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ほほさん こんにちは。
いろいろたいへんな毎日を過ごされているようですね。
>その子には、その子の理由があってそうしてると思いますが、なぜそのような行動にでるのかわかりません。
「理由があってそうしている」ということは,わがままではないとお考えでしょうか。それとも「わがまま」も理由のひとつ?私は自閉症の生徒の行動を「わがまま」という観点から考えたことはないです。
>専門知識がないので本当にわからない毎日です。
ほほさんが,本当にその子の気持ちを分かりたいと思ったとき,何をすべきかが見えてくるのではないかと思います。ちょっと失礼な書き方かもしれませんが。ちなみに,私が思いつく勉強方法をいくつか並べてみましょう。この中で気に入ったものがあったら,やってみてください。
1.親に聞いてみる
その子の親は,その子の専門家です。まずは学校での様子を伝えて,どう理解したらいいか,どう対処したらいいか聞いてみてはいかがでしょう。
2.自閉症関係の研究会・研修会に参加してみる
私が養護学校初心者だった頃には東京まで出て行かないと,なかなか研修の機会がありませんでしたが,今では仙台でも安田生命の夜間講座なんかが受けられるようになって,時代は変わったものだと思います。ほほさんのお近くでも,きっと自閉症関連の勉強ができる会があるのではないでしょうか。
また,9月には早稲田大学を会場にして『自閉症カンファレンス』というかなり大きな研究大会が催されます。TEACCHプログラムの創始者ショプラー博士の話も聞けますし,日本中から関係者が集まりますので,参加してたくさん知り合いをつくるときっといいことがありますよ。
3.自閉症関係,問題行動関係の本を読んでみる
これまた最近はたくさん出ていますので,本屋さんで探したり,Amazon で購入して読んでみてはいかがでしょう。私のお薦めは前沢養護での講演記録の中に掲載しています。
http://www.isn.ne.jp/~hiro-y/tokushu/maeyo/index.html
こちらをご参照ください。
あと,インターネット上でもいろんな情報を手に入れることができます。問題行動対処マニュアルなんていうのも,あるところにはありますので,ぜひ探してみてください。ネット上の会議室『障害児教育フォーラム』には,自閉症専門の部屋もあります。ここもおすすめです。
こんなところです。もちろん研究会に参加したり本を読んだだけで終わってしまっては無意味で,そこで得た知識や技術を使って,今対応に苦労している生徒ともう一度向き合ってみてください。誠実に向き合うこと,相手をよく観察すること,そこからすべて始まると思います。ぜひ,がんばってください。
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