花山自然体験プロジェクト研修会

MAP研究会は,(財)カメイ社会教育振興財団
宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。

電柱でござる(TPシャッフル)のディブリーフィング
<TPシャッフルのディブリーフィング>

■日時:2001年8月6日(月)
■場所:花山少年自然の家
■報告:まんちゃん (masaki-h@sn.myswan.ne.jp

 国立花山少年自然の家では、総合的な学習のに充実に向けて「花山自然体験プロジェクト研修会」という事業を主催しています。2泊3日で、東北6県の教員・青少年教育担当者を対象にして開催していました。私は、1日目だけ参加させていただきました(他の日は認定講習などのため不参加)。その報告をさせていただきます。

事例発表1「PA活動を取り入れた総合的な学習について」
  • 若柳町立有賀小学校の事例発表
  • プレゼンテーションとビデオを使っての発表
  • 時間:14:00〜15:00

 例年行っていた4・5学年児童の2泊3日の集団宿泊学習の中に、2日間PAの活動を取り入れた(登山やキャンプファイヤーもあり)もので、事前の指導でもPAを1回行っていました。ファシリテーターはいずれも花山少年自然の家職員の方ということでした。

PAの「アイスブレーキング体験、ローエレメント実習」
  • 時間:15:00〜18:00
ファシリテーター: 参加者でもあった、がっき(少年の家職員・石垣学さん)と隊長(少年の家ボランティアさん)
参加者: ライダー、たかし、ぽっく、ポール、ポアトリーヌ、なるなる、セクシー、新庄、ごっつ、くりばあ、36度、カズ、ゆうちゃん、シュガー、ミキポン、恵美ちゃん、隊長、がっき(少年の家職員・石垣学さん)、まんちゃん(私)の19名。
  • キャンプネームしか分からず、本名は知らないままにサヨナラしてしまいました。すみません。
  • 東北6県から集まった教員・青少年教育担当者、それに少年の家ボランティアの大学生など、バラエティーでした。

■アクティビティ・シークエンス

  1. クイック・チェック
  2. 指キャッチ(スイッチも)
  3. チキンをまわして自己紹介(キャンプネームも)
  4. ネームトス(チキン、サメ、鳥、毛玉を投げて)
  5. ビビデバビデブー(バンプティ・バンプ・バンプ)
  6. フルバリュー・コントラクトとチャレンジバイ・チョイス
  7. ルックダウン・ルックアップ
    休   憩
  8. フラフープリレー(81秒→40秒→30秒、目標達成)
  9. スタンド・アップ(エブリバディズ・アップ 2名→全員達成)
  10. 振り返り
    • 成功した理由は?
    • これからの活動に必要なものは? 必要でないものは?
  11. 電柱でござる(TPシャッフル 話をしないで50音順)
  12. 浮き島(ニトロ・クロッシング 島とラバー4枚)
  13. 振り返り
    • いま、どんなことがあった?

■シークエンスと解説・個人的な感想

  • 1〜5はアイスブレーキング(ディインヒビタイザーも入ってる)。これが11の伏線になっていたのですね。
  • 6を一番最初ではなく、つまり理論から入っていくのではなく、ある程度活動してからFVCとCCをブリーフィングするのはいいですね。目的意識をもって集まった大人の場合はこの方法でOK!
  • 8〜13はイニシアチブ(課題解決)。エレメントを使うのは少年の家ならでは。ただ、イニシアチブの活動でしばしば意見が対立し欲求不満が高まることもあります。今回はそういうこともなかったようでスムーズに課題解決し、みんな達成感が感じられたようでした。振り返りでは、みんな感情面の高まった言葉が出ていましたし、「〇〇〇バンザイ!」が何度も出ました。
  • ただ正直に告白すると、私は何度か経験しているイニシアチブだったので、知ったかぶりをしそうになる自分の気持ちを抑えるのに苦労しました。イニシアチブの時に私が苦労するのは、この「知ったかぶり」と、教員の性(サガ)からか、「しきり屋」になってしまいそうになることです。課題解決を急ぐあまり、他のメンバーの意見をよく聞かなかったり、出番を奪ってしまったりしてしまいます。
  • 9のスタンド・アップが2名→4名→8名→全員達成、と数分で簡単にできてしまいました。これには、びっくり。こんなに速いのははじめてでした。
  • 11の電柱でござる(PAJの林寿夫社長の命名との噂)は、難しかった。なぜなら、それまでは「円」の活動で、他のメンバーの情報を共有しやすかったのが、ここで線になり情報が入りにくかったから。また話をしないで、つまり非言語の活動にいきなりなったからです。ストレスを感じました。このチャレンジレベル(難易度)はファシリテーターの意図したことなのでしょう。
  • もし、私が中学生対象にやる場合だったら、伏線として事前に、クイックラインナップをやり、非言語で誕生日順や身長順などを行うシークエンスにしたかな、と考えたりしました。

チキンをまわして自己紹介
<チキンをまわして自己紹介>
ネームトス
<ネームトス>
ビビデバビデブー
<ビビデバビデブー>
ルックダウン・ルックアップ
<ルックダウン・ルックアップ>
スタンドアップ
<スタンドアップ>
フラフープリレーのディブリーフィング
<フラフープリレーのディブリーフィング>
TPシャッフルのディブリーフィング
<TPシャッフルのディブリーフィング>
ニトロ・クロッシング
<ニトロ・クロッシング>

最後に:
  • PTA活動などで、球技大会をやったり飲み会をやったりしても、「まあまあ楽しかったけれど、知り合えた気がしない」と感じたりする私には、PAまたはMAPは、楽しみながら人間関係を築いていく活動として、とても有効だと思いました。たった3時間で、あれだけ知り合え、関わりあったのですから。参加者のみなさん、ありがとうございました。総合的な学習の実践、がんばってください。

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