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▼エフェメラルさん:
はじめまして!
ようこそSphinxの掲示板へ!
>私は今、日本語教育に携わっており、ですからSphinxさんの環境とは違うのですが
>日本語教育のなかでも体験学習、参加型学習ということは盛んに取り上げられていて、『MAP』は参考になりました。
よかったです。
エフェメラルさんは Cone of Learning という図をご存じですか?
どのような学び方をすると,2週間後に頭の中にどの程度残るのかという図です。
例えばここにあります。
http://courses.science.fau.edu/%7Erjordan/active_learning.htm
私が勝手に日本語に直したものが,ここにもあります。
http://hiroy.kir.jp/geology/audiovisual/audiovisual15.html
なぜ体験型学習をするのかということを考えるときに,私はいつもこれを思い出します。
・読んだり聞いたりしたことは20%程度しか頭に残らない
・見たり聞いたりすれば50%ぐらいが頭に残る
・言ったりやったりすれば90%が頭に残る
その学習にどれだけ主体的にかかわったかが,学習を自分のものにするためには重要なんですね。ただ,すべての学習を主体的にさせるのは時間の関係上難しい。どこを主体的にやってどこを軽くすませるか,そのへんのバランスが大事なのかなと思います。
それから,MAPは「体験学習サイクル」という概念をとても大事にしています。これは「やりっぱなし」ではなく,「やった経験」を振り返ることでさらに学びを深めていくというようなものです。エフェメラルさんに見ていただいた「MAPの概要」にも図が載っているとおりです。体験が目的ではなく,体験をとおして何か大切なことを学ぶのが目的なんですね。
>概要の…●グル−プにおける人間関係…これってまさしく今所属している団体
>が抱えている問題です。
自分がそのグループの中にどういうふうに参加しているか…というのは,普段ほとんど気にしないと思いますが,実は自覚的に「こう参加している」と分かって参加するようになると,自分の行動や気持ちのパタンが読めてきて,問題が起こったときにも対処しやすいんですね。(メタ認知)
その「こう参加している」というところの視点を書いてみたのが,「グループにおける人間関係」です。私たちが日本で経験する集団をこういう目で見てみると,いろいろ改善点が浮かんできますよね。
でも,それを「これはダメだよ」と言われたからといってなかなか変えられるものでもない。そこで,体験型学習の出番というわけですね。
>さて…来週の授業案を考えようか?…ってもうこの時間じゃ頭働きませんね!
エフェメラルさんの体験型授業,「こんなことやったよ」とぜひ教えてくださいね!
これからもよろしくお願いします。
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