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▼きらママさん:
こんにちは!
>アクアマリンは、Sphinxさんの誕生石。ぺリドットは、Aldoさんの誕生石? 私は、オ〜〜ッホッホッホのダイヤモンドざんす!!
ということは4月生まれですね。アクアマリンは偶然自分の誕生石でしたが,ペリドットはAldoの誕生石というわけではありません。純粋に色や透明感が好きな石がその二つなんです。大学時代は鉱山関係を専攻しましたが,実は鉱物学に進んで結晶成長を学ぼうかとも思っていました。ルビーやサファイヤなんかは,けっこう簡単に人工的につくることができるんですよね〜。(模造品ではなく本物の宝石を)
>直接お会いするのは、二回目でしたよね?でも、掲示板でお会いしている所為か、何年来の知り合いのような感覚になってしまいました。図々しい!!キャ〜!
こちらも同様です。自分の発表の時にどんなに鋭いつっこみがあるかとドキドキしましたけど。
>発表は、面白かったです。時間で聞けなかった部分もお聞きしたかったです。
>きらに、コミュニケーションブック(?)を試してみようと思います。
>(今までは、言葉カードをめくるようにしたのですが、枚数が多くなると操作が面倒のようでした。発表のブックでは、きらの認知能力では無理そうなので、使う場面ごとにページの色を変えたり、表示単語を少なくしたりと・・きら仕様にして)
いいですね〜。ぜひ挑戦してみてください。この発言の下に,当日時間切れで話せなかった部分の原稿だけ掲載します。携帯ブックに関することも出てくるので,よかったら読んでみてください。
>それにしても、療育に前向きなお母様方も増えてきているんですね!!
そうですね。こういうお母さんたちと一緒にできたら楽しいでしょうね〜。今,小学校1〜2年と言っていたから,もしかしたら,私がまた現場(?)に戻ったら,彼らを担任することもあるかもしれないな〜と思いました。
では,下に原稿を(自分用に書いたものなので意味が通じにくいところがあるかも)
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■視覚支援のコツ
・では,午前中の最後に,私が数少ない事例を通して学んだことをいくつかご紹介したい。
1)従わせるための視覚支援ではない。
・視覚支援の目的は,本人の自立にあります。絵カードで「あれしろ」「これしろ」と指示ばかりされるとどう感じると思います?絵カードがイヤなものになっては指導はうまくいかない。
・「イヤだ」と言えるようにしておくことも大切。
コミュニケーションの指導では,「イヤだ」の意思表示は尊重する。
2)実物−絵−写真−文字 今現在,理解できるもので
・絵カードが理解できない段階のこどももいる。そういう子にはどうするか。
・例えば「トイレ」と伝えてほしいとき,
トレペそのもの/トレペをカードに貼り付けたもの/トイレの写真
・逆に,文字を使える子の場合は,わざわざ絵にする必要はない。
・その子の理解にあわせて,視覚支援の内容を変える必要がある。
3)親・教師のニーズより先に,本人のニーズを優先
・ありがち…最初に「トイレに行きます」と言わせる指導から入る…×!
・視覚支援は誰のタメのもの?
・こちらの意図を分からせる/教師がさせたい意思表示…それは二の次。
まずは生徒本人が心から表現・意思表示したい→それを引き出すため
これを差し出すと何かとてもうれしい/楽しい状況をゲットできる
そういう環境設定が必要!
・絵カードの導入は,本人の好きなことから!
Uくん:ウルトラマン好き(自閉症ではない)
Aくん:こちょこちょ大好き
※1日で使い方を覚えた!
・何が好きなのか…保護者からの情報が頼り!
4)彼の携帯ブックは彼の言葉
・これは,生徒のブックを使って親や教師が指示してはいけないということ。
・彼のブックは彼の要求や意思表示のための言葉なんです。それを教師が取り上げて,教師の指示に使うとどうなるか。教師に操られるためのブックなら持ちたくない。そう思う可能性があります。生徒によってはせっかくの指導をおじゃんにする危険があるので注意したほうがいいです。
・裏を返せば教師や保護者は,それぞれ自分のブックを持ちなさいということです。本人は本人の言いたいことをブックに,親は…,教師は…:それぞれ自分の言葉を絵カードにしてブックをつくるので一人一人中身が違う。
5)絵カードを使うと言葉がでなくなる?
・絵カードに関する誤解の一つに,絵カードを小さいうちから使ったり,言葉が出ているのに使ったりすると,言葉が出なくなってしまうという誤解があります。最近ではこの考えは否定されています。実際に使ってみると,むしろ使うことで言葉が増えていく場合が多いという印象があります。
・絵カードによる支援は,私たちにしてみれば外国に行ったときの自動翻訳装置みたいなものです。自動翻訳装置を使って,自分の気持ちや要求が相手に通じれば,コミュニケーションしようという意欲は高まります。
・きっと子どもたちも,絵カードを使いながらコミュニケーションの意欲を高めて,そのうちそれらに頼らずに自分の言葉を使おうと思うようになるんだと思います。
■パソコンで絵カード作成
・最後に,パソコンを使って手軽に絵カードを作るやり方を,ちょっとお見せしたいと思います。
1)ボードメーカー
○自閉症のコミュニケーション指導によく使われるシンボル
PCS & PIC
○PCSには3000種類ものシンボルが用意されている。
そのシンボルを使ってコミュニケーションボードをつくるためのソフトが「ボードメーカー」(Mac,Win)です。
▼高いのが難点(6万円!)。
PICにも,似たようなソフトがあるようです。
2)デジカメを使って
・例えば,友だちの顔とか,具体的な課題のカードを作りたい場合は,デジカメで撮影して,それを使います。
・チェキなどのインスタントカメラを使ってもつくれますが,ランニングコストの安さではデジカメにかないません。
3)インターネットを活用して
【1】フリー素材
・いくつかのウェブサイトでは,フリーのシンボルが公開されています。
・Googleで「自閉症 シンボル」「自閉症 絵カード」などの検索語で検索してみてください。
【2】お店のロゴマーク
・携帯ブックの中にお店のロゴマークを入れたくなるときがあります。そんなときは,広告を切り取って貼ったり,スキャナで読み込んで先ほどのデジカメの例のようにワードに張りつけたりします。
・実はインターネットを使うと,その辺を省略してすぐにカードを作れます。
・お店のHPは,インターネットを検索して探します。Googleという検索サイトを知っていれば,だいたいOKです。(オプションでGIFファイルを選択)
■完成■印刷→ラミネート
▼このようにしてつくった絵カードは,プリンタで紙に印刷します。余力があるときはラミネートでつつむと,間違って洗濯したり,食べ物をこぼしても作り直さずに済みます。
▼携帯する方法としては,
・システム手帳に綴じ込んだり…
・写真用のミニアルバムに入れたり
・名刺ホルダーに入れたり
→それぞれの大きさに合わせてカードを作る。
■これで終わりです
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