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【1823】学力向上とMAP Sphinx 07/6/17(日) 16:40

【1831】テストは成績のいい子にもよくない!という話 Sphinx 07/6/23(土) 8:29
┗ 【1833】Re:テストは成績のいい子にもよくない!とい... kenya 07/6/23(土) 23:07
┗ 【1834】Re:テストは成績のいい子にもよくない!とい... みっちぃ 07/6/25(月) 9:06
┗ 【1835】ヒューマン・ネットワークです! タッキー 07/6/25(月) 20:48
┗ 【1836】Re:ヒューマン・ネットワークです! みっちぃ 07/6/25(月) 22:37

【1831】テストは成績のいい子にもよくない!とい...
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 Sphinx E-MAILWEB  - 07/6/23(土) 8:29 -

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   Sphinxです。

kenyaのフィンランドレポート,とても興味深いですね〜。

特に授業における秘策はなく,ごく普通の授業が行われているというあたりも,MAPと似ているところじゃないでしょうか。

「国全体に福祉という考えがしっかりと根付いているため、フリュバリューが出来ている」と感じたとのことですが,日本とフィンランドの文化的な違いが,互いの教育の違いにも大きな影響を及ぼしているように思います。フィンランドでは国民の一人一人に,学習の主体は自分という認識があるようです。ひるがえって,日本の一般的な感覚は「学習は学校で教えてもらえるもの」です。教育再生会議の感覚もこれですね。主体性の認識(感覚)がまるで違うと思います。総合的な学習の時間が日本で成功しないのも,ここに理由があると思っています。

そういう文化的な違いが大きすぎて,みっちぃの研究につながるものがフィンランド教育から得られるかどうかちょっと心配だったりしますが,私たちはMAPを武器にして主体的な次世代を育てたいわけですから,みっちぃには是非ともがんばっていただきたいです!!

ところで,日本ではテストがあるからこどもたちは勉強すると考えられています。ところが,フィンランドではテストがないのに,日本のこどもたちよりよっぽどモチベーションが高い。しかも,それで学力世界一。テストって本当に必要なんでしょうか。

今週の火曜日(19日)のNHKラジオ第一で,フィンランド教育が取り上げられました。朝7時20分から約10分の「ニュースアップ」という枠です。私が読んだ本を書いた福田誠治教授のインタビューでしたが,その中で「フィンランドの学校にはテストがない。テストというのは,それをすることによって成績の低い子のモチベーションを下げるだけでなく,成績の高い子の伸びる余地をも押さえ込むということに気づかされたのが,フィンランドの教育から学んだ一番大きな点です」と,だいたいこんな話をしていたんですね。

テストが成績の低い子のモチベーションや自己肯定感を低くするものだというのは私にもすぐに理解できますが,成績の高い子にもよくないという視点は新鮮でした。でもあらためて考えると,テストをするということは,学習内容に枠をはめるということです。MAPでは「自分の中にある枠を乗り越えよう!」と奨励しますよね(ナインドッツなどで)。テスト範囲が決まれば,そこしか勉強しません。また,勉強の内容も,他者のつくるテストに上手く反応できるような学習方法になるわけです。これでは本来の自分で学ぶ楽しさは半減です。学びたいことを学ぶから楽しいんです。今現在興味のないことを学ぶように強制されても,学ぶ楽しさは感じられない。

そういえば,養護学校のこどもたちも,テストがないけどよく学びます。養護学校から学びを見ていると,フィンランド教育の意味がより分かるような気がします。

【1833】Re:テストは成績のいい子にもよくない!と...
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 kenya  - 07/6/23(土) 23:07 -

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   kenyaです。
Sphinxの話題提供、いつも興味深くていいですね。
私も一番参考になった本は、福田誠治さんの本です。
レポートがあるため、フィンランドセミナー参加前に、フィンランド関係の書籍を読むようにいわれ紹介された本は、福田誠治さんの「競争しなくても世界一」「競争やめたら学力世界一」、増田ユリヤさん、苅谷剛彦さんの「欲ばりすぎるニッポンの教育」、フィンランドメソッド5つの基本が学べるフィンランド国語教科書小学3年4年、全国海外教育事情研究会の機関誌などです。これらの本を読みあさって行きました。

何度もいうように福祉の考えがしっかり根付いている国という印象は強いです。
教育省のお偉い方々はすべて女性の方がずらりとならんで説明していました。
「みんな女性ばかりですね。どうして男性はいないんででしょうね。」という話をしていたら、そういうことを話題にすること自体失礼かもしれないよ。歴史的に女性の地位が早くに確立した革新的な国なんだから、と一緒に参加した先生に指摘されてしまいました。実際、女性が社会の中でたくさん活躍しています。フィンランドの家庭は、基本的に共働きだというのも驚いたことの一つです。だからこそ子育てや教育に対する権利やサービス、予算のかけ方が日本とは大違いなのです。自治体で余った予算は教育に割り振るという考えもすごいです。未来の子供たちの教育に投資をすることが国の発展につながるということだそうです。その分、物価はすごく高いです。コーラは300円もします。たばこは800円位します。店に入ってビール1杯と料理1品を頼んで夕食をとると、大体5000円位を払っていました。サービスや権利を受ける福祉のための税金はかなり高いです。ユーロも高いです。
なので、Sphinxが言うように「文化的な違いが大きすぎて」日本に簡単には当てはめられないことも多いと私も思います。でもそこを日本の教育で研究していくのもおもしろいと思って今いろいろ考えています。フィンランド教育が話題となって同じものをそのまま入れようとする流れがあるとは思いますが、土俵が違うということで割り切って、みっちぃの研究も考えたら取り組みやすいかもしれません。

