第2回研修会活動報告(7月)

MAP研究会は,宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。

バルーン
<バルーン>

■ 日   時: 2003年7月26日(土)10:00〜15:20
■ 場   所: 富谷町立富谷小学校
■ 内   容: MAP体験会
■ ファシリテーター: リッツ、えんやす、いのき
■ 報   告: もも、そら
■ 参 加 者: 13名

リッツ,ひめ,えんやす,かーちゃん,いのき,かず,とし,そら,ボス,クリスタル,バッチ,はや,もも


 昨夜から大きい地震が続き、余震におののきながらも(?)13人が集まりました。

〈午前〉(リッツ)

肩もみインパルス

 まずは円になり、お互いの肩をもみほぐし。いやされる・・・。

Have you ever〜?

 ピンクのボールを100%、グリーンのボールを0%にみたて、自分の緊張度や体調をみんなに知らせる。「お腹がすいている」「緊張している」など。

ガーディアン・エンジェル

 自分の心の中に一人思い描く。相手と自分の間にもう一人選んでその人を間にはさんで、動きまわる。次に、自分が相手ともう一人の間に入って動く。

ストップ&ゴー

前、後ろ、右、左

ネームトス

ぬいぐるみキャッチ

 ネームトスで使った小物たち、全員一緒に上に投げ、いくつキャッチできるか。

バルーン

バルーン活動風景

 まず各自2つずつ、風船を好きな大きさにふくらます(大きさは自由)。そのうち一つずつを手に持つ。全員が一斉に打ち上げ、風船が床につかないように何秒もちこたえることができるか。次ぎに人数を半分にし、同じようにトライ。

《振り返り》

 小さい風船が床に落ちるスピードが速く、また打つとどこに飛んでいくかがわからないのでその小さい風船をどうするかで意見がいろいろでた。残りの風船の大きいものを替えることもできたが、何となく風船を「問題のある子供」、風船全体を「教室」ととらえていて、その小さい風船を簡単に交換することに抵抗を感じる人が多かった。その小さい風船に気をとられていると、今度は大きい風船が落ちてしまう。まさに学級そのものを象徴している気がした。深い深い内容でした。リッツ、ご苦労さまでした。

〈午後〉

イエス・ノー(えんやす)

 午後の最初は、イエスかノーかで答える質問をしてちょうど5人5人になるようにグループ分けをしました。なかなか5人ずつになる問題を作るのは難しく、4人対6人になるものが多くありました。「雨の日の方が好き」や「実はパソコンよりワープロ派」など、大きく別れる質問も飛び出しました。また、「今朝の地震目覚まし代わりだった人」など、タイムリー(?)な質問もありました。猫派と犬派でちょうど5人ずつに分かれることができました。

情報戦争(えんやす)

 イエス・ノーで分かれた二つのグループで対戦しました。手のひら位の大きさのコインをえんやすが回し、表がでたら隣の人とつないでいる手を握って情報を伝えていきます。最後の人は合図が到達したらチキンをとります。裏になったときは手を握ってはいけないので、コインが回る音をどきどきしながら聞いていました。私のグループは間違って、裏の時に情報が流れてしまったのですが、それを責めることなく、「次こそは!」という雰囲気ができていたのがとてもよかったです。

RE-ZOOM(えんやす)

RE-ZOOM活動風景

 何枚かの絵を裏返して、絵を見せないで全員の絵を使ってお話を完成させようというアクティビティでした。前回、桃太郎の話でやったので、楽勝!と思っていたら、なんと選んだ絵が、どこかの外国の街並み。他の人の絵の様子を聞いてもまったく予想もつかない状態でした。それでも「弓引いてる絵」とか、「とんがり屋根の絵」とかそれぞれの情報を元になんとか順番に並ぶことができました。一人一人絵をめくってみんなに見せていくと「おおー!!」と歓声が。何かのストーリーものではなく、だんだんカメラのアングルが引いていく、「リ・ズーム」という絵本でした。私たちは、だんだんズームアップしていくと思っていました。ストーリーはないけれど、何かを手がかりにして作っていくお話もとてもおもしろいものでした。

「あの坂をのぼれば」(えんやす)

「あの坂をのぼれば」活動風景 「あの坂をのぼれば」活動風景 「あの坂をのぼれば」活動風景

  えんやすからプリントが配布されました。杉みき子さんの「あの坂をのぼれば」。6年生の国語の教材です。「一通り読んでください。」「えー?べんきょうするのー?」といいつつも、読む姿はみんな真剣。クリスタルは日本語が読めないので、ももが翻訳してくれました。その後、イエス・ノーで分かれたグループになり、えんやすに指定された3つのポイントを回りました。そのポイントには「見えた海のイメージを話し合ってください。」「イメージした坂の様子を体で表現してください。」「『坂』について歌(きょく)を作ってください。」という紙がおいてありました。制限時間は20分。poemをもとにみんなのイメージをまとめ、体で表現することもまじえたすてきな歌を作ったチームと、もう一つのチームは 体を丘に見立ててイメージした坂を体で表現しました。お互いの作品を発表しあい、見合うことで自分たちにはない発想を知ることができ、とてもおもしろいアクティビティでした。制限時間の20分はあっという間にすぎ、1時間ほど熱中してやっていました。

アップチャック(いのき)

アップチャック活動風景

  PA印の緑のおおきな旗の端をみんなでつかみ、真ん中にカモメを置き、カモメをみんなで飛ばすというアクティビティでした。以前「笑っていいとも!」でにたようなものをやっていました。使えるなと思っていたら、やはりありました。みんなでたてた目標は20回。それをクリアーした後、「次は赤いマリモちゃんも。」と2つとばすことに。意外と難しく、なかなか成功しません。みんなカモメを高く飛ばすことに集中してしまったので、「高くなくても、飛べばいいんだよ。」という言葉に目から鱗が落ちました。マリモもクリアーした後、もう一枚の旗を用意して、二グループに分かれました。1枚の旗には、人数分の11個のボール&おもちゃをのせました。そしてそのおもちゃたちを、もう一枚の旗に移すというアクティビティに移りました。旗をこぢんまりとさせて慎重にとばしたら、11個のおもちゃたちは仲良く隣の旗に移り、これが意外とすぐクリアーしてしまいました。

「もっとダイナミックに飛ばしてみるのもいいのではないか。」

の提案にみんなのりのり。これはなかなか難しくて、「できるだけ高く飛ばしてみようよ。」「落ちるところまで移動すればいいよ。」など、いろいろ試行錯誤した結果、最後には成功することができました。やはり、すんなり成功するのはつまらない。たくさん失敗した方が達成感はあるなあと思いました。

【感想】

 未明の震度6弱につづき、朝の震度6強の地震の中、13人もの人が集まりました。中には被害を目の当たりにしながら来た人も...活動中も何回かの余震に見舞われ、怖い思いもしましたが、大変な思いをしてまで学びにきたかいのあった体験会でした。この体験会の中だけで終わることなく、夏休みがあけたら、是非子どもたちに還元してあげたいと思う内容のものがたくさんありました。これからも、多くの人が参加し、たくさんのことが学べる体験会であってほしいと思います。


活動報告一覧表に戻る

表紙に戻る