第4回研修会活動報告(9月) |
MAP研究会は,宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。
■ 日 時: | 2004年 9月25日(土)10:00〜15:00 |
■ 場 所: | 国立花山少年自然の家 プレイホール |
■ 内 容: | MAP体験会 |
■ F T: | はるみちゃん,ひめ,リッツ |
■ 報 告: | Sphinx |
19名 はるみちゃん,タケ,なおこ,かずの,ひめ,えんやす, みっちぃ,カズ,まいける,BOSS,タク,nancy, リッツ,いっきゅうさん,モモ,さいちゃん,Sphinx (午前のみ)オーバー,ラガー |
午前の活動 |
今日は大雨の中,各地から花山少年自然の家へ。
普通に自分の名前・呼ばれたい名前・その他(はまっていること,はめられていること)などを自己紹介。その最中にも,遅れて到着した数名の参加者が増加しました(私もその一人)。
アクティビティの名前は分かりません(教えてください)。
みんなで輪になっている状態で,名前を覚える活動をしました。最初は自分の名前を唱える活動。リズムに乗せて自分の名前をいい,みんなで手拍子2回。それを順番にまわしていきます。次に,両隣の人の名前も加えて,例えば私の左隣にカズ,右隣にかずのがいたとしたら「カズ,Sphinx,かずの」+手拍子1回,というかんじで隣にどんどんまわしていきます。3人バージョンは,スピードゆっくり目で…。
これもアクティビティの名前は分かりません(教えてください)。
真ん中にリッツがたまたま持っていた(?)ケヤッキーの袋。これがベースのような役割をします。誰かが真ん中に向かって歩き出し,ベースにたどり着く前に他の誰かの名前を呼びます。呼ばれた人は真ん中に向かって歩き出し,次の人の名前を呼びます。これがバージョン1。次に,歩き出した人が呼ぶのではなく「呼ばれる」バージョン。自分を呼ぶ声が聞こえたら,呼んでくれた人の場所に歩いていきます。そして呼んだ人が歩き出します。
途中から,バージョン1と2が入り乱れ,歩いている人の数もどんどん増えると,かなりスリリングになっていきました。
巡り会った二人が向かい合わせになって自己紹介し,普通にジャンケン。あいこなら握手をして「よろしく!」,それ以外なら両手でハイタッチをして「また会おう!」。
巡り会った二人が向かい合わせになって,両手でジャンケン。ジャンケンといっても,指を何本か立てる(または立てない)という出し方になります。ジャンケンポンで出てきた4つの手の中で,立てた指の数が合計9になったら,自己紹介&握手。合わないときは合うまでジャンケンを続ける。
リコシェボールというのは,デコボコのスーパーボールのようなものを想像してください。デコボコなので,バウンドするとどこに跳ねていくか分かりません。このボールでアクティビティ。
輪になって,誰かがボールを宙に投げます。それを2回バウンドさせてからキャッチします。ボールはあっちに行ったりこっちに来たり…。心の準備ができてる人,できてない人,できてないけど反射神経で対応する人,口は動くけど体が動かない人…様々で感心したり笑ったり。
慣れてきたら,1回バウンドさせる設定に変更。さっきより集中力とカバーリングの動きが要求されます。ファシリテーターから「円の外に出さないように」という条件が出され,より神経を集中させて……も外に出て行くリコシェボール。
振り返りでは,「学習に向かう心の準備」の比喩で使ってみては?という提案がありました。
ロープの端と端を結んで1重円にしたものを,みんなの両手で持ちます。そこからタイミングを合わせて後ろに体重をかけ,みんなのバランスで支えてもらいます。ここから一人抜けるということをやってみると,たった一人抜けただけでバランスは崩れ,反対側のほうにみんな傾いていきます。ファシリテーターから「クラスの一人ひとりに存在の意味があるんだ」という比喩で使えますね,という投げかけがありました。
準備体操もかねて輪になって手をつないで,前後左右にジャンプ,ジャンプ。今年の第2回研修会活動報告(7月)を参照してください。
http://www.isn.ne.jp/~hiro-y/map/hokoku04/ken04_2.html
まずは普通に一人ずつ「飛ばずに通り抜け」。続いて一人ずつ順番に「1回飛んで抜ける」。次は二人一組でその2種類。次に四人一組でその2種類。
