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▼やだぴー:
はじめまして!
私も皆さんの実践を知りたいです。
実は先日,ある高校に出向いて自分の実践の一部をご披露したんですけど,その時につくった原稿を下に貼り付けます。私はこんなかんじで試行錯誤してます。新入生オリエンテーション合宿については,MAP研ウェブサイトの「資料室」に掲載しています。詳しくはそちらをどうぞ。
やだぴーの試行錯誤はどんなかんじですか?
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▼実践事例
▽氷山の話
・氷山の一角
→海面に出ている1割:アクティビティをつかった活動
→主に特定少数の生徒に対して,非日常の学習場面で用いることがい。
→海面下で見えない9割:アクティビティを使わない活動
→日常のすべての指導場面で,つまり生徒と接するときにいつも,
生徒の内面で体験学習サイクルをまわすイメージを持つということ。
あるいは,それがうまくまわるような支援をしていくということ。
▽アクティビティをつかった活動
・新入生オリエンテーション合宿での仲間づくり
・テニス部の合宿
→テニス部:ダブルスのチームの協力が不足している状況
二人で協力するアクティビティ
年度初め→チーム全体の目標設定
・特別指導(教師への暴言と器物破損)
→自分の感情のコントロールがうまくできていない結果
→まずそういう自分の状態を認識する(LOOK)
→次にどうすればいいか考える(THINK→Plan)
※「対立が力に」の温怒計と対立エスカレーター
▽アクティビティを使わない活動
・欠点者指導(保護者・生徒)
→普通の欠点者指導は?
→ 保護者と生徒が一方的に怒られる(私のイメージ)
でもそれで,生徒の内面にPlan→Do→Look→Thinkのサイクルは
まわるだろうか?
→まず,欠点をとる生徒はPlanもDoもない!
そういう状況をLookさせるところからはじめる必要があるよね?
資料の説明〜保護者と子のコミュニケーションの中で仕上げていく。
・クラスの規範作り
→1年生:秋になって居心地が悪いという生徒が急増!
→生徒に書かせると,ちゃんといろんな意見が出てくる。
→自分たちの意見だから,説教よりずっと重みがある。
・新入生オリエンテーション合宿で発生した問題
→ 合宿中にいくつかの班で仲間はずれの事件(よくあること)
※そういうとき普通は?
「仲間はずれをするな」という指示(正解)が
前面に出てこないですか?
→答を見つけるのは教師ではなく生徒。
生徒の心の中にLook→Thinkが生まれないと,
どうしようかというPlanも出てこない。
私たちの最初の仕事は,見えたこと,起こったことを
生徒にそのまま返すこと。
「今,こんな事が起こったよ」
「今,みんなのこういう点が見えたんだけど」
▽まとめ
・例えば新入生オリエンテーション合宿などの行事。
体験して「あー楽しかった」で終わり→
その後の生活に合宿の体験が何も活きない。「体験だけ学習」
常に「生徒の内面にPlan→Do→Look→Thinkのサイクルをまわす」
というイメージを持って指導すると,
言葉がけ,用意する資料,与える教材,
そんなものが根本から変わってしまうというのが私がMAPに出会って
取り組んでいるなかでもつ印象です。
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