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▼りっつさん:
りっつさんには,SMAPの『世界でひとつだけの花』をプレゼントしたいですね。
競争や比較については,いろいろ思いがありますが,
今ここでひとつだけ書きたいことは,
「ひとつのことにとらわれない」
ということです。
競争の渦中にいる人の物差しって単純なんですよ。大学を目指す高校生の物差しは,成績の順番という物差しだけ。教育ママの物差しは,こどもの成績だけ。夫の年収だけが物差しの人もいれば,会社での肩書きが物差しの人もいるでしょう。
ひとつの物差しにとらわれている人は,物事の全体を見ることができません。
こんな話をご存じですか?
インドに3人の盲目のお坊さんがいました。あるとき,3人で集まって象について語り合いました。一人のお坊さんは,「象は大きなうちわのようなものです」といいました。別なお坊さんは「いやいや,象は太い柱のようなものです」といいました。3人目のお坊さんは,「いやいや,象は大きなほうきのようなものです」といいました。お互いに自分の意見が正しいと譲らなかったので,話し合いはいつまでも平行線をたどりました。
一人目のお坊さんは,耳をさわりました。二人目のお坊さんは足をさわりました。三人目のお坊さんは,どこをさわったか分かりますか?みんな正しい意見を述べているのです。ただ,さわった場所がそれぞれ一カ所だけだったので,他の人が述べたことを正しいと思えなかったのです。物差しがひとつの人は,こういう世界で生きているのではないかと思います。
人間をはかる物差しは,数限りなくたくさんあります。そして,どの物差しではかった結果も,その人の特徴の「ひとつ」なのです。
>考えても考えても将来のことが誰にも答えられないので
>考えるの、止めるように努力します。
そうですね。これも,ひとつの観点に「とらわれないようにする」ということです。
>「今」を大切に。夜、子供の寝顔を見て
>今日も平和に過ごせてよかったね。
>明日、もっと楽しいことがあればいいね・・・って
はい。本当に。
私たちが生きているのは「今」だけです。
「今この瞬間」に満ち足りていることが,すべてだと思います。
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