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Sphinxさん。初めまして。レスを付けて頂きありがとうございました。2人で絵を書く活動について、私の感じた切り口に興味があるということで、さっそく書かせて頂きます。
今回この活動をしてみて、以下の切り口があることに気づきました。例えば・・・
・ 2人で共同作業をすることの難しさに気づくこと。
・ 相手の考えに、ゆだねることで完成度の高いものができること。
・ 1つのお題に対して、それぞれが持っているイメージのギャップに気づくこと。(りんごと一言にいっても、それぞれの受け取り方と、イメージするものは全く違うこと)
・ 1つの絵を完成させるためには、いろいろな協力の形があること。
・ 2人とも意志がなければ、何もできないこと。(ある意味リーダーシップや積極性が必要なこと)
・ 相手を意識して協力することが必要なこと。
などです。もっといろいろな切り口が他にもたくさんあるとは思うのですが・・・(これから、活動をしていく中で見つけたいと思いますが、他にもMAP研のみなさんの視点で何かあれば教えてください)。
つまり、この活動で、上に書いたようなことを引き出すことができることをファシリテーターが知っていれば、どんなことを考えさせたいときに、このアクテビティをもってくればいいかという、シーケンスができるわけですよね。
そして、ファシリテーターとして、参加者やグループからこれを引き出すため、こんな問いや投げかけができるということになります。
・ 2人で描いた絵には、お互いのイメージが何パーセントずつ反映されていますか?
・ 共同で作業して、お互いの思いを反映するためには、何が必要ですか?
・ 自分の意志を通そうとしたか、相手の意志を尊重しゆだねようとしたか?あなたはどちらの立場でしたか?
・ 普段の生活の中で、自分はどんな立場にいることが多いですか?(意志を押し通す方?それとも、誰かの意志にのっかってしまう方?)
・ 2人の意志が対立したとき、どのような解決策が考えられる?
・ 2人とも積極性がなくて、絵が描けない状況では、2人は何をすべきでしょうか?
などなど・・・。これがそのまま、ふりかえりの視点になりますよね。(きっと、このアクテビティには、もっとたくさんの切り込み方がまだまだあるに違いない!!!)
そして、特定のことに的を絞るならば、下のようなバリエーションもいろいろ考えられます。
・ 自分の意志をなるべく反映できるように(お互いゆずり合わずに)書いてみる。
・ 相手の意志を反映できるように、自分の意志を押し消して書いてみる。
・ 事前に2人で話し合い(打ち合わせ)をしてから書くのと、その逆をやってみる。etc.
エレメントもアクテビティもそうなのですが、やはりフレーミングがすごく大切だといつも感じます。
実際にファシリテートしていて、参加者やグループの振り返りから、あっ、そんな切り口もあったのねぇ〜と、そのアクテビティから今まで自分の頭の中になかった新しいフレーミングが見つかったりして、思わず「もうけた!」と感じることも多々あります。
1つのアクテビティにも、いろいろな切り口があって、ファシリテーターがそのグループに何を気づかせたいのかによって、使うアクテビティも一連のシーケンスの中での位置づけも決まってきますよね。
アクテビティを使いこなせるファシリテーターになるためには、アクテビティの持っているフレームをたくさん引き出し自分のものにしておくことと、それを一連のシーケンスの中でどこに組み込んでいくかを見極めることができることが大事だと感じてます。
長々と書かせてもらいました。すみません。また、色々な方から御意見がもらえること、楽しみにしております。では、また・・・。
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