|
▼まんちゃん:
返信が遅くなってスミマセン。
先日のMAP研では,まんちゃんの発表を聞く前に中座してしまって,とてももったいなかった。
>先日のMAP研でのペアコミュニケーションとフリップを使ってのプレゼン,
>温かく気持ちよかったです。
本当ですか。
よかったです。
ああいうペアコミュニケーションが,抵抗なくできる学校になってほしいなと思います。ちょっとした時間で気持ちがホッコリしますよね。
>都会の交差点の画像も,なるほどなあと納得しました。
今のクラスは生徒たちにとって「仲間と過ごす場」になっていない。交差点を渡るときのように,互いに相手のことに興味を持たず,ただそれぞれの都合でたまたまそこにいるだけ。そして,知らない人からいきなり切りつけられないように,自分の言動に常に注意する。私の少ない経験で感じていることなので,大多数のクラスはそんなことないというなら,うれしいのですが。
まあ,最初は交差点でもいいけど,ちゃんと互いに出会い,互いのことに興味を持って,少しは協力し合えるようになってほしいですよね〜。
ペア・コミュニケーションは,その入口のツールとして使えると思います。
>今野賞の表彰と研究内容について,
>簡単でいいので,教えてください。
興味を持ってくれてありがとう。あとで宮教大附属のサイトにアップロードされるようですが,とりあえずアブストラクトとキーワードを載せておきます。
生徒のチャレンジを引き出す授業づくり
― 体験学習サイクルを生かした授業の組み立てと実践の共有 ―
山口裕之 ・ 宮城県立光明支援学校高等部
本校高等部の生徒の主体的な学習への参加を引き出すために,授業の中で生徒が学習課題に自らチャレンジする場面を意識的に設定し,授業の組み立てを目標設定・チャレンジ・振り返りの体験学習サイクルにそった形に再構築した。また,互いの授業実践を研究授業やレポートの形で共有し,生徒のチャレンジを引き出すためのスキルを高めるように学び合った。
4回の研究授業と事後検討会,1年間の各自の実践から抽出された3冊の実践レポートとその発表会から,生徒の主体性を引き出すための14の手立てを抽出するとともに,次のような成果を得ることができた。
(1)体験学習サイクルの視点で授業を組み立てることで,教師も生徒も授業展開の中の目標設定(導入)と振り返り(まとめ)に意識が強く向くようになり,授業の組み立てが今まで以上に生徒の「体験」を重視したものになった。
(2)チャレンジ場面を設定して成功体験を積み重ねることは,生徒の学習意欲を高めるだけでなく,生徒同士の仲間意識やライバル意識も高めることができ,他者にかかわる意欲を向上させることにもつながった。
(3)実践レポートなどで授業実践を共有することで,教師が互いの実践をよく理解することができ,さらに自分の授業を改善するヒントを得ることができた。
キーワード:体験学習サイクル 目標設定 振り返り 成功体験 主体性 自己効力感
|
|