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▼れなさん:
こんにちは。
>自分の本当にやりたいことは何だろうと思いました。
なるほど。それはいいことです。
>英語を学びたい気持ちはあるのですが、将来性を考えると、その進路
>は自分に合っているのだろうか、と思いました。
なるほど…。
「本当にやりたいこと」を考えているのに,「将来性」を心配するとは?
>とにかく、人を助けてあげたいのです。
>そこで、やはり福祉関係がいいかなぁと思いました。
>調べていくうちに、『障害児教育』という分野を見つけました。
そうですね。ではこんな観点で考えてみるというのはいかがでしょう。
・英語と人助けは別々なことなのか,あるいは両立できるのか。
・福祉の仕事は「人を世話してあげる」ことではないのですが,
では,福祉の仕事の本当の目標とは何か。
(○○さんに福祉の専門家として関わるとき,何があなたのゴールになるのか)
・自分が思っている「本当にやりたいこと」は本当にやりたいことなのか。
>先生が障害児教育をなさろうと思ったのはどんなきっかけでしたか。
>子供が好き、助けてあげたい、という気持ちだけではダメでしょうか?
「先生」ではなく「Sphinxさん」とでも呼んでください。
私が養護学校に転勤しようと思ったのは,ほんの些細な理由からです。進学校でJRC愛好会というのをつくって,生徒たちと「ひまわり号」という活動に参加したのです。
ひまわり号を走らせる全国連絡会
http://www.aurora.dti.ne.jp/%7Ehimawari/
その時一緒の班になったのが,ある養護学校のPTA会長をしていたお母さんと,その娘さんでした。そのお母さんに「養護学校の運動会を見においで,楽しいから!」と誘われたのです。それで,実際に見に行ったんですね。そうしたら,会長さんは私を高等部の主事の先生に紹介してくれました。で,ご挨拶をして,あとはずっと見てました。そしたらね,すごく楽しいのです,運動会が。みんなの笑顔,そして一人ひとりができることを精一杯がんばって表現している姿。それを見て「あ,自分もここにいたい」と思ってしまったんですね。それで,転勤希望をその学校にしました。
実際に転勤したのは,別な養護学校だったんですけどね。私のきっかけはそんなものです。きっかけというのは,私はそんなに大事じゃないって思います。それよりも,実際にその仕事について,自分の能力を発揮して,主体的に取り組むことができるかどうかのほうが大切なんです。れなさんの「人助けがしたい」という気持ちの中身が「人の世話をしたい」ということであれば,教師や福祉の世界に入ったときに,違和感を感じる部分が出てくるかもしれないと思います。
余談ですが,運動会を見学したときにご挨拶をした高等部の主事の先生とは,そのあと2校目の養護学校で同じクラスを担任しました。宮城県の自閉症教育に大きな影響を与えている先生ですが,今でも同志だと(私が勝手に)思っています。出会いって面白いなあと思います。
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