけどもほとんど言葉はしゃべらない生徒です。「トイレに行く」「お願いします」などの基本的な会話を今までは身振りでやっていたのですが,高校生になってチャックのあたりをポンポンたたいてトイレのサインというのも今ひとつ格好が悪いので,VOCAを使ってかっこよく会話しようという目標で,1年間指導しました。

 今は「トイレに行きます」や,保健係の彼の仕事である「健康観察簿をください」とか,彼の好きなウルトラマンの「本を見ていいですか」などをVOCAで会話しています。

 今でも彼は,ときどき間違うことがあります。保健室に行って「健康観察簿をください」と言うべきときに「トイレに行きます」のボタンを押すんです。でも,その時はこちらからラストチャンス!と言ってやると,ちゃんと正しいボタンを押します。ということは,わざと間違えているんですね。(^_^)

 朝の会や帰りの会の司会も,前は身振りでやっていたましたが,今はステップバイステップコミュニケーターで上手に司会します。こんなかんじです(ということで実演しました;ホームページ版ではカット)。とても楽しそうにやってくれます。


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