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見知らぬ人からも支援を受けられる「緊急時サポートブック」

特別な支援や配慮が必要な児童生徒が,常に持ち歩くサポートブックです。震災など緊急の場面で周囲の人から適切なサポートを得られるように,最低限の情報を記入できるようになっています。

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緊急時サポートブックの必要性

東日本大震災では,多くの児童生徒が学校で被災しました。しかし,こどもたちが学校にいる時間は生活時間の中のごく一部でしかなく,むしろ学校にいない時間に被災する可能性のほうが大きいと言えます。

特別支援学校の生徒の中にも,一人で通学したり,帰宅後に家で一人で過ごしている生徒は少なくないので,地震などの災害時,自閉症などの障害のある特別支援学校の生徒が,その場に居合わせた見知らぬ誰かに緊急に助けを求めなければいけないケースも十分に起こり得ます。

そんな時に使ってほしいのが,この「緊急時サポートブック」。

【ダウロード】http://hiroy.kir.jp/supportbook/em-supportbook.docx

※レイアウト内のシンボルは、ドロップレット・プロジェクトのDropsを利用しています。

DROPLET PROJECT: Drops ( a Picture Symbol Library)

このサポートブックは,本人を知っている人だけでなく,本人を知らない第三者が支援するときに有益となる情報を,コンパクトにまとめられるようになっています。WORDのファイルなので,保護者がWORDで必要な情報を入力して完成させます。

冊子にする方法

1ページ目から4ページ目までを縮小印刷して,うまくレイアウトしてA3の用紙にカラーコピーすると,折りたたんだときに8ページの折り本になります。5ページ目の「通学路の概略地図」は,その裏面に印刷します。

※印刷・製本のしかたはこちらを参考に。

旅行のしおりの作り方

利用方法

この「緊急時サポートブック」を,通学カバンやいつも身につけているウエストポーチに入れておき,必要な時に取り出して使うことで,本人を知らない人からでも適切なサポートを受けられる可能性が高まるでしょう。また,本人が自分から出せなくても,避難できずに困っている様子を察知した人が,カバンを開けてサポートブックを見つけるということも考えられます。

本人だけでなく,保護者も同じものをつくって保管しておくと,例えば避難所で生活することになったときに近隣の人にそれを配って,配慮や支援をしてもらうことができるようになります。学校では,個別の教育支援計画の様式の一つとすることで,個人のファイルに保管されることになり,毎年保護者と見直す機会も保証されます。

枠の大きさや内容は,一人一人に合うように自由に改変OKです。ぜひこのサポートブックを作成して活用してください。