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▼まんちゃん:
コメントありがとう。
返事が遅くなってしまいました。
>特殊教育諸学校を離れても自閉症について学習している君には,やはり頭が下がります。
自閉症の魅力に一度とりつかれると,もう元には戻れません。(^_^)
一般的には,自閉症児というのは養護学校などにいると考える人が多いと思いますが,実はまんちゃんもご存じの通り,知的障害のまったくない…というより場合によっては私たちよりずっと頭のいい,あるいは才能に恵まれた…自閉症の人もたくさん存在するんですよね。例えば,アインシュタインやエジソンも,山下清画伯も自閉症だったと,最近では考えられています。
先日,長崎の幼児殺害事件を起こしたとされる中学生の精神鑑定が発表されましたが,高機能広汎性発達障害という診断,あれは要するに知的障害のない自閉症ということです。診断名が広く社会に知れ渡ったため,同じ障害を抱えるこどもの保護者や,本人は,今,とてもいたたまれない気持ちになっていることと思います。愛知県豊川市の事件のときよりは,マスコミの対応が冷静だったのがせめてものすくいですが。
「自閉症」という障害が事件を引き起こすことはない。
新聞記事にはちゃんとそう書かれています。それでも「高機能自閉症」という言葉と事件が,市民の中で短絡的に結びつけられる危険性を感じざるを得ないわけです。
この中学生のように,ちゃんとした診断を得られないまま,どこか変わっている生徒として,学校や友達や,場合によっては家族から不適切な対応をし続けられている自閉症の人が,世の中にはたくさんいるのかもしれません。たとえ,適切な診断をされていても,学校の対応が不適切だという事例は,私も高校現場で実際に経験したり,聞いたりしています。
通常の小中高で教師をするすべての人が,自閉症に対する正しい認識をもって,医師や臨床心理士と協力して指導していくようにならないかな,というのが私の願いです。養護学校と高等学校を行ったり来たりしている私が,その経験を活かさなければならないわけですけど。
ところで,これを読んでいる皆さんの中で「自閉症って心の病じゃないの?」と思っている方,どうぞこちらを読んで目を覚ましましょう。
いっしょに勉強しようよ、子どもの自閉症のこと
http://www.ypdc.net/isshoni.htm
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