MAP研究会は,宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。
■ 日 程: | 2014年11月1日(土)〜2日(日) |
■ 場 所: | 国立花山青少年自然の家 |
■ 内 容: | 絆「ロープワーク・ハイローエレメント」から「MAPで心の復興」まで ~MAP研究会&バンブーリジリエンス コラボレーションプログラム~
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■ 担 当: | ■■■ |
■ 報 告: | えんやす |
■ 参 加 者: | 12名 |
PAJよりアンディをお迎えし,『探求のコミュニティ』を2日間を通したテーマとして,研修を深めた。
【1日目】ロープワーク・ハイローエレメント チャレンジ
知り合う活動
ビーイング
「教育活動の中で最近気になっていること」を出し合い共有し,2日間大切にしたいことを決める。
→『みんなが満足するとはどういうことか』
大切にしたいことを意識してのグループチャレンジ
- ローエレメント「ジャイアントシーソー」
- ロープワークを学ぶ(ハイエレメントチャレンジへ向けて)
- ハイエレメント「キャットウォーク」「ムササビスウィング」
【2日目】心の復興とバンブーリジリエンス
宮城県教育委員会が3年間取り組んできた「心の復興」についての説明(いっきゅうさん)
これまでの実感と学び
- 震災の時,その後にMAPが役に立った。
- 阪神淡路大震災からの復興事例から学び,教育者だからできる「セルフケアを引き出す支援」が大切であることを実感した。
- グループの力を生かし,治療と予防を分けて考えながら教育実践を進めたい。
現在見えていること
「グループアプローチをして,児童生徒がお互いに気付き合う,癒し合う関係性が生まれる環境づくり」
- 「みんなで協力して成し遂げていこう」を実感する活動
- 「自分は必要とされている」を実感する活動
- 「つながりを感じる」を実感する活動
- 「前向きに考えることは大事だ」を実感する活動
- 「過去にこだわらない」を実感する活動
- 「心のバランス」を実感する活動
- 「行動が感情に影響する」を実感する活動
- 「感情や考え方が行動を左右する」を実感する活動
- 「状況把握と目標設定をし,その上で適切な活動を提供する」ということ
PAJ・ジムショーエルと宮城の人間で取り組んできた「バンブーリジリエンス」についての説明(アンディ)
PAJとジムがやりたいこと
- (宮城に何かできないか。)という思い
- バンブーリジリエンスが心の復興の中に生かされていくこと
PAとバンブーの関係とは
- PAにいつもとは違うところから光を当てて生まれた影のようなもの
- 体験の中で(できるじゃん!)と思えること,自分を知るということを大切にしていく。
体験と振り返り
- 振り返りはアセスメントに近い
- セルフアセスメント,ピアアセスメント,グループアセスメント
プログラムとして
「リジリエンス(レジリエンス)研究の現在(白鴎大学 仁平義明 教授:児童心理2014年8月号より)」を読んで,共感・疑問・興味・深めたいこと・心の復興との関連など
共有したこと
- 認められること,必要とされることを実感できる場を意図的に設定することと,それが意識できる言葉がけの大切さ
- たくさんのメンターの存在(気付かせ,かかわりながら実感できるようになる支援)
- 役割をもらって(うれしかったなあ。)と思うような認められる経験
- 教育者自身のリジリエンス
- 「災害」「がん」「難民」「介護」によるストレスの問題はなかなか把握しにくいが,これらがストレスになることをしっかり心に留めておく必要がある。
- いじめ,不登校などのリジリエンスも大切
- ハーディネスとはどうやって生まれるのか。リジリエンス,トラウマ後成長はハーディネスからは生まれないのか。
- リジリエンスした後ではなく,今苦しんでいるという状況におけるリジリエンスをどう支援するのか,予防的なかかわり方はあるのか。
- リジリエンスを示した人の特徴から明らかになったプラス要因について,それを身に付けるための方法を分析し,実施する。
- リジリエンスを導く具体的なプログラムの事例,実践者の紹介,MAPはそれに成り得るのか。
- 新しい環境で自分たちができることは,居心地のよい空間を自分たちでつくっていくこと。
- リジリエンス尺度とはどのようなものか。
- 20%の人を立ち直らせた要因は何か。80%の人が立ち直れなかった理由は何か。
- コミュニティのリジリエンスとはどういうことか。(リジリエンスにおける個人とコミュニティの関係を知りたい)
仁平教授には1月24日(土)MAP研究会で御講話をいただく予定となっており,上記内容を事前にお伝えするようにする。
これからの教育実践へ向けて~取り組みたいこと~
(上記 心の復興について「現在見えていること」の項目を意識して)
参加者からの声
- アクティビティ「グリッド」リジリエンスの視点で
- 子どもへの支援,助言,教師の立ち位置を意識する。
- Being(グループ,セルフ)
- 全員リレー
- トレジャーハンター(児童生徒に寄り添い,会話の機会を意識して増やす)
- 地域から学校を支える活動
- ジャーナル,個に応じて声をかけること
- 学び合う集団づくり
- 他校との交流
- 日直の取組をみんなで認める場づくり
- 職員として学校づくりを考える。
(以上)