トップページへのリンク 11月研修会【 MAPLS 2013 】

MAP研究会は,宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。

■ 日   時:2013年11月 9日(土)10:00〜10日(日)16:00
■ 場   所:国立花山青少年自然の家
■ 内   容:1)ファシリテーターとしてのスキルアップ
2)震災からの「心の復興」についてできることを考える
■ 担   当:企画委員
■ 報   告:えんやす
■ 参 加 者:7名

今回のMAPLS(マップルス)は,PAJ(プロジェクトアドベンチャージャパン)トレーナーのアンディを講師にお招きして開催されました。

午前の研修

今回のMAPLSの目的について

MAPが不登校対策から始まったこと,震災を経て「心の復興,心のケア」で役立てることを体験を通して学んでいこうと確認し合いました。

また,今年度実施された宮城県教育委員会の事業「MAP講習Ⅰ」は,これまで実施されてきたことを踏まえつつ,「心の復興」を意識した内容を盛り込んで行われたことが報告されました。

「PAバッグ」コンペ!

2チームに分かれ,予算8万円と言う設定で,アクティビティに使うPAグッズをベストチョイス。よく使う物,数が必要な物,代用がきく物など,互いのこだわりを伝え合いました。

ウブンツ・カード

楽しいコミュニケーションカードで,脳みそフル回転。一つのカードで,いくつもの遊び方があることを知りました。

一番星

メンバーで協力して,輪になっているロープで星形を作る課題解決。作戦コーナーでは話すことができますが,いざチャレンジとなったら話さずにコミュニケーションをとって取り組みます。

午後の研修

冒険の森へ

ヒューマンカメラ

冒険の森で,深まる秋を感じながらのヒューマンカメラ。自分の今の気持ちを表す景色を見つけ,ペアの相手へ説明付でプレゼント。

PAエレメントを使って

アイランズ

2枚の板だけを使って,3つの浮島を協力して渡る課題解決。話をしないで活動する人,目を閉じて活動する人のどちらかの役割を与えられ,相手,自分を感じながら活動しました。(途中で,ブリーフィングの仕方を確認しました)

ホエールウォッチング

船に乗り込むところからバランスをとっての活動。かかわるメンバーのイメージが一つになった瞬間,みごとに乗り込み完了となりました。

パズルピースで目標確認

今回の自分自身のスキルアップへ向けての目標をパズルの1ピースに記入。体験の中で気付きがあった時に,裏に書き込んでいくことになりました。

ニトロクロッシング

メンバー一人一人がロープを使い,力を出し切って渡りました。

TPシャッフル

モホークウォーク

ブリーフィングの仕方を確認しました。

屋内に戻ってアンディの講義Ⅰ

アドベンチャー教育について

アドベンチャー体験を分解してご説明いただきました。アドベンチャー教育では,Affect(感情)に焦点を当てるところが特徴であるということでした。

学びの手法

  1. 体験が語る
  2. 体験について語る(ファシリテーターがグループの見えたこと,聞こえたこと,感じたことを伝える)
  3. 体験を振り返る
  4. ブリーフィング(説明)で直接的に前振り(フロントローディング)する(例えば「前の活動でこう言っていたから意識してやってみましょう」と呼びかける)
  5. ブリーフィングで,学びにつなげるための比喩的枠づけ(フレーミング)を行う(たとえを使って学びを焦点化する)
  6. ブリーフィングで間接的に前振りする(行動変容を促す)(例えば「あるグループは○○○のようにやっていました。みなさんはどうしたいですか?」)

学びの手法として,「(3)振り返り」ばかりを重要視するのではなく,上記のすべてを意識してかかわるようにする。

Adventure Wave

日常の一部分をもってくるという意識。ブリーフィングにおいて,しっかりと前の体験とつなげることがポイント。ディブリーフィング(振り返り)では,次の体験につなげることを大切にする。

『人を支えること』を体験的に学ぶ

あんたがたどこさ

手押し相撲 → スポッティング

トラストシークエンス

ジオ・クロッシング

立方体の一面から別の一面へ通り抜けるが,一経路一人しか通れず,高い面も通らなければならない(高い面を通りたい)人が出てくる。『人を支える』体験を生かしての課題解決。

NIGHTセッション

明日の「クラスの絆が深まる楽しい活動ワークショップ」の活動内容(シーケンス)の検討

アンディの講義Ⅱ

Adventure Waveの詳しい説明

まとめ

PAをじっくり楽しみ,かみしめるような1日でした。特に,「人を支える」体験の再確認が,「心の復興」のヒントになると思いました。今日の学びを明日のワークショップにつなげること,「Adventure Waveを意識すること」が大切だと思いました。