MAP研究会は,(財)カメイ社会教育振興財団と
宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。
<フープネームのブリーフィング>
■日時:2001年9月15日(土)〜16日(日)(一泊二日)
■場所:花山少年自然の家
■目的:PAファシリテーターとしての資質の向上
■報告:まんちゃん (masaki-h@sn.myswan.ne.jp)
●ファシリテーター: マスター(PAJ所属)
●参加者:
うら、(小学校教諭)、ひめ(小学校教諭)、ゴン太(泉が岳青年の家職員)、まっちゃん(高校教諭)、マイケル(花山少年自然の家職員)、がっき(花山少年自然の家職員)、ポール(花山少年自然の家職員)、隊長(花山ボランティア)、和尚(花山ボランティア)、サザン(花山ボランティア)、のりのり(花山ボランティア)、まんちゃん(養護学校小学部教諭)
時間 | 1日目 | 2日目 |
9:00 | 10:00に集合、雑談 | 6 まっちゃん&和尚のファシリテート |
7 ゴンタ&ひめのファシリテート |
アイスブレーキング&活動計画 | 8 うら&のりのりのファシリテート |
12:00 | (昼食・休憩) | (昼食・休憩) |
13:00 | 2 PAジャンボボックスの中身紹介&アクティビティ | 9 ポール&まんちゃんのファシリテート |
3 隊長&サザンのファシリテート | 10 6〜9のフィードバック |
4 3のフィードバック |
17:30 | (夕食・休憩) |
19:00 | 5 ロープワーク&アクティビティ&座学 |
| (入浴・交流会・就寝) |
☆アイスブレーキング(自己紹介)
- はじめて会った参加者もいたので、自己紹介をしました。みんなそれなりにPA体験があるわけですから、毛玉でネームトスではありませんでした。
- チキンをまわしてキャンプネームと「今だから話せるもう時効になった自分しか知らない秘密の出来事」を暴露し合いました。小中学生の時のいけない悪戯を話す人が多く、みんな大爆笑でした。
- 本名(姓名)を後ろからローマ字読みで自己紹介。不思議とおもしろい名前になります。英語系や中国系、アラブ系の発音に聴こえるネームになったりします。
- 「ワムマム」というネームを覚えるためのアクティビティ。鬼役の人が剣で足をタッチする前に、タッチされそうになった人は、別の参加者の名前をいうもの。別の参加者は鬼にタッチされるまえに、また別の参加者の名前を言うというもの。これで参加者全員の名前をスリルとサスペンスを味わいながら覚えられました。
☆ファシリテーション経験の確認、目標設定、活動計画
- 参加者12名のこれまでのPAファシリテーション経験を知り合ったうえで、目標設定・活動計画設定するために、紙に書いて読み合いました。
- 今回の講習会の目標をそれぞれが考え、まず3人で共有しました。その後、参加者みんなで共有しました。
- 2時間のPAファシリテーションをするという仮定でアクティビティを組み立てることにしました。時間の都合上、45分間の枠に凝縮し、他の参加者に対して2人組でファシリテーションすることになりました。
- 上記のフレームで誰と誰が一緒にファシリテーションするかを決定して、日程のコマ割りをしました。
2.PAジャンボボックスの中身紹介&アクティビティ |
<PAジャンボボックスの中身>
- PAバックのほかに花山少年自然の家には、ドラキュラが入りそうな棺おけサイズのPAジャンボボックスがありました。その中身といくつかの道具の使い方、またみんながやったあまりやったことのないアクティビティを経験しました。
- アクティビティ「ヒューマンラダー」、二方向ではなく「四方向綱引き」、綱引きではなく「綱押し」「ちりとり」など。「綱押し」は、綱は引くものという固定概念を破ったもので、私個人としてはそのばかばかしさがバラエティ番組に出演しているみたいで、とても楽しめました。
<四方向綱引き>
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<綱押し>
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- ファシリテーション対象が小学5年生から中学2年生で、花山少年自然の家を訪れたケースを想定。アクティビティを組み立てました。
- 花山を訪れる団体は「はじめにエレメントありき」で、やはりエレメントを経験したい団体が多いそうです。エレメントを使った活動のレベルまでグループができていないかもしれないのにしなければいけない場合が少なくなく、そこが悩みの種であるようです。たとえば、ジャンボシーソー(ホエールウォッチング)などは小学生にはチャレンジレベルが高い場合があり、バタバタつくだけで成功体験には結びつかなことも少なくないようです。
- 行ったアクティビティをここで羅列しても、そのシークエンスの意図が伝わらないと私は考えるので、今回の報告では省略させてもらおうかと思いました。でも、いちおう載せておくと、下記のとおりです。
