MAP研究会は,宮城県教育公務員弘済会の支援によって活動しています。
kuniの研修日記(12) 高知市介良潮見台小学校研修会 |
8月13日 高知市介良潮見台小学校研修会
第2回「生きる力」を育むための体験学習推進事業研修会
一人ひとりが大切にされるあたたかい仲間づくりと基盤として,価値ある体験学習にあふれた楽しく生き生きとした学校にしていくために,プロジェクトアドベンチャーをどう生かしていくか考える。 |
横浜に滞在していた僕は,13日の早朝,横浜駅のY—CAT(?)でKATと待ち合わせをしました。この研修が始まる前は,一人で新幹線にも乗ったことがなかった僕が,この日は一人でこれから飛行機に乗るところまで来たのです。僕もずいぶん成長したなあ…。と,KATから電話。「電車に乗り遅れたから,待ってて!」。ということで,しばらく横浜駅構内をぶらぶら歩き回り(まだ店はしまっていたが…),待っていた。するとKATが,お弁当を持ってやってきました。「横浜名物焼売弁当」が僕たちの朝ご飯となりました。すぐ連絡バスに乗り,ベイブリッジを通り,羽田へ到着。仙台空港がやっとわかってきただけの僕には,羽田はあまりにも大きすぎました。何とかKATについていって,朝ご飯を食べました。「うーん,うまい!」この朝ご飯は,KATにごちそうになったのです。
さて,飛行機に乗ると順調な旅で,あっという間に高知県に到着しました。やはりすごいな,飛行機の力…。空港におりると,実は前日まであの有名な「よさこい祭り」だったらしく,あちこちのその余韻が残っていました。そして何よりも「暑い…」。そこに迎えに来てくれていたのが,介良潮見台小学校の教頭先生と利岡先生。もうとても楽しみという雰囲気でした。「午後からですよね。途中でお昼食べていきません?」とKAT。「せっかく早くついたので時間がもったいないから午前中からお願いします」と教頭先生。「…。」とKAT。この意識の高さ,積極さにはKATも参ったようで「ハイ,わかりました。」
暑さにばてそうになっていると,「これでも今日は涼しい方ですわ。」それを聞いてまた倒れそうになりました。
車で走ること20〜30分,介良潮見台小学校に到着しました。とても新しい学校で,雰囲気も良く,先生方もとてもフランクな雰囲気で職員室にいらっしゃいました。校長先生の部屋へ案内していただき,職員室を歩いていると,ほとんど全員の先生方の机上に,あるある,見たことのある本の数々。皆さんが自分でPAに関する書物を購入しているという熱の入れようでした。
紹介すると…,
「アドベンチャーグループカウンセリングの実践」,
「楽しみながら信頼関係を築くゲーム集」,
もちろん「今こそ学校にアドベンチャー教育を」,
「アドベンチャー教育で特色ある学校づくり」などです。
その他にも,「PA系ゲーム109」(今は「よく効くふれあいゲーム119」ですよね),そしてなんと,最近MAPでも話題になった「ワークショップ」等々,いろいろでした。とりあえず,僕も持ってて,わかってて良かった…(読んでいないところが,ポイント)。
さて,KATがこの研修で掲げたのは「アドベンチャーの視点」。はじまりはじまりー。
ニーズアセスメントをかねて,ホワイトボードに「今日ここにいる理由」を書き出してもらおうという試みで始まりました。「何を知るか」「時間の使い方」「今日の目標」「感じていること」「試してみたいこと」について。
しかし,だーれも出てこない…。「出てこないけど,これって子どもと同じだよね。紙を渡すと書くよね」といいながら,紙を使ってニーズアセスメントは続く…。「いつ,どんなことをしたらいいの?」「2年生にもすぐにできるものは?」「今までの集団ゲームとの違いは?」「評価のポイント,評価の仕方について?」などが出されました。KATはこのニーズに応えるように,プログラムをデザインしていきました。
●学校での,学級での子どもたちの様子をお聞かせください。 (1)皆さんの学級は…
(2)PAの手法の意味…何ができるか?フルバリューコントラクトとは?…Beingの実際
(3)授業に入れていくとどうなるか?
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やる前がスタートではない。やって,そこからがスタート。 | |
個人→集団→グループ→チーム 日本では,学校では,グループ作りはするがチーム作りはしない。まとまるまではするが,まとまってからどうするのか?そこからがチームビルディング。 |
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グループになってから,身体・感情・思考面を考えながら人と人との関わり術,すなわち社会性を学ぶ。それを使って協働(共働)学習を重ねていく上でチームができあがってくる。 |
「集団ゲームとの違いは?」 集団ゲーム=レクリエーションと考えると,あまり思考を使わないよね。例えば,オールアボードでやる前に「どうする?」の投げかけがあったら違うよね。「乗れないヨー!」があったら,それで課題解決アクティビティになる。 |
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「2年生にもすぐできるものは?」 2年生にできるものと6年生にやるものは全然違う。アクティビティを先に考えるのではなく,グループを見てやること。例のグループの発達段階(タックマン)のグループダイナミクスをふまえることが大切。 |
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「担任が他の担当と入るとき(1週間に1回のペース),どのように関わるか?」 コ・リーディングで子どもの関わりを見るようにすればよい。 |
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「評価のポイント,仕方は?」 グループの評価はできるよね。 ここで,テストを返却すると折り曲げて見えなくする。 何故隠すんだろう?
自己肯定感がない→家庭に帰っていく(その親はどうだろう?) 学の授業でプレゼンテーションを求めると,9割が棒読み |
ここで自己肯定感についてのアクティビティ
Beingでやるように紙に手の輪郭を書いて,
自分は他人からの言葉(評価)によって,自分を決めつけていないか?それも,他人からのマイナスイメージで。だから「オレはバカなんだ」になる。
よく体育の先生も「運動神経がない」というけど,「運動能力」でしょ。神経はみんなにあるよ。このような言葉で,自分は運動ができないのだと思いこんでしまう。意識して,使わないようにしなければならない。
脳は解放された状態で,情報を吸収していく。
しかし,脳の解放も度が過ぎるとだらける。ここに,クラスとしてのルールを入れていくのが,クラスづくり。この場面に,教師としての力量,バランス・調和をちりばめていってほしい。
こんな感じであっという間に時間が過ぎていったのでした。
ちなみにどんなアクティビティをやったかというと…
AM |
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PM |
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さあ,帰る時間になりましたが,いっこうに質問はやみません。いつものようにKATの話も止まりません。でもみんなこの魅力に惹かれているんだなあ,ととても楽しくなります。そうこうしているうちに,森本先生と宮地先生,高知県教育センターの指導主事をされているお二人が,迎えに来てくださいました。
そうです。これから,室戸へ行くのです,高知県の公用車で。高知空港で合流したマスターと一緒に,いざ室戸へ。マスターはその日まで3日間宇都宮でのワークショップ。それが終わってそのまま高知入り。いつもながらお疲れさま。もう何日も帰っていないそうです。
車で走ること約2時間。室戸に着きました。途中すやすや,ビジネスホテル富士。すごいホテル。つづく…。
kuni