トップページへのリンク 2009年 MAP研研修会(6月)

MAP研究会は,宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。

■ 日   時: 2009年 6月13日(土)
■ 場   所: 仙台市民会館・第2会議室
■ 内   容: ライティング・ワークショップ、リーディング・ワークショップ
——「書くこと・読むこと」が好きになる教え方・学び方
■ 担   当: 企画委員
■ 報   告: Sphinx
■ 参 加 者: 50名…ぐらい?

MAP研究会としては初の試みで,今回の研修会は授業づくりネットワーク「東北青年塾」との共同開催という形で行いました。埼玉県狭山市立堀兼小学校の岩瀬直樹先生(→いわせんの仕事部屋)を講師にお招きしての,ライティング&リーディング・ワークショップです。定員50名ということだったのですが,狭い会議室にギュウギュウ詰めになって,岩瀬先生の楽しい講義&ワークショップを堪能しました。

当日,西道路の渋滞を読み誤って遅刻してしまい,さらに,夕方からどうしても抜けられない用事があって早退したので,不完全な記録になってしまうことをお許しください。

なお,共催した「東北青年塾」のサイトには,同じ研修会の報告が完全な形で素早くアップロードされています。こちらと合わせてお読みいただけると幸いです。

**「第11回東北青年塾」のふり返り

第1部 ライティング・ワークショップ

はじめに

今日は,これから「作家の時間」の体験ワークショップを,1時間半という短い時間でぎゅぎゅっと凝縮してやってみます。その後,リーディングワークショップのお話しをします。皆さん,ぜひ楽しんでください。「書くことって,けっこう楽しいな」と感じてもらえるとうれしいです。

ところで,今日の作家の時間もそうなのですが,日常の授業とクラスづくりというのは相互にグルグル回るようにイメージしています。

プロジェクト・アドベンチャーやエンカウンターなどでクラスの人間関係や雰囲気がよくなったら,そこで学んだことを日常の授業に生かしていく,生かしたことがまたクラスづくりにつながっていくというように,授業とクラスづくりを同じ視点で組み立てるようにしています。日常の授業の中でも,クラスの人間関係がどんどん良くなるということを大切にしています。

「作家の時間」について

作家の時間の目的

作家の時間では,作文をうまくなることももちろんですが,それよりも「よりよい書き手を育てる」「書くことが好きになる」ということに主眼を置いています。

皆さんは作文を書くことが好きですか? 僕のクラスで聞いたら,27人中3人が好きだと答えました。4人が普通で,あとはみんなキライ。ぼくの1年生のこどもは,今書くことに燃えています。これがどの瞬間から書くことがイヤになるんでしょう。どの瞬間から「来年もまた行きたいです」と,紋切り型の作文になっちゃうんでしょう。

作家の時間では,「書くことがうれしい」「書いて何かを伝えたい」という人たちを育てたいと思っています。そのための手立てとしては,こどもたちの主体性を大切にするということ。それはつまり「書きたいことを書きたいように書く」ということです。

普通は与えられたテーマについて書かせられる作文が多いですが,考え方をこのように転換するだけで,こどもたちの意欲はビックリするほど変わります。作家の時間をはじめて見ると,「書きたい!」という気持ちがあっと言う間にわき上がってきます。今年も1時間目の作家の時間が終わったときに「もっとやりたい」とつぶやいた男の子がいました。「書きたいことを書く」ってそれくらい魅力的なんですね。

もう一つは,「作家の仕事をリアルに体験する」ということです。これはワークショップの中で詳しく触れていきます。

そして3つめのポイントは,友だちと読み会い教え合い,励まし合い,高め会うということ。作家の時間をはじめる前,こどもたちは自分の作文をガードして隠しながら書いていました。ぼくにいろいろ指導されるからでしょう。そして書いていることに自信がないから。ところが,作家の時間では,1ヶ月経ったらお互いの作品が飛び交っているような状態になります。

読み手も,以前は先生だけが読者でした。先生が読んで赤ペンでちょこちょこコメントを付けて返す。でも,作家の時間には多様な読者がいます。友達の前で読む,文集にして出版する,コンクールに出品する…読者がいることを大切にします。私たち大人が文章を書くときも,相手がいることが多いですよね。