4人一組だと縄の回転に合わせて連続的に入っていくのは難しく,何度か失敗しましたが,最後に成功して終了。4人の息の合わせ方など,少し振り返りをして午前中の活動を終えました。
午後の活動 |
床に寝そべって両手のひらを床に並べます。手のひらで床をパンという動作を…
午後の活動をどういう内容にしていくか,ニーズアセスメントを行いました。今回の研修会はもともと「体験会」という位置づけでしたが,メーリングリストでいろいろ話し合った中から「体験学習法全国ミーティングでMAP研の部屋をつくるのでその準備はどうか」とか「いろいろな研修会に参加してきた人が集まるので,それぞれ情報交換をしてはどうか」という方向性も出ていました。
そこで,あらためて午後の活動内容について,みんながどんな気持ちで花山までやってきたのかを紙に書いてもらい,それを眺めながら話し合いをしました。体験活動がよいという意見が多く「体を動かしたい,特にハイエレメントがしたい」という発言があり,その一方で「全国ミーティングの準備をしたい」「MAPについて語り合いたい」という意見も少なからずありました。
今回が初参加という人が2名,久しぶりという人もいるという状況を考え,それぞれアイディアを出し,はるみちゃんからのアドバイスも受けて,次のようなプランになりました。
アイスブレーキングやイニシアティブをとおしてグループの機能を高めていき,ハイエレメントに持って行く…という普通のやり方ではなくて,まずハイエレメントにチャレンジして,そこからグループについて考えていくという,いわば逆転の発想です。パンパーポールは,役割分担がはっきりしていること,身体接触がほとんどないことなど,そういう使い方をするには適した活動内容になっていることから,こういうプランになりました。
時間的な問題で,チャレンジャーは3名としました。名乗りを上げたのはモモ,カズ,さいちゃんの3名です。
はるみちゃんのブリーフィングを真剣に聴き,いざチャレンジへ。それぞれの準備が始まります。ハーネスをつけるチャレンジャー。それを手伝う人。柱を取り出す人,天井の滑車にロープをかける人。今日,MAP研初参加で何が起こるかと目を丸くしていたなおことかずのには,まいけるがさりげなくこれから起こることやその意味をフォローしていました。
そして準備が整いました。
「準備はいいですか」
「いいです」
「登ります」
「どうぞ」
まず,一番目のモモが登っていきます。しんとした体育館に心地よい緊張が漂います。躊躇なく上に達したところで「足をどうやって載せるの?」と助けを求める声。下からのアドバイスで上手に足を載せ,立ち上がりました。そしてふわ〜っと傾いてボールにタッチ!無事に地上に降りてきて,祝福の拍手につつまれました。
続いてカズ,最後にさいちゃん。振り返りのときには皆さん「震え」とか「葛藤」という言葉を使っていましたが,チャレンジの最中はそんなことを感じさせない見事な動きでした。
振り返りはマインドマップ方式で。模造紙4枚にそれぞれ「チャレンジャー」 「柱」 「ロープ」 「ビレイ」と書き,自分が体験した役割について感じたことを書き込んでいきます。
書き終えたマインドマップを中央に寄せ,それを囲んで話し合いをしました。「この体験を日常生活にどうやって持って行ける?」という問いかけに,「職員室でもこういう環境で仕事ができたら楽しいよね」という発言がでて,みんなそうだそうだとうなずいていました。
コメント |
今回は,PAJのはるみちゃんをお迎えしての研修会となりました。特に午後の活動の流れの中で,はるみちゃんから,1日研修会の取り組み方について新しい視点をいただいたのではないかと思います。
さあ,次は全国ミーティング。31日(日)の19:00〜20:30の時間帯,花山少年自然の家の中研修室がMAPの部屋になります。MAP研の過去,現在,そして未来への展望など,MAP研をいろんな切り口から見せていくことになるでしょう。どんな方が見に来てくれるのでしょう。私たち会員もぜひ,その準備に参加し,当日はMAP研の部屋に足を運びましょう。
午後の活動のビデオダイジェスト |
パンパーポールの活動から振り返りまでを,5分間のビデオ映像にしてみました。QuickTime形式にしてあります。10MBほどありますが,よろしければご覧ください。
※QuickTimeがインストールされている必要があると思います(たぶん)。