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ひろむさん こんにちは。
無事に復旧したようで,よかったですね。
>普通の高校から赴任してはや2年。右も左もいまだにわからないですが何とかやっています。
謙虚に書かれていますが,2年もいると,養護学校のいいところも問題点もたくさん見えてきませんか。宮城県の浅野知事が以前「3年もいれば立派なベテラン」という話をしていました。どこで聞いたのだったか記憶が曖昧なのですが,ちょうどその話を聞いたとき,特殊教育の世界に入って3年目で,でもまだどこか初心者マークをつけているような気分だったので,とても印象に残りました。
>しかし、彼らに残された学校生活はあとわずか。そろそろ進路について本気で考えなくてはと思います。
>安易に施設に流れないで欲しいと考えつつも彼らの個々にあった場所がないのもまた事実。親御さんと悩む日々が続きます。
こういう卒業後の問題も,私たち養護学校教員が積極的に取り組むべき問題のひとつだと思います。進路…というとどうしても箱ものというか,今あるところのどこかに押し込むという発想が中心になりますけど,障害が重かったり重複していたりするとなかなかうまい受け皿はないですよね。そういう生徒たちにとって,進路って何だろうと考えると,つまるところ「どういう形で社会とつながっていくか」ということではないかと思います。
賃金をもらってそれで生活を営むという社会とのつながり方もあるし,収入はそれほどでなくても,作業所でつくった製品を地域の人に使ってもらったり,あるいは休日に同世代の友人といろんなところに遊びに行ったり,そういうつながり方もある。必ずしも就職したり作業所にいくだけが「進路」ではないと思います,というかそう思わないとやっていけない。
生徒と保護者が,社会とのつながり方を模索する…それは「生き方を選ぶ」ということであり,生徒や保護者の人生観とか価値観を問い直す作業でもあるわけですが,その支援をどうしていけばいいのか…以前,高等部にいた頃の我が身を振り返るとたいした支援は出来なかったと反省するのみですが,ひろむさんには最前線でぜひがんばってほしいと思います。
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