作家のサイクル

材料集め

どんなこと書こうか…。

下書き

修正

作品に磨きをかけることです。もっといい作品にするために,書き出しを変えてみようとか,順番を変えてみようとか,ここの表現を変えてみようとか。原石(=下書き)をダイヤモンドにするイメージです。

校正

誤字脱字を直したり,行をそろえたり…。

清書

出版

このサイクルを1年に何度もグルグル回していきます。その過程で,友達と読み合ったり,先生に相談したりして学び合いをしています。

うちのクラスには,「作家の時間」進行表というボードが張ってあります。自分がどのプロセスにいるか,ピンで刺して表示することになっています。それぞれのこどものスピードが違うので,みんなやっているプロセスが異なります。このボードを見て,同じ段階の友だちを見つけて,読み合ったり協力したりしています。ボードとピンと100円ショップで210円です。

1時間の授業の流れ

ミニレッスン

最初に5分〜10分程度,ミニレッスンを行います。いわゆる「授業」で,教える時間です。例えば,作家の時間の学び方,作家ノートの使い方,修正のしかた,比喩の使い方など。

書く時間

書く時間はたっぷり取ります(30分)。この間,先生は歩き回って,いろいろ相談に乗ったり,アドバイスをしたりほめたりします。

共有の時間

みんなで今日学んだこと,きょうできた作品を共有する時間です。

「作家の時間」ワークショップ

では,これから皆さんに,実際に作文を書いていただきます。

題材集め

こどもたちは作家ノートの裏表紙に,書けそうなネタを集めてリストをつくっています。例えばこのこどもの場合…

今日はしばりをつくります。「昨日1日と今日起きてからここにくるまで」の出来事で作文を書きましょう。「昨日1日と今日起きてからここにくるまで」に,見たこと,聞いたこと,したこと,気付いたこと,思ったこと,考えたこと,感じたことを,ノートにたくさん書き出してください。時間は3分です。

…… 作業中 ……

時間です。それでは,書き出したリストをグループの2〜3人に紹介してください。お互いにリストを見せ合って,「これってどういうこと?」と質問したりして,少しおしゃべりしてみましょう。その中から「このネタはものになりそう」というものが見つかるかもしれません!

…… おしゃべり中 ……

今日は仮に,この会場にいる人が読者ということにしましょう。それで,今,書いたりおしゃべりした中で,今日はこれを書いてみよう,これなら書けそうだ,というものをひとつ決めて,リストに○を付けてください。これが決まれば8割完成したも同然といわれるほど,作家にとって一番大事な部分です。

ここで,こどもの場合,書くことが決まるまで待ちましょう。3ヶ月書くことが決まらなかった子もいます。待ったら必ず書き始めます。書き出したら怒濤の勢いで書き続けたりします。

下書き

それでは,書くことが決まったらさっそく下書きをしましょう。下書きは,書きたいことを書きたいように書いてください。ノートの左側に書きます。右側にはあとから修正をしたり,書き足したりするための作業スペースとして空けておきます。友達からのアドバイスを付箋でもらって張るのも右側のスペースです。

下書きのコツは気負わないこと。自分への期待値を下げて書くことです。上手く書こうと思った瞬間に筆が止まって書けなくなります。後からいくらでも直せますので,まずは気楽に書き出しましょう。

また,文章のジャンルにもいろいろあります。

紀行文,小説,随筆,ノンフィクション,詩,SF,報告文,説明文,論説文,手紙,感想文,物語,俳句,短歌,経験文,日記,絵本,新聞記事…

自分の取扱説明書みたいなものを書く子もいます。「私とはこう付き合うといいですよ」みたいな…。私の給食の食べ方という説明書という文を書いた子もいます。何を書くかが決まったら,どのジャンルで書くかを決めましょう。

こどもたちには「作家として一番集中できるスペースを見つけましょう」と話しています。友達と相談してしゃべりながら書く子もいるし,こもって黙々と書く子もいます。図書室で調べながら書く子もいます。廊下はサイレントルームと名前を付けてあって,ひと言もしゃべらないで書く子は廊下に行きます。校長先生が通りがかると「おこられたのか?」と聞かれます。