成績の良い子はどうするのですか?
この質問はセミナーに参加した方々からよく話題に出ていろいろなところで質問がされていました。これについては、答えはちょっとにごした感じで曖昧なものでした。日本のように、よく出来る子への手立てをどうするか?ということはあまり考えていないようなのです。それよりも分からない子を引き上げる手立てに力を入れているようです。実際の授業では、できる子は、どんどん発表したり、グループ活動で活躍していて、それがその子にとってもいい評価となっているような印象を受けました。できる子は自分で勉強するからそれでいいと本には書いてありました。自分でいろいろ進めていくというところができる子にとってはプラスになるのかなぁ・・・とそう思う反面、それだけでいいのかなぁと思うのも反面。日本は個に対応した授業として、両方をねらっています。このあたりが教育の福祉という考えで、日本と違うところかなと思いました。
テストがない、とは言われていますが、私が小学校を訪問したときは英語のテストをやっていました。ただし、それで成績をつけると言うよりは、理解度を把握して次の授業に生かすためのテストのようです。時間割や教科のカリキュラムの説明もありましたが、大きなテーマがあり、教科がいろいろクロスしてじっくり取り組めるようになっていました。成績重視のテストがないため、カリキュラムもゆったりしていて、つけさせたい力をじっくりと伸ばすための教育ができる余裕があるように感じました。
テストに追われてしまいそうになるこの時期には、フィンランドの教育の説得力が増しそうですね。

【1834】Re:テストは成績のいい子にもよくない!と...
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 みっちぃ E-MAIL  - 07/6/25(月) 9:06 -

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   Sphinxさん kenyaさん

みっちぃです。
Sphinxさん,kenyaさん,私の研究のことにまでアドバイスをいただきありがと
うございます。

昨日,まんちゃんからフィンランド教育に関する本をたくさんお借りしました。
こういうとき,情報をたくさんもっている方が近くにいるというのはたいへん
ありがたいことです。(まんちゃんの家は私の家の斜め向かい)
フィンランド教育に関する本を注文する際,レビュー(評価)を読んだら,国の
規模も文化も違うのに,それを比較することはバカげている,というような批判
的なものもありました。まぁ確かにそりゃそうだなぁ,と思いますけどね。日本
はすぐ他の国のいいところを真似したがるけど,だからといって「今度はフィン
ランド教育だ〜!」なんてことにはならないと思いますけどね。
私の研究の方向としては,フィンランド教育は参考になる部分も多いと思います
が,やはり基本は「MAPをどう生かすか」「MAPをどう広めるか」ということで考
えていくのが,立場上いいのかなぁと思っています。ただ,自分のクラスや一部
のクラスに,MAPを実践して,その効果をまとめるっていうだけでは物足りないし
そのあたりをあれこれ悩んでいます。あぁどうすっぺー(^o^)

【1835】ヒューマン・ネットワークです!
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 タッキー E-MAIL  - 07/6/25(月) 20:48 -

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   ▼みっちぃさん:

こんばんは,タッキーです。
いつぞやは突然のお誘いにも応じてくださってありがとうございました。

研究の方でも,がんばっていらっしゃる様子。
エールを送ります!

やはり基本は「MAPをどう生かすか」「MAPをどう広めるか」ということで考
>えていくのが,立場上いいのかなぁと思っています。

私もそれに賛成です。MAP研で取り上げているテーマそのものですよね。
これまでの研究会の活動内容にも,大いに生かせるものがあると思います。

ただ,自分のクラスや一部
>のクラスに,MAPを実践して,その効果をまとめるっていうだけでは物足りないし
>そのあたりをあれこれ悩んでいます。あぁどうすっぺー(^o^)

それも,ヒューマン・ネットワークですよ。
みんなが実践していることの情報をもらって,
実践した人の考えを聞いたり,子どもたちの声をまとめたり,
それこそQUなどで数値化したり,
かなりのデータが集められると思います。

(私は今年学級をもっていないので昨年のデータしか提供できませんが,・・・。)

7月の研修会にはいらっしゃいますか?
ぜひ,そういったことも持ち寄ってみませんか?
いろいろな視点からのプログラミングも刺激になって,またいいアイディアが生まれるかもしれません。お待ちしています。
(すみません,企画部モードになってしまいました。)

【1836】Re:ヒューマン・ネットワークです!
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 みっちぃ E-MAIL  - 07/6/25(月) 22:37 -

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   ▼タッキーさん:

みっちぃです。
お誘いありがとうございます〜
なんか,この前の件といい,タッキーに誘われることが続きますねぇ。(^.^)
実は,タッキーからのお誘いの前に,どうしても研修に参加したくて,
家族と交渉していたのです。その結果・・・・
ジャジャーン!2日間とも参加できることになりました。(^-^)//""パチパチ
どうぞよろしくお願いします。今のところ泊まりは考えていません。
2日間通うつもりです。しっかり研修したいと思います。

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