トップページへのリンク 震災と心の復興とMAP→冊子が完成!

グループの力でレジリエンス〜しなやかな心〜をはぐくむ

MAP研究会の新しい冊子を紹介します。タイトルは『グループの力でレジリエンス〜しなやかな心〜をはぐくむ』>,サブタイトルは『みやぎアドベンチャープログラムの活用法PLUS』です。

被災地での「心の復興教育」にはもちろん,平時における「生きる力」をはぐくむ教育にも活用していただける内容になったと思います。ぜひダウンロードしてご活用ください。

【冊子のPDFデータ】
 map-resilience.pdf(8.4MB)


「はじめに」より



「MAPを(で)学んできてよかった。震災でも役に立った。」

「役に立ったけど,それってどうしてだろう?」

東日本大震災を経験して,今まで学んできたMAPの何が役に立ったのかをはっきりさせたいというのが,この冊子作りの出発点です。避難所でアクティビティを通して子どもたちの様子を把握したり,生活を安定させたりするために使った人もいれば,視点をもって集団を見取り避難所運営の指揮をとった人もいます。緊急時対応としてのMAPです。これまでの研修会では事例をたくさん聞いたり,沿岸部の学校に行って実際の場所を見ながら当時の話を聞いたりすることをしました。

時間が経つにつれ,緊急時対応としてのMAPだけではなく,心のケア・心の復興支援としてMAPでできることがあるのではないかということも話題となりました。MAP研究会,県内指導者研修会では,心の復興について繰り返し話し合い,多くの講師の先生を招いて学びました。PAJによるバンブーレジリエンス研修会からもたくさんのことを学び,一緒に心の復興について考えました。

この5年間に話し合ってきたこと,MAPを体験した人の声を拾い,心の復興という視点でMAPを捉え直したときに,「レジリエンスをはぐくむための9つの力」が生まれました。「今まで学んできたMAPの何が役に立ったのだろう」という出発点に対しての一つの答えとしてこの冊子が出来上がりました。その9つの力に対応してアクティビティを進めるとしたら,という事例も紹介していますが,これについても何度も話し合いをしました。もしもやってみて「こうも言えるのではないか」という別の視点が見えたとしたら,それも正解です。指導者が「レジリエンスをはぐくむ」という視点で活動を提供するという意識をもってみようというのもこの冊子が提案したいことです。


補足

冊子の中に出てくる「アドベンチャーを使った子どものケア研修会」の様子は,こちらにまとめてあります。合わせてお読みいただくと,バンブーリジリエンスについての理解が深まるでしょう。

2011年 PAJ主催研修会(11月)
 特別企画「アドベンチャーを使った子どものケア研修会」
 ~ As a beginning of the Bamboo Resilience Project !~