下書きですから,どんどん書きましょう。めやす400字,時間は20分です。

…… 下書き中 ……

どうですか下書きの出来具合は。ここで気分転換に,こどもの作品をひとつ紹介します。

ここで,「もうやめる」「図書館に行った後,お母さんは」という2人の児童の作文を紹介された。「もうやめる」は,将来お母さんのような幼稚園の先生になりたいと思っているのだが,お母さんが休日に幼稚園に呼び出されてしまって,自分たちは祖母の家にあずけられてしまう。その時のへその曲がった気持ちを作文にしたもの。お母さんに「大嫌い!」と言い放ったが,帰ってきたお母さんに謝って,やっぱり幼稚園の先生になろうと思い直すところが感動的だった。「図書館に行った後,お母さんは」も,ユーモラスで楽しい作文だった。

こういうストーリーは,みんな持っているんですよね。この作文に触発されて,嫌いじゃないのに口答えしてしまうというストーリーを,みんな次々に書き出しました。

修正

では,作品の修正に入ります。文章構成の見直し,タイトルの変更,書き出しや書き終わりの変更,セリフの挿入など,作品に磨きをかけることをやります。

普段はまず自分でやってから友達と交換して行いますが,今日は時間も短いので自分ではやったことにして,友だちと交換して修正をし合います。…と言うと,どこでやっても必ず「え〜」と言われます。それぐらい自分の作品を見られることはドキドキするんですね〜。

今日は「大切な友だち」というやり方でやってみましょう。まず,先ほどとは別な人と作品を交換して,互いに読み合ったら,分からないことやもっと知りたいことを質問をしてください。そうすると,読んだ人はこんなところが分からないんだ…などと気づくことがあるかもしれません。

次に,良いところを具体的にほめてください。「この書き出しがいいね〜」などと具体的に。

いいところを互いにほめ合ったら,改善点を質問の形で相手の人に伝えましょう。「字が汚いね〜」ではなく,「もっと読者が読みやすくするためにはどうしたらいいかな〜」とか「どういうタイトルにすると,読者は読みたくなるかな〜」など,解答がいくつかある質問のしかたにすると受け入れやすくなります。

最後に,相手への愛をこめたファンレターを書いて交換ください。こういうポジティブなフィードバックは作家を元気にします。できれば2人ぐらいの人と交換して,多くの視点で修正をしてください。

…… 修正中 ……

こどもたちに聞くと,この修正しあう時間が一番好きとこたえる子が多いですね〜。最初のうちは何を修正すればいいか分からないので,ミニレッスンでそういうことを扱っていきます。

例えばこれは(左の写真),4年生で行ったミニレッスンのリストです。これが,お互いアドバイスし合うときの基準になっていきます。「擬音語を使ってみたら?」など。この表は,クラスに掲示してあって,いつでも参照できるようにしてあります。教科書に出てくることとか,指導要領でおさえなければいけないことをミニレッスンでおさえていくと,何人かが使い出して,みんなも「なるほど,そういうふうに使うのか」と学ぶことができます。

こどもたちは修正作業にどんどんこだわるようになっていきます。何度も書き直しながら,そもそも自分が伝えたいことってなんだろう? と考えられるようになっていきます。最初のうちは,修正もそこそこにできて喜んでいるのですが,印刷して配ったら誤字脱字が多すぎたり…私はいっさい直さないので。保護者からのファンレターの中にも「誤字脱字が多くて笑ってしまいました」などと書いてあったりして,だんだん校正作業もしっかりやるようになっていきます。

本当はここで校正をして,清書をして出版なのですが,今日は時間の都合でカットします。今日配った資料の中に「校正の方法」というプリントを入れてありますので,そちらをご覧ください。校正もやればやるほど上手になっていきます。先生が赤ペンで直すのではなく,こどもが直したいと思って直します。

こどもたちの写真を見ながら,ワンポイント説明

カンファランス

カンファランスは,作品をより良くするための話し合いです。作品を書いているときに,友達同士や先生とこどもでカンファランスをします。指導者の前に良き読者であることを意識して読むことにしています。どうしても悪いところを指摘したくなるのですが,この人のファンなんだという気持ちでアドバイスするようにしています。また,「こんな方法もあるよ」とこどもが選択できる形で伝えます。教えすぎない(1回に1個か2個)ように気をつけます。こども同士でできるようになると,教えあっているうちにそれが自分でも身につくという面があります。2人で大切な友人をやっている子もたくさんいます。しゃべらないで付箋を交換してカンファランスをやっているペアもいます。

