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むしさん、はじめまして。
ちょうど二人で絵を描く活動を学級で行ったばかりなので、興味深く読んでいます。
学級の中で悪口を手紙に書く行為が少し続いた時にこの活動を行いました。5人か6人の生活班で行ったので、ペアが組めない人はその様子を観察して後で述べる役にしたり、男女のペアでもいいかどうかはチャレンジバイチョイスでいい、そしてそのチャレンジを尊重しよう、ということで始めました。わいわいがやがやで笑い声がいっぱいの楽しい活動になりました。
子どもからは、相手に全部任せていたからうまく書けた、相手が全部書いたからあまり何もしていない、ふたりとも力が入っていて変な絵になった、マジックが行ったりったり来たりで大変だった、ふざけてけんかみたいになって書いていた・・・となりました。
みんなの絵を黒板に貼って、どんな様子だったかを聞いていきました。
ここから先は、切り口というか先生の視点を与えていきました。(これは良くないかもしれません)
全部相手に任せてしまうとこういう整った絵になりますね。でも、もう一人の考えはあまり出ていないようですね。二人とも考えを押しだしてマジックが動きにくかった所はうまく絵が書けなかったようですね。
さて、相手に全部任せて一緒に書いた絵は整っていますが、いい絵なのでしょうか?
二人とも考えを押し出してマジックが動かなかった絵は、だめな絵なのでしょうか?
もしこれが悪いことをしようとしている時だったら、どうでしょう。
この整った絵のもつ意味は何でしょうね。
勝手に動いていくマジックに触っている手はどんな気持ちなの?
マジックが互いに違う方向にひっぱって動かないことは何を表しているの?
このうまく書けていない絵のもつ意味は何でしょうね。
相手に任せた方がいい時ってどんな時、どんな場面?
お互いの考えを出し合い、ぶつけ合った方がいい時ってどんな時?どんな場面?
ということを投げかけ、考えさせて終わりました。
ちょっと使い方は違うかもしれませんが、子ども達が考え始めたようで、その後、悪口の手紙は陰を潜めています。
これは生徒指導的な視点の切り口として使った例でした。
kenya
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