- じゃんけん鬼、キャッチ、エーデルワイス、キャンプネーム紹介、ネームトス、ビビデバビデブー(バンプティバンプバンプ)、スピードラビット、ペアタグ、フープくぐり、振り返り。
- ファシリテーターからの自評、参加者からのフィードバック、マスター(トレーナー)からのフィードバックの順に進めていきました。Q&Aもその都度行いました。約1時間のファシリテートに1時間ぐらいだったかな?フィードバックがありました。フィードバックの内容は省略します。
- ロープワークは、スチュードベッカー、ボウリンオンザバイト、ウォーターノットなどを練習しました。でも、私はもう忘れてしまいました。
- アクティビティは気分転換として、「ちりとり」「ヒューマンラダー」「ネームシックス」をやりました。
- 座学としては、PAの理論面につながる書籍や著者の紹介がありました。登場した名前は、マズロー、デューイ、國分康孝、ロジャースなどでした。
- ファシリテーション対象が小学5年生から高校1年生で、花山少年自然の家を訪れたケースを想定。2日目の午後でローエレメントにもっていくためのアクティビティを組み立てました。
- 行ったアクティビティは、クイックチェック、ストレッチ(ミラー・太極拳・エルボータッチ・ニータッチ)、トラストシークエンス(2人組・3人組)、ホエールウオッチング、ウーイエス。
- 「中国四千年の歴史」という一貫したファンタジーでGOODでした。
- ファシリテーション対象が小学6年生の2学期を想定。これまでの友達関係に変容を促すためPAにしたいとのことでした。
- ネームバイネーム、フープネーム、セーフティサークル、ルックアップルックダウン(喜び編)、フープを拾え、ルックアップルックダウン(ネーム編)
- 安全チェックについて、ブリーフィングの時だけでなく、活動後の振り返りの時にも聞いていたのはよかった。
- イニシアチブ活動の後の振り返りで、目標設定について聞くのも一つだが、感情面での振り返りも必要だということを私は学びました。
- ファシリテーション対象が小学5年生で、花山少年自然の家での活動が2日目の午後のケースを想定。アクティビティを組み立てました。
- アルチャチャ、ルックアップルックダウン(ウルトラマン編)、シットアップ(2人組、4人組、全員)、ヒューマンチェア、トラストシークエンス(2人組、3人組み、柳に風、空中浮遊)
- ファシリテーション対象が小学5年生の2学期で、花山少年自然の家を訪れたケースを想定。2日目でローエレメントにもっていくためのアクティビティを組み立てました。
- TPシャッフルをメインとしたシークエンスを考えていたのですが、雨が降ってきたため、外での活動ができなくなりました。PAをやる際はこういうことも予想して活動を考えなくてはいけないのでしょうね。急きょ、People to People、ホグコール、シェルパウオーク、マシュマロリバーをやりましたが、めちゃくちゃになってしまいました。
- 今回は9のフィードバックだけ、遠慮しないで掲載させていただきます。
- 「People to People」の際、さけたほうがいい身体の部位(たとえば唇)はあらかじめブリーフィングのときに話しておいたほうがよい。
- ファシリテーターが周りのものに配慮していた(フロアの荷物などを片付けた)ことやスポッティングをしていたのはよい。
- ファシリテーターの立ち位置に注意。(2人が対角に立ったほうがよい)
- 参加者に「りっぱ」「すばらしい」というのではなく、その感情をどう返していくのか?
- 目を閉じての活動が多かったが、目の見えないことへの振り返りを聞いてみてはどうか。
- シェルパウオークを始める際の場の環境に問題はなかったか?→他の団体もいる環境だったが。
- マシュマロリバーをする際のマーカーの数は、参加者数マイナス1が妥当。
- わざと協力しにくい環境を設定した活動だったが、協力し合えるような活動を入れるにも、ファシリテーターとしての役目。
- マシュマロリバーの際、特定の人がはじめからペナルティを負うのはどうか?(グループの中に目の見えない人が1名、話せないない人が2名いるという設定で活動した)私なら、参加者が同じ条件で、 たとえば全員、話せないという設定にする。
- マシュマロリバーのマーカーの数や種類、距離、人数は適切であったか?
- タイムマネージメンが必要。45分の活動をするはずだったのに、70分もかかってしまった。
黒帯のファシリテーターになるための道は厳しいと感じました。また「スキルアップ講習会」という名前だったのですが、フィードバックをもらっていくうちに、単にスキルの問題ではなく人間性の問題?人間性の向上?が大切だと考えるようになりました。そして、あらためてPAJの方々の素晴らしさを感じました。今回のような講習会を今後も何回何十回と経験して腕を磨いていきたいと思います。
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