清書

用紙をたくさん用意して,自分が選んだ原稿用紙に清書をするようにしています。今,フリーソフトで原稿用紙をつくるソフトがたくさんあって,いろんなパターンの原稿用紙を作ることができます。それで,こどもたちが選べるようにたくさん並べておきます。自分で選ぶことは大事だと考えています。

出版

文集もつくりますが,みんなの前で読むことも出版と位置づけています。作品を公表することが出版です。

文集は毎月締切を決めています。締切までに出した子の作文だけが文集に載ります。1号に2〜3個載せる子もいれば,2〜3ヶ月にひとつという子もいます。

ぼくのクラスには,作家の椅子というありがたい椅子が用意されています。これは作家しか座ってはいけない椅子で,普段使ってはいけません。授業の終わりに1人か2人,ここに座って,みんなの前で作品を紹介することができます。この椅子は取り合いになります(最初は尻込みしますが)。書きかけの作品で,みんなからアドバイスがほしいときに,この椅子に座ってみんなの前で読むこともあります。

出版の体験

それではいよいよ出版です。最初から全員の前で出版するのはハードルが高いので,3人組になって互いに発表し合いましょう。互いに発表して,ラブレターを交換してください。

…… 3人組で出版中 ……

この後,代表1人が「作家の椅子」に座り,全員の前で出版しました! そして,参加者全員から「愛をこめたファンレター」をもらいました。

結局言いたいことは…

もし作家の時間のフードバックで攻撃的な文言があれば,それをもらった子はもう作文を人前で読めなくなるかもしれません。そういう負のフィードバックがある場合,こどもたちが書いたフィードバックを担任が一度集めて,パソコンで打ち直して配るということも必要になるかもしれません。

こどもたちが作品を書き上げたことを一緒に喜ぶこと,出版したことを祝うこと。これってビックリするほど力があると思います。

「作家の時間」に自分も書いて,一緒に学ぶ姿を見せることが,教育にもなります。書いて何かを伝えることの素晴らしいことだということを,実感を持って伝えられるのが「作家の時間」だと思います。

指導要領は…

指導要領はけっこう丹念に読みこみます。それで,例えばこのような評価基準表をつくたりもします。指導要領で押さえるべき内容を自分でチェックできるように。この評価基準表は,こどもたちと共有することもあります。

時数は…

作家の時間が子どもの力になるためには,継続して実践することが大切です。単元だけでやると,じきに書かなくなっていってしまいます。やはり,年間継続して書き続けていることがすごく大事です。

ですから,書くことの単元を全部洗い出して年間におしなべて,毎週,週あたり1.5(学年によって違いますが)でやっています。

教科書は?

指導要領にのっとっていれば,必ずしも教科書に載っている題材を用いる必要はないのですが,ミニレッスンで教科書を使ったりしています。

例えば「調べて書く」という単元が教科書にある場合,『今月は,好きな作品と「調べて書く」作品をセットで書いてください』としばりをつけることもあります。そういうときは「調べて書く」のミニレッスンを集中してやったりします。

これまでの作文指導と対立しない

作文指導の実践の蓄積は日本中にたくさんあって,「作家の時間」はそれらと対立するものでは全然ないのです。それらの指導法を「作家の時間」で取り入れたり,カンファランスやミニレッスンで取り入れてもいいのです。ぜひやって,作品を交換しましょう!

第2部 リーディング・ワープショップについて

リーディング・ワークショップのいろいろ

考え聞かせ

読み聞かせしながら質問したりします。「…となりました。このあとこの話はどうなると思う? 近くの人同士で話し合ってみて」などと,途中で問答をはさみながら読み聞かせをしていくものです。

読書パートナー

1年間続けて2人がパートナーとなり,互いに読んでいる本を紹介したり,コメントを書き合ったり,同じ本を読んでディスカッションしたりします。

リテラチャーサークルの紹介

リテラチャーサークルとは

これは,ホンモノの本を読んで語り合う授業です。今,僕のクラスでは「二分間の冒険」(→Amazon)と「十五少年漂流記」(→Amazon)と「ライオンと魔女」(→Amazon)から選んで4人ずつぐらいのグループを作って読んでいます。大学の読書会のようなイメージです。1冊の本を5回に分けて「来週までにここまで読んでこようね」と約束して,読んで集まって,「どうだった」とディスカッションします。

これものすごく面白いです,こどもたちは30分ぐらい話がとまりません。延々と自由に語り合っています。

なぜ読んで語り合うのか?

