第1回研修会活動報告(6月)

MAP研究会は,(財)カメイ社会教育振興財団
宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。

■ 日   時: 2002年6月15日(土)10:00〜15:30
■ 場   所: 仙台青年の家
■ 内   容: MAP体験会
■ ファシリテーター: ドラゴン(齋藤竜一)
■ 運営委員 : かあちゃん(菅原恵子),ひめ(三浦資子),kuni(高城邦弘)
■ 報   告: kuni
■ 参 加 者: 14名

最後の一個…

【遊んだこと】

カテゴリーでグループ分け(30人を2つのグループに)

 参加者を2つに分けるのに,いろいろなアンケートを行い,メンバー間での情報・共通点などを共有します。例えば…,ご飯派・パン派,塩ラーメン派・みそラーメン派,腕の組み方,指の合わせ方など。他に,トイレットペーパーを巻く派・くしゃくしゃ派,なども。

ペットボトルライン(15人ずつの2グループで活動)

ペットボトルライン

 2リットルのペットボトルの途中を切り取った筒状のものを1人が2つ持ち,約20メートル離れたゴールまでピンポン球やゴルフボールなどをメンバーで協力して運んでいきます。パイプラインというアクティビティをご存じの方は,そのパイプの代わりにペットボトルを切ったものを使うという具合です。目標時間をグループで設定して,その目標時間内に達成する努力をしていきます。ルールは「お互いの筒をつなぎ合わせてはダメ」という設定で行いました。

ニーズアセスメント(全員がそれぞれ)

 今回参加したメンバーがこれまでの活動でかなりほぐれてきたので,ここで名前なども覚えちゃおうということで,それぞれが紙に自分の名前と今回の自分のねらいを書き出しました。「ストレス発散」や「心を豊かに」などが出されましたが,みんな職場ではストレスがたまったり,心を豊かにする暇がないのかな?

スピードコミュニケーション(全員が全員に)

スピードコミュニケーション

 午前中約30分を残して,上のニーズアセスメントで書いた紙をもとに,出会った人と1分間で自己紹介とねらいの紹介をし合いました。1分ごとの「交代でーす!」という声と同時に,別な人と自己紹介をし合います。そう,約30分間で約30人全員と知り合うという情報交換の場です。「交代でーす!」の声がかかると「エーッ」と残念そうな声が響きます。「もっと話したいのに…」という気持ちを残して交代し,お昼ご飯を食べながらの情報交換,午後からの活動への素晴らしい足がかりとなりました。

ロープラインアップ(全員が全員に)

 午後の最初の活動は,さらに知り合う活動です。全員が輪になったロープを持って並びます。もちろんメンバー全員が輪になっていますよね。そこから「ロープに絶対触れていること」という条件で,いろいろなことについて並び替えます。「誕生日順」「靴のサイズ順」など。話すのを無しでやると少しレベルアップ。みんなで思いっきり笑いながら活動が続いていきました。

皿とだんご(2人組→4人組→…→全員)

 手遊びでお互いの距離がさらに近づきました。2人組で向かい合った状態でお互いの左手をグーにしてお互いの右手をパーにした上にのせます。皆さんご存じの「あんたがたどこさ」の歌を歌いながら「さ」という言葉が出てきたときに右手と左手を交代します。「あんたがたどこ『さ』ひご『さ』ひごどこ『さ』…」という具合に。これができたら隣の組と4人組で,それができたら8人組で,さらに全員で…とだんだん広がっていって知らないうちに大きな輪になっています。輪の持つパワーってすごいですよね。いつも思うけど…。

ビート(2人組→4人組→…→全員)

ビート

 またまた手遊び。2人組で向かい合い,自分で拍手をしたら,相手と手を合わせます。拍手をする回数を1回,2回,3回,4回,5回,4回,3回,2回,1回と変化させます。これまた2人組でできたら4人組,8人組,全員と大きく輪になっていきます。達成感が違いますね。

でんでん虫(2人組→4人組→…→全員)

でんでん虫

 さらに究極の手遊び。2人組で向かい合い,左手をグーに右手をその下にチョキの形で置きます。そう「でんでん虫」の由来です。「でんでんむしむしかたつむり」の歌に合わせてその手を交代させていきます。さすがにハイレベル,とっさにパーを出してしまったり,グー・グーになったりと大笑いの連続。これが最後には輪になるものだからさー大変。失敗の連続で成功する方が珍しい,この活動で失敗をすることをおそれない,また受け入れられる環境が完全にできあがりました。

最後の1個(10人ずつの3グループで)

最後の1個:序盤  最後の1個:終盤

 お互いの関係がとても柔らかくなった状態で,いよいよ課題解決(イニシアティブ)の活動に入っていきます。これはバスケットボールのサークル(1面にはふつう3つありますよね)の真ん中にバケツを置いて,その中に制限時間内にボールを入れていくという活動です。もちろんメンバーはサークルの中に入ってはいけません。バケツから少しあふれるくらいのボールが用意されていて,はじめは順調にいくのですが,最後の1,2個がなかなか入らない。そう,これがネーミングの由来です。そこでグループで知恵を出し合わなければ入らない。「どうする,こうする」といろいろな作戦タイムが練られました。「まぐれ」で入ってしまってそれに固執してしまうグループ,巧妙な作戦を考えるがあまりはじめの方に時間を取られてしまうグループなどさまざまありましたが,グループ内ではメンバーの意外で素敵な一面も見られ,皆さんの達成感も徐々にあがっていきました。

キーパンチ(10人ずつの3グループで)

 最後の活動はこんな感じです。体育館の隅に輪になったロープで囲んだ一角を作り,その中に「1」〜「30」までの数字が書いてあるマークを無造作に並べます。それを一人ずつ順番に踏んでいき,全員が踏み終わったらゴール。制限時間は10分。その時間内にそれぞれのグループは3回挑戦できます。その中で1回の最高タイムを何秒に設定するかが課題です。ルールは「輪の中にはかならず一人の身体しか入ってはいけない」という条件がつけられました。指を指してそれが輪の中に入っていたらペナルティーです。ペナルティー1つにつき,5秒分が加算されます。さあはじめ。

 振り返りも兼ねて…学校現場での適用例などをざっくばらんに話し合い。

 こんな感じで遊びました。ドラゴンのファシリテーションのもとで楽しいひとときを過ごせました。みんなが結構知っているアクティビティにその段階に応じて適切に変化を加えたり,常に新しい工夫をしているという様子が見えました。同時に,学校現場にどう適用していくかということについても,ヒントを得た人が多かったのではないでしょうか。

 もう一つ感じたのが,今回の「MAP体験会」というのは,アクティビティなどを体験する「体験会」という要素と,「ファシリテーションを体験する」体験会という要素を併せ持っているな,ということです。それぞれにそれぞれの体験,チャレンジがあるのだということを感じました。

 たくさんの参加があって,とても嬉しかったです。毎回30人くらいが集まれるようなMAP研になればいいなあ。どうすればもっと魅力的になるかなあ…。誰かアイディアある方は教えてくださいね。


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