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kuniの研修日記(17) プロジェクトアドベンチャーステップアップ講習会 |
8月24日〜26日
プロジェクトアドベンチャーステップアップ講習会
(国立妙高少年自然の家)
僕は,このときまでに二皮むけていました。新生,kuni(?)。それは,AP,そしてABCを受けたことからです。花山でのABCの最終日,アクティビティ中になぜか涙が出てきたのです。その涙が,僕の皮をむいた…と思います。
そして,研修中最後の県外への旅へと僕は出発しました。そんな気持ちで新幹線に乗り,長野新幹線の車内で今回のスタッフと合流しました。僕が非常に影響を受けた3人でした。ニノさん,ロッキー,そしてはるみちゃん。
この講習会は,3つのコースに別れていました。それをだれが担当するのかは,直接話し合って決めるということになっていたので,その新幹線の車内がミーティングの場となりました。コースは「指導技術向上コース」(2泊3日),「指導者認定コース」(2泊3日),「体験コース」(1泊2日)の3つです。僕は「指導技術向上コース」のファシリテートはないと思っていたので,2泊3日のプログラムと,1泊2日のプログラム,どっちになってもいいようにアウトラインはイメージしてこの日を迎えました。
結局決まったのは,「指導技術向上コース」ははるみちゃん,「指導者認定コース」はニノさんとロッキー,そして「体験コース」がkuniという担当です。「体験コース」は全体の2日目から始まるということで,初日はニノさん,ロッキーとともに認定コースで活動。(ちなみに,はるみちゃんの「指導者技術向上コース」は参加者がプログラムしたもので実際にグループを動かさせて,それにフィードバックを行う,と言う,ファシリテーターとしては動きたくても動けないとてもストレスのたまるもの。すなわち,AITCみたいなものです)。楽しい,楽しい。ニノさんのアプローチは相変わらず,学校づいていて僕にはとてもマッチします,いつもながら…。
2日目,体験コースが始まりました。参加者は8人と少なかったのですが,その中にはこの自然の家でボランティアをしている大学生3名,うち1人は直前にAPを受講してきたとか…,そして地元の養護教諭の先生,小学校の先生などがいました。そして驚いたのは,遠く滋賀県の中学校から,1日かけて3人の先生方が見えたことです。滋賀県はご存じのとおり,県全体での導入を図っている県の一つ。僕も7月に訪問させていただき,その積極性に驚いて帰ってきたのを覚えています。その先生方が出張として,3名も見えたのです。その中には結構年輩の先生も含まれていたので,正しく伝えることができるか不安でしたが,高知でのKATからのフィードバックその4「知ったかぶりも時には必要」を心に刻み,活動に入りました。みんなやはり私たちが初めて体験したときのような質問を数多くしてきましたが,それも彼らが真剣に考えているからこそ。それに一つ一つ丁寧に答えながら自分の世界に引き込んでいくことに,全力を尽くしました。
もう自分でも本当に楽しかったです。講師としての立場も見失うことなく,安全面にも十分に配慮し,アクティビティも集団に合わせて工夫し,そして何よりも多くの笑いの中での活動をできました。
アクティビティリストはこんな感じです。
1日目 PM |
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1日目 夜 |
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2日目 AM |
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とこんな感じです。
一応,エレメントを一つは体験してもらおうというねらいだったので,成功かな,と思います。ファシリテーターとして楽しい研修を体験することができたのが何よりよかったです。
2泊3日のプログラムを終え,私たちは帰路につきました。「kuni,大宮で降りるの?」「一応,今日帰ろうと思っていました。」「これで最後でしょ。打ち上げしてから帰ろうよ。ご苦労さんかいしてやるよ。」「でも…。」とてもうれしかったです。こんなにも僕のために時間をとってくれる方々がいるなんて。それも3ヶ月前までは雲の上の存在で,花指呼土佐へはばかられたような偉大な方々(今ももちろんそうですが…)。
「行きましょう!」東京駅まで僕も一緒について来て,東京駅構内のアジア料理屋さんで打ち上げお疲れさん会をやりました。好きな料理,好きな国,これまでの失敗談など,いろいろな話をして,時は過ぎました。
やがて,宴も終わりを告げ…,別れの時がやってきました。「お疲れさん。いつでもPAJへ。」皆さんと固い握手を交わし,いよいよお別れです。みんながそれぞれの方向へ散り散りになっていきました。涙が出そうになりました。「また明日にでも,みんなとプログラムやりたい…。」
僕の県外での研修も終わりました。最後に,本当に何物にも代えがたい経験をすることができました。「PAってやっぱりいいな」3ヶ月たって,あらためて感じ,そして口にすることができた,そんな瞬間でした。
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kuni