読書力が育まれるような環境で生活していないこどもたちがけっこういます。家ではまったく本を読まない,家に本がない,図書館にも行かないような子。

そういう子でも,「本に熱中し,本について議論する子どもたちの仲間入りをすれば,自分もその楽しみを共有したいという気持ちに駆られる。読書は個人的なものであるとともに,社会性を有する。一人で読む能力は,他の人たちと読書を分かち合うことを通じて培われるものなのだ。」これは「読書教育―フランスの活気ある現場から」(辻由美;みすず書房)という本の一節です。

どんなふうに進めるか

冒険の本を8冊ぐらい用意します。それをブックトーク(→Wikipedia)でこどもたちに紹介して,読みたい本でグループをつくります。経験的に4人がちょうどいいのですが,3〜5人ぐらいの幅で。あとは4人でスケジュールを決めて,1冊を5回ぐらいに分けて読んでいきます。

グループのメンバーにはそれぞれ役割があります。読んだら,自分の役割シートに記入して,話し合いに臨みます。

役割は1回ずつ変えていき,5回やって読み終わったらグループ解散です。

こどもたちの活動中の映像を見て…

ここで,こどもたちが侃々諤々と,真剣に話し合っている映像を見せていただいた。

こういうのが果てしなく30分つづくかんじです。4回目,5回目になると「この本のテーマってなんだろうね」というような話にもなります。この授業は毎年,こどもたちの一番人気の授業になります。

うちは親子でもリテラチャーサークルをやってます。家では役割シートを使うとこどもが嫌がるので,質問と気になった箇所に付箋を貼るだけです。「どこに付箋貼った?」「ここにどうして貼ったの?」などと親子でも会話が盛り上がります。

本のおすすめは冒険ものです。冒険ものは次が気になるようにできているので。絵本でもいいですよ。ぜひ同僚の先生2〜3人とやってみてください。自分が気付かなかったことなどが出てくるので,話し合いで読みが深まっていくのがわかります。

高学年は「読書会を開こう」という単元があって,10時間ぐらい配当されています。普通は本の紹介になることが多いですが,それよりも同じ本を読んで話し合うと,うんと面白くなるはずです。

話し合いのルールも自分たちでつくる

途中でこどもたちと「うやったらいい話し合いができるだろうか」と投げかけてルール作りを行っています。

「うまくいったグループはどうやってうまくいってるの?」と聞くと,「チアリーダーする(励ます)」「アイコンタクト」「全身で聞く」「話をそらさない」「忘れ物をしない」(←本を忘れてきて話に混ざれなかった)などいろいろ出てきます。

こういうふうにルールをつくったら,振り返りで「今日の話し合いはどうだった?」「このルールは守れた?」と確認することもあります。

なかなか話し合いが上手にならない場合…

なかなか話し合いが上手にならない場合,「金魚鉢」という方法を使うことがあります。うまくいかないグループは,どうやったらうまくいくか自分たちではなかなか気づけないので,真ん中のグループに話し合いをしてもらって,まわりでそれを見て,「こういうことがよかった」とメモをしてフィードバックをします。先生が話し合いに介入しなくても,互いの話し合いのいいところを学び合うことができます。

他に,話し合いのモデルになるような,ビデオで見せてあげるのもいい方法です。モデル・ビデオもつくりました。

その他のリーディング・ワークショップ

ペア読書

その他に,ペア読書というものもやっています。これは,週1回,2人で同じ本を読んでおしゃべりするというものです。

これは4人でやったあとにやると,イメージがわいてスムーズに導入できます。先生同士でペア読書をやって見せたりするときもあります。

【Q&A】質疑応答

ここで,次の予定の時間となり中座しました。質疑応答の内容については,東北青年塾のこちらのページを参照してください。

岩瀬直樹先生講座「ライティング・ワークショップ、リーディング・ワークショップ」感想記録(後半)

【対話型インタビュー】岩瀬直樹実践の特徴とその由来

同じく,こちらも東北青年塾のサイトを参照してください。

阿部隆幸・岩瀬直樹【対話型インタビュー】「岩瀬直樹実践の特徴とその由来」感想記録

この対話型インタビュー,とてもいいです。直接聞くことができなくて残念!