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Sphinxです。
今日,特別支援教育センターで行われたMAP研修会で「クロスロード」を紹介したところ,予想外に反響がありましたので,こちらに紹介しておきます。
クロスロードは,阪神大震災における神戸市職員の体験を元にした,災害時の「究極の選択(決断)」をするアクティビティです。例えば,
「被災から数時間。避難所には3000人が避難しているとの確かな情報が得られた。現時点で確保できた食料は2000食。以降の見通しは、今のところなし。まず、2000食を配る?」
というような問題に,各自がイエス/ノーで答えて,それについてグループで話し合うというものです。
災害時に必要な情報が十分に集まらないなかで,即断即決で物事を進めていかなければならない被災地の状況を,シミュレーションで追体験できるような活動になっています。
「クロスロード 災害」という2つのキーワードで検索すると,いろいろ引っかかりますが,次のサイトが参考になるでしょう。(他にもたくさん参考になるサイトがあります)
震災の実体験が教材に 京大などがカードゲーム化(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/0731ke40790.html
ゲーミングシミュレーション
クロスロード「食の安全編」(商標登録済商願番号2004-83439および2004-83440)
http://www.fsc.go.jp/koukan/kouza2008/saga/saga200711-kouen2.pdf
震災関係のクロスロードは2種類あり,京都大学の生協からネット購入することができます。申込みのところに「※申し訳ありませんが、組合員以外の方はお申し込みいただけません。」と書いてありますが,その下の問い合わせ先に問い合わせてみてください。私は,【神戸編】と【市民編】を購入しました。
http://www.s-coop.net/rune/bousai/crossroad.html
それから「防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション」という本は,アマゾンで買いました。
最近,地震が多いですが,宮城県沖地震も10年以内に60%の確率で発生すると考えられています。仮に10年後に起きたとすると,そのとき今の高校生が25歳。地域の主要な働き手となっているころです。こういう研修を通して,実際の被災場面で活躍できる人材が増えてほしいと思います。また,避難所が開設される可能性のある学校の先生への研修としても,なかなかいいのではないかと